祝卿好~永遠の幸せを君に~ 第19話 あらすじ/ネタバレ

沈昱(シェン・ユー)の鉄の様な証拠を前に、陸公は依然弁明を図り、罪を逃れようとする。しかし、太子劉望(リウ・ワン)は彼に息つく暇を与えず、陸銘山(ルー・ミンシャン)を殿内に召し入れる。陸銘山(ルー・ミンシャン)は詳細な帳簿と重要な土地使用契約書を携えて大殿に歩み入り、これらの証拠は陸公が劫われた庫銀を密かに夷古の地に移したことを示していた。陸銘山(ルー・ミンシャン)の裏切りに、陸公は激怒するが、陸銘山(ルー・ミンシャン)は庶子の身份を捨て、自分の運命を掌握したいという思いだけだった。

庫銀の行方が明らかになり、劉望(リウ・ワン)は銀を取り戻したいと思う一方で、夷古を刺激するのではないかと心配し、ジレンマに陥る。そんな中、沈宴(シェン・イエン)が銀をすでに手に入れていることを巧妙に劉望(リウ・ワン)に伝え、自分が計算されていることに気づかせる。徐時錦(シュー・シージン) は一石二鳥の計略を提案する。陸銘山(ルー・ミンシャン)を利用して、夷古の王子拓跋烈(トゥオバー・リエ)に大魏が夷古に巨額の資金を隠していることを伝え、拓跋烈(トゥオバー・リエ)に劉泠(リウ・リン)と沈宴(シェン・イエン)を襲撃させ、両国の和親を破綻させると同時に、沈宴(シェン・イエン)が劉泠(リウ・リン)と銀を無事に鄴京に送り届けることができるようにする。さらに、この計略は劉望(リウ・ワン)に夷古を徴伐する軍功をもたらし、皇位を固めることができる。

劉望(リウ・ワン)は徐時錦(シュー・シージン) の策略に不満を抱きながらも、その妙手を認めざるを得ない。情報はすぐに拓跋烈(トゥオバー・リエ)の耳に届き、彼は計画通りに行動するが、銀が空であることに気づく。拓跋烈(トゥオバー・リエ)は疑惑を抱くが、それを表に出さず、逆に陣営で魏の将士を歓待する宴を設け、実は酒に蒙汗薬を盛っていた。夷古の兵士が勝利の幻想に浸っている間に、沈宴(シェン・イエン)と劉泠(リウ・リン)はすでに逃げ出していた。拓跋烈(トゥオバー・リエ)は追撃しようとするが、馬に薬を盛られて行動が阻まれる。

沈宴(シェン・イエン)と劉泠(リウ・リン)は逃亡中に夷古の兵士に囲まれる。沈宴(シェン・イエン)は劉泠(リウ・リン)に先に行かせようとするが、劉泠(リウ・リン)は沈宴(シェン・イエン)を見捨てず、共に進退を共にすることを誓う。二人は力を合わせて戦い、夷古の兵士に立ち向かう。そのとき、原折臨(ゲン・セツリン)が江湖の人々を率いて駆けつけ、危機を救う。かつて劉泠(リウ・リン)に命を救われた恩返しだった。その後、原折臨(ゲン・セツリン)は再び江湖に戻り、自由気ままに生きることを決意する。

幾多の困難を乗り越え、沈宴(シェン・イエン)と劉泠(リウ・リン)はついに鄴京に帰還し、真っ先に宮殿で劉望(リウ・ワン)に謁見する。沈宴(シェン・イエン)はさりげなく劉望(リウ・ワン)に二人を賜婚することを示唆する。最初は半信半疑だった劉泠(リウ・リン)だが、聖旨が読み上げられると、疑う余地なくなり、喜びの表情を浮かべる。劉望(リウ・ワン)は朝堂で賜婚を発表し、群臣は驚きもしない。劉泠(リウ・リン)は沈宴(シェン・イエン)の手を取り、この幸せを何度も確認する。

婚約の知らせを聞いた劉泠(リウ・リン)は、蝶のように喜びに満ち溢れる。廊下で徐時錦(シュー・シージン) と出会い、二人は楽しく談笑する。徐時錦(シュー・シージン) は劉泠(リウ・リン)の婚約のために尽力し、劉泠(ユエン・ビンイエン)の結婚式の後、鄴京を離れて静かな生活を送ることを告げる。劉泠(ユエン・ビンイエン)は寂しさを感じながらも、徐時錦(シュー・シージン) の選択を理解し、二人は惜しみつつ別れる。

一方、陸公は投獄され、生活は困窮する。沈宴(シェン・イエン)はかつての広平(グアンピン)王妃張芸(ジャン・ユン)の死について問い詰めると、陸公は冷ややかに真相を明かす。それは陸チエン(ルー・チエン)の仕業であり、劉厲山(リウ・リサン)も知っていたという。沈宴(シェン・イエン)は激怒して立ち去るが、陸公は劉厲山(リウ・リサン)の不軌な心をほのめかし、沈宴(ジェン・イェチョン)に不幸が訪れることを呪う。

その頃、老侯爺は病をおして府外で劉泠(ユエン・ビンイエン)の帰りを待っていた。孫娘が無事であることを確認し、心から喜ぶ。彼は畢生をかけた蓄えを劉泠(ユエン・ビンイエン)の嫁入り道具として贈ることを計画する。沈宴(ジェン・イェチョン)が劉泠(ユエン・ビンイエン)を迎えに来る。二人は老侯爺の体調を心配するが、未来への希望に満ち溢れていた。

第19話の感想

第19話は、緊迫感と感動が入り混じった、見応えのあるエピソードでした。沈昱(シェン・ユー)が陸公の罪を暴き、陸銘山(ルー・ミンシャン)の裏切りによって庫銀の行方が明らかになるなど、物語が大きく展開しました。

特に印象に残ったのは、沈宴(ジェン・イェチョン)と劉泠(ユエン・ビンイエン)の絆の強さです。夷古の兵士に囲まれた際、沈宴(ジェン・イェチョン)は劉泠(ユエン・ビンイエン)に先に行かせようとするも、劉泠(ユエン・ビンイエン)は沈宴(ジェン・イェチョン)を見捨てず、共に戦うことを決意します。このシーンは、二人の強い絆と愛情を感じさせ、視聴者を感動させました。

また、徐時錦(シュー・シージン) の計略も見事でした。彼女は一石二鳥の計略で、夷古を刺激することなく銀を取り戻し、沈宴(ジェン・イェチョン)と劉泠(ユエン・ビンイエン)の安全を確保することに成功しました。彼女の知略と冷静さは、物語に深みを与えています。

一方、陸公の悪事が暴かれ、投獄されるシーンは、悪が裁かれるという爽快感を与えてくれました。しかし、彼の最後の言葉は、物語に新たな波紋を投げかけるものでした。

つづく