春家(しゅんけ)はトキメキざかり~四つ葉に咲く恋~ 第19話 あらすじ/ネタバレ

雨夜の訪問者

激しい雨が降りしきる夜、春家(しゅんけ)に突然の来訪者が。春半夏(しゅんはんか)が慌てて開けると、そこには見知らぬ男性が立っていた。彼は沈忘言(しんぼうげん)と名乗り、鄭員外(てい えんがい)を頼って来たという。杜如玉(と じょぎょく)も顔を出し、沈忘言(しんぼうげん)の身の上を尋ねる。

沈忘言(しんぼうげん)は、この屋敷は元々鄭員外の持ち物だったが、杜家に買い取られたと説明。鄭員外が引っ越したことを知り、落胆する。しかし、雨の中帰るわけにもいかず、杜如玉(とじょぎょく)は彼を家の中に招き入れる。

沈忘言(しんぼうげん)の正体

杜如玉(とじょぎょく)は沈忘言(しんぼうげん)に、彼の身の上を詳しく聞く。沈忘言(しんぼうげん)は、かつて探花郎(たんかろう)という科挙の合格者であり、黄員外(こう えんがい)の屋敷で食客をしていたという。黄員外が亡くなった後、鄭員外を頼って江臨(こうりん)に来たのだ。

しかし、春半夏(しゅんはんか)は沈忘言(しんぼうげん)の話を半信半疑。なぜ功名があるのに官職に就かないのかと疑問を呈する。沈忘言(しんぼうげん)は苦咲し、家計が傾き、吏部(りぶ)の役人に賄賂を贈る余裕がないため、仕方なく寄食しているのだと打ち明ける。杜如玉(とじょぎょく)は、鄭員外が引っ越しを知らせなかったことに不満を感じつつも、沈忘言(しんぼうげん)の境遇に同情する。そして、沈忘言(しんぼうげん)が持つ幅広い人脈を利用して、娘たちの縁談を考え始める。

雨上がりの別れ

雨が止み、沈忘言(しんぼうげん)は辞去しようと準備をする。別れ際、杜如玉(とじょぎょく)に感謝の印として水墨画を贈る。杜如玉(とじょぎょく)は沈忘言(しんぼうげん)の才能を絶賛するが、春半夏(しゅんはんか)は依然として彼を警戒している。

春可霊(しゅんかれい)の恋心

一方、春可霊(しゅんかりん)は四皇子の帰還が近付き、落ち著かない様子。表面上は冷淡を装っているが、内心では再会を心待ちにしている。耀文(ようぶん)と耀武(ようぶ)の兄弟は、春可霊(しゅんかれい)の様子を見てからかい、彼女を赤面させる。

四皇子に会うため、春可霊(しゅんかれい)は男装をして化粧を試みるが、かえって滑稽な姿になってしまう。そこに路不平(ろ ふへい)が現れ、春可霊(しゅんかれい)の姿に驚愕。春可霊(しゅんかれい)は慌てて秘密を漏らさないように口止めする。

沈忘言(しんぼうげん)の真の目的

沈忘言は杜如玉(とじょぎょく)に、吏部大人的三男が春錦栄(しゅんきんえい)に好意を持っていることを明かす。杜如玉(とじょぎょく)はこれを聞いて大喜びするが、春半夏(しゅんはんか)は沈忘言の真意を疑う。沈忘言は、春家(しゅんけ)にしばらく滞在したいと申し出、杜如玉(とじょぎょく)は快諾する。春半夏(しゅんはんか)は不満だが、どうすることもできない。

四皇子との再会

春可霊(しゅんかれい)は四皇子との再会に備え、入念に準備をする。しかし、実際に四皇子と対面すると緊張して言葉が出ない。心の中では様々な思いが渦巻いているが、それを口にすることができない。四皇子は春可霊(しゅんかれい)が自分への気持ちをもう忘れたと思い込み、過去のことは水に流そうと提案する。春可霊(しゅんかれい)は複雑な気持ちになる。

沈忘言の真実

夜になり、沈忘言が戻ってこないことを心配した杜如玉(とじょぎょく)。春半夏(しゅんはんか)は彼が戻らないと断言するが、沈忘言は約束通りに現れる。春半夏(しゅんはんか)は沈忘言の正体に疑念を抱き、それを追及する。沈忘言は、自分の本当の名前は許遠馳(きょ えんち)であることを明かし、鄭員外の直筆の手紙を見せる。そして、父に濡れ衣を著せられた罪を晴らすために、潜伏していることを打ち明ける。彼の真摯な言葉に、杜如玉(とじょぎょく)と春佩蘭(しゅんはいらん)は心を打たれる。

複雑な思い

春半夏(しゅんはんか)は依然として沈忘言を信用できないが、現状を変えることはできない。翌日、春可霊(しゅんかれい)は四皇子と一緒に外出する。耀文(ようぶん)と耀武(ようぶ)は、山賊を名乗って春可霊(しゅんかれい)を助けるふりをするが、逆に春可霊(しゅんかれい)に誤解されて殴られてしまう。四皇子は二人の真意を理解し、この機会に改めて春可霊(しゅんかれい)に気持ちを伝える。二人の関係は少しずつ変化していく。

春家(しゅんけ)の灯火の下、それぞれの胸には秘めた思いと期待が渦巻いている。そして、沈忘言(許遠馳)の登場は、この家に更なる謎と変化をもたらすことになる。

第19話の感想

第19話は、雨夜の訪問者である沈忘言の登場によって、物語が大きく動き出した回でした。沈忘言の正体や目的はまだ謎に包まれていますが、彼の存在は春家(しゅんけ)の人々に大きな影響を与えそうです。

杜如玉(とじょぎょく)は沈忘言の人脈を利用して娘たちの縁談を進めようとしていますが、春半夏(しゅんはんか)は沈忘言を信用していません。沈忘言の真意は一体何なのでしょうか?

春可霊(しゅんかれい)は四皇子との再会に心乱れていますが、なかなか素直になれません。四皇子は春可霊(しゅんかれい)の気持ちに気づいていますが、過去のわだかまりが二人の関係を阻んでいます。

沈忘言の登場は、春家(しゅんけ)の人々に新たな試練をもたらすことになるでしょう。果たして彼らは沈忘言の謎を解き明かし、それぞれの幸せを掴むことができるのでしょうか?

つづく