祝卿好~永遠の幸せを君に~ 最終回 第22話 あらすじ/ネタバレ

夜闇に包まれた部屋で、劉泠(リウ・リン)は一人囚われている。静寂の中、沈宴(シェン・イエン)の影が彼女の心に浮かび、涙が頬を伝う。その時、急な足音が静寂を破った。月明かりに照らされた沈宴(シェン・イエン)が兵士の姿で窓から飛び込んできた。まるで天から舞い降りた英雄のように。驚愕する劉泠(リウ・リン)を、沈宴(シェン・イエン)は強く抱きしめ、「この世で唯一手放せないのはお前だ」と温かく力強い声で言った。

実は、すべては劉厲山(リウ・リサン)の巧妙な計画だった。拓跋烈(トゥオバー・リエ)を欺くための策略だったのだ。劉厲山(リウ・リサン)は、張芸(ジャン・ユン)が大切に保管していた娘紅酒を毒酒とすり替え、沈宴(シェン・イエン)が崖から飛び降りた場所に罠を仕掛けた。目的は沈宴(シェン・イエン)を殺すのではなく、生け捕りにすることだった。劉泠(リウ・リン)が愛する人を失う悲しみを見るのを避けたかったのだ。

闇闇の中、羅凡(ルオ・ファン)は劉厲山(リウ・リサン)の酒のすり替えを目撃していた。毒酒を調べたところ、一時的に武功を失い、吐血の偽症状を引き起こすだけだとわかった。沈宴(シェン・イエン)はそれを知り、劉厲山(リウ・リサン)の策略に乗ることにした。一方、沈昱(シェン・ユー)と徐時錦(シュー・シージン) は危険を承知で沈宴(シェン・イエン)夫婦の後を追って江州に向かい、劉厲山(リウ・リサン)の動向を密かに監視していた。

沈宴(シェン・イエン)が崖から落ちた後、沈昱(シェン・ユー)はすぐに沈宴(シェン・イエン)に成り代わり、沈宴(シェン・イエン)は劉厲山(リウ・リサン)の私兵に潜入した。私兵の隠れ家で、沈宴(シェン・イエン)は神機箭と詳細な陣形図を発見した。これは今後の行動に重要な情報となった。その後、沈宴(シェン・イエン)は沈昱(シェン・ユー)を救出し、作戦を練った。沈宴(ジェン・イェチョン)は骨彫玉佩が劉厲山(リウ・リサン)の陰謀を阻止する鍵になると語った。

劉泠(リウ・リン)と徐時錦(シュー・シージン) は鄴京の舞姫に変装し、拓跋烈(トゥオバー・リエ)をおびき寄せた。羅凡(ルオ・ファン)の匕首の脅威に直面した拓跋烈(トゥオバー・リエ)は、自分はすでに穆昆(ムー・クン)に軍権を譲っており、自分が殺されれば夷古軍が大魏に災いをもたらすだろうと冷静に答えた。その時、徐時錦(シュー・シージン) は骨彫玉佩を見せた。それは夷古大王(いこだいおう)の身につけていたもので、金鱗衛(きんりんえい)の力が夷古の政局に影響を与えることを示唆していた。拓跋烈(トゥオバー・リエ)は利害を考え、最終的に撤退を決意した。

挙兵の日、劉厲山(リウ・リサン)は私兵を率いて皇帝と太子の陣営を奇襲したが、空の陣営と待ち伏せに遭い、大きな損害を受けた。沈宴(ジェン・イェチョン)は士気を高めた軍隊を率いて正面から戦い、劉厲山(リウ・リサン)の私兵はまったく歯が立たなかった。戦後、劉厲山(リウ・リサン)は一人張芸(ジャン・ユン)の墓を訪れ、娘紅酒を飲み、過去を振り返り、毒を飲んで自害した。劉泠(リウ・リン)は止めようとしたが、沈宴(ジェン・イェチョン)に優しく止められ、二人は寄り添いながら劉厲山(リウ・リサン)を見送った。

劉厲山(リウ・リサン)の死により、広平(グアンピン)王府の栄華は過去のものとなった。劉泠(リウ・リン)は沈宴(ジェン・イェチョン)とともに鄴京に戻り、沈宴(ジェン・イェチョン)は功績を認められ朝廷から表彰された。一方、羅凡(ルオ・ファン)は勇気を出して霊璧(リン・ビー)に告白し、二人は愛を育んだ。沈昱(シェン・ユー)と徐時錦(シュー・シージン) も紆余曲折を経て結ばれた。劉泠(リウ・リン)はすでに身ごもっており、やがて彼らの愛の結晶である沈晨曦(シン・チェンシー)が誕生し、家族に無限の喜びと課題をもたらした。

五年が経ち、沈晨曦(シン・チェンシー)は活発な子供に成長し、劉泠(リウ・リン)を悩ませていた。沈宴(ジェン・イェチョン)は、この子は劉泠(リウ・リン)の「混世魔王」の性格を受け継いだと言った。劉泠(リウ・リン)は冗談めかして、沈宴(ジェン・イェチョン)は以前ほど自分を可愛がってくれないと文句を言った。沈宴(ジェン・イェチョン)はただ微笑み、彼女の「文句」に熱いキスで応え、劉泠(リウ・リン)への愛は変わることなく、時が経つにつれて深まることを行動で示した。

第22話の感想

第22話は、感動的で、ハラハラドキドキする展開が満載の素晴らしい最終回でした。劉泠(リウ・リン)と沈宴(ジェン・イェチョン)の強い絆、劉厲山の策略と最期、そして主要キャラクターたちのそれぞれの結末が描かれ、満足のいく締めくくりとなりました。

特に印象に残ったのは、劉泠(ユエン・ビンイエン)と沈宴(ジェン・イェチョン)の再会シーンです。沈宴(ジェン・イェチョン)が劉泠(ユエン・ビンイエン)を救出するために、劉厲山の策略に乗るという大胆な行動に出たのは、劉泠(ユエン・ビンイエン)に対する深い愛情の表れでした。また、劉泠(ユエン・ビンイエン)が沈宴(ジェン・イェチョン)を信じて待っていたことも、二人の絆の強さを示していました。

劉厲山の最期は、悲劇的でありながら、ある意味納得のいくものでした。自分の野望のために多くの人を巻き込み、最終的には自滅するという結末は、彼の傲慢さと愚かさを象徴しています。

主要キャラクターたちのそれぞれの結末も、それぞれに意味深く、希望を感じさせるものでした。劉泠(ユエン・ビンイエン)と沈宴は幸せな家庭を築き、沈昱(シェン・ユー)と徐時錦(シュー・シージン) は結ばれ、羅凡(ルオ・ファン)と霊璧(リン・ビー)は愛を育み、沈晨曦(シン・チェンシー)は元気に成長しました。

第22話は、このドラマのテーマである「愛と信頼」を強く印象づけるものでした。どんな困難があっても、愛と信頼があれば乗り越えられるというメッセージは、視聴者に勇気と希望を与えてくれるでしょう。

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