祝卿好~永遠の幸せを君に~ 第12話 あらすじ/ネタバレ
複雑に絡み合う運命の中で、徐時錦(シュー・シージン) と沈昱(シェン・ユー)の物語は静かに展開し続けている。 幼い頃から共に過ごしてきた二人は、家族の変故によってそれぞれ重い荷物を背負うことになった。血海の仇を背負った徐時錦(シュー・シージン) は、わずかな希望を求め、両親の無実を晴らすために東宮へと足を踏み入れた。沈昱(シェン・ユー)の淡泊な性格を知っている彼女は、彼を巻き込まないために、苦渋の決断で二人の絆を断ち切った。その犠牲は、傍観者である劉泠(リウ・リン)の心を深く敬服させ、同時に傷つけた。
一方、沈昱(シェン・ユー)と沈宴(シェン・イエン)の兄弟は、著々と計画を進めていた。乞巧節が近づき、沈昱(シェン・ユー)はこれが陸府の重要な証拠である玉珏を盗む絶好の機会だと判断し、巧みに沈宴(シェン・イエン)に情報を伝えた。また、彼は劉泠(リウ・リン)が心の苦しみから酒に溺れていることを無意に漏らし、沈宴(シェン・イエン)は深夜に定北侯府を訪ねて彼女の安否を確認した。
月明かりの下、酔った劉泠(リウ・リン)は沈宴(シェン・イエン)を夢の中の幻影と勘違いし、心の葛藤や苦悩を吐露した。沈宴(シェン・イエン)は優しい笑顔で応え、夢と現実の狭間で、二人は束の間の静けさと親密さを享受した。劉泠(リウ・リン)が沈宴(シェン・イエン)の腕の中で眠りにつくまで、すべてが静寂に包まれた。
乞巧節当日、劉泠(リウ・リン)は「悪女」の姿で陸府に闖入した。彼女の目的は、沈宴(シェン・イエン)と沈昱(シェン・ユー)を助けるだけでなく、陸銘山(ルー・ミンシャン)の真の姿を暴くことだった。智略を尽くした戦いの中で、陸銘山(ルー・ミンシャン)の陰謀は次々と明らかになり、玉珏も混乱の中で沈宴(シェン・イエン)が巧みに奪い取った。陸銘山(ルー・ミンシャン)の仮撃に沈宴(シェン・イエン)は冷酷な一面を見せ、劉泠(リウ・リン)を無事に守り、脱出した。
夜が更け、沈宴(シェン・イエン)は玄武鎮への旅立ちを劉泠(リウ・リン)に打ち明け、二人の関係への深い期待を伝えた。劉泠(リウ・リン)は卑屈さを感じながらも、沈宴(シェン・イエン)の孤独な時間を共に過ごしたいという決意を勇敢に表明した。その深い愛情に心を打たれた沈宴(シェン・イエン)は、「彼女が離れなければ、自分も離れない」という約束を交わし、二人は心を解き放った。屋根の上で、彼らは情熱的に抱きしめ合い、キスをし、まるで世界が止まったかのように見えた。
一方、徐時錦(シュー・シージン) も宮殿の外で特別な乞巧節を過ごしていた。莳花楼の歌声に誘われ、彼女は沈昱(シェン・ユー)が常に行く場所に迷い込んだ。沈昱(シェン・ユー)はまるで心で通じ合っているかのように、そこに現れ、華やかな花火で徐時錦(シュー・シージン) への深い愛情と想いを静かに伝えた。徐時錦(シュー・シージン) は夜空に咲く花火を見上げ、久々に笑顔を浮かべた。その瞬間、二つの心は直接触れ合うことはなかったが、しっかりと結ばれていた。
第12話の感想 - 複雑に絡み合う運命と愛の行方
第12話は、複雑に絡み合う運命と愛の行方がより鮮明に見えてきた回だった。徐時錦(シュー・シージン) と沈昱(シェン・ユー)、沈宴(ジェン・イェチョン)と劉泠(リウ・リン)、それぞれが背負うものや想いを抱えながら、それぞれの道を歩みを進めている。
徐時錦(シュー・シージン) は、両親の仇を討つため東宮に入り、沈昱(シェン・ユー)は淡泊な性格ゆえに彼女を守るために距離を置こうとする。しかし、二人の心は離れていないことが、沈昱(シェン・ユー)が常に行く場所に徐時錦(シュー・シージン) が現れたことや、花火を通して想いを伝えたことから感じられた。
一方、沈宴(ジェン・イェチョン)と劉泠(リウ・リン)は、お互いへの想いを自覚しながらも、立場や状況の違いからなかなか素直になれない。しかし、乞巧節での共闘や沈宴(ジェン・イェチョン)の玄武鎮への旅立ちを前に、劉泠(リウ・リン)は自分の気持ちを伝え、沈宴(ジェン・イェチョン)もそれに応える。二人の想いが通じ合い、結ばれる様子には胸が熱くなった。
また、陸銘山(ルー・ミンシャン)の悪事が暴かれ、玉珏奪取に成功したことも大きな進展だった。沈宴(ジェン・イェチョン)の冷酷な一面や、劉泠(リウ・リン)の機転が光るシーンは、見応えがあった。
つづく