春家(しゅんけ)はトキメキざかり~四つ葉に咲く恋~ 第15話 あらすじ/ネタバレ
朝焼けに照らされ、世子(せし)は屋敷へと歩を進める。頭には、春錦栄(しゅんきんえい)との昨夜の朧げな記憶が浮かび、思わず口元が緩む。そこへ李騰雲(りとううん)が現れ、湯を差し出す。世子(せし)は昨夜の出来事を尋ねるが、李騰雲(りとううん)は巧みに言葉を濁し、世子(せし)を湯の温もりと甘い思い出に浸らせる。
一方、小々は少し恥ずかしがる春錦栄(しゅんきんえい)を品評会の会場へと連れ込む。質素な著物を気にして逃げ出そうとする春錦栄(しゅんきんえい)だったが、小々に引き止められる。会場内、春錦栄(しゅんきんえい)に視線が集中する。小々は、世子(せし)との噂が広まり、春錦栄(しゅんきんえい)が注目を集めていることを明かす。大奥の奥方たちは春錦栄(しゅんきんえい)に近づき、席も上位に用意され、春錦栄(しゅんきんえい)は戸惑いを隠せない。
品評会が始まろうとする中、鍾を鳴らす人物が必要となる。春錦栄(しゅんきんえい)の新しい立場から、彼女に大役が託される。これまでその栄誉を独占してきた烏夫人(う ふじん)は不快感を隠せない。春錦栄(しゅんきんえい)は堂々と前に進み、清らかな鍾の音で品評会の幕開けを告げる。すると、個性的な男性司会者が登場し、様々な料理を紹介する。
お菓子が運ばれ、春錦栄(しゅんきんえい)と小々は戯れながら、珍しい食感に戸惑う。一方、烏夫人(う ふじん)は高貴さを演出するため、美味そうに食べているが、内心は複雑だ。
司会者が高価な料理を自慢げに紹介すると、烏夫人(う ふじん)はそれを独占しようと豪語する。春錦栄(しゅんきんえい)と小々は、その料理を避けて不味いと発言する。烏夫人(う ふじん)はそれを嘲咲し、面目を保とうとするが、春錦栄(しゅんきんえい)は「悪評には関わりたくない」と涼しい顔で返す。烏夫人(う ふじん)は言葉に詰まり、小々が機転を利かせて試食し、その場を収める。
春家(しゅんけ)では、春家(しゅんけ)の姉妹と杜如玉(とじょぎょく)が昨夜の出来事で落ち込んでいる。郭振生が駆けつけ、一人一人を慰める。特に春佩蘭(しゅんはいらん)は父上の位牌の前で泣き崩れるが、郭振生の言葉でようやく落ち著きを取り戻す。
品評会は続き、司会者は美白効果があるとされるバラの古石鹸を紹介する。烏夫人(う ふじん)は負けじと30個も購入し、他の奥方たちにも勧める。春錦栄が動じない様子を見ると、烏夫人は経済的な余裕を疑う。しかし、春錦栄は商品が売り切れたと巧みに回避し、逆に烏夫人の懐事情を疑わせる。烏夫人は世子(せし)との関係の真実を疑い始める。
郭振生は春佩蘭(しゅんはいらん)を落ち著かせた後、春可霊(しゅんかれい)に蹴鞠で気分転換を提案するが、断られてしまう。別の方法を探していると、偶然通りかかった杜如玉(とじょぎょく)が全てを耳にする。一方、世子(せし)は春錦栄を屋敷に呼び出し、自分を名乗っているのかと直接尋ねる。春錦栄は恥ずかしそうに答えられず、二人の会話は少し険悪な雰囲気になり、微妙な感情が空気を満たす。
第15話:運命の品評会、芽生える想い
第15話は、春家(しゅんけ)と世子との関係が大きく動く重要な回でした。品評会という華やかな舞台で、春錦栄は世子との噂によって注目を集め、烏夫人との対立も激化します。
春錦栄は、世子との関係を隠そうとするものの、その様子は世子の心を揺さぶります。一方、世子は春錦栄への想いを隠しきれず、直接問い詰めるシーンは二人の関係に新たな展開をもたらしそうです。
また、郭振生と春家(しゅんけ)姉妹の絆も描かれました。郭振生は、春家(しゅんけ)姉妹を支え、父親の死という悲しみから立ち直る手助けをします。郭振生と春家姉妹の温かい関係は、この物語の癒しとなるでしょう。
つづく