春家(しゅんけ)はトキメキざかり~四つ葉に咲く恋~』第20話 あらすじ/ネタバレ

春半夏(しゅんはんか)は本に没頭し、わずかな静けさを求めていたが、窓の外から沈忘言(しんぼうげん)と母親の会話が聞こえてきて、心が乱れてしまう。ページをめくるたびに、イライラが募る。沈忘言(しんぼうげん)は彼女の不安に気づき、窓際に来て一緒に夕食をとるように誘うが、このシンプルな誘いが2人の口論の引き金となってしまう。食卓で、春半夏(しゅんはんか)は沈忘言(しんぼうげん)が自分の箸を使っているのを見て、怒りが爆発する。さらに、席順にも不満を感じ、口実を作って席を立ってしまう。沈忘言(しんぼうげん)と母親は気まずい雰囲気に包まれる。

杜如玉(とじょぎょく)は春錦栄(しゅんきんえい)が夕食を欠席しているのを見て、また寝坊をしたと思い、口では文句を言いながらも、心の中では娘を心配している。一方、春錦栄(しゅんきんえい)は世子(せし)と密会し、交際を公にしたいと願うが、世子(せし)に断られてしまう。春錦栄(しゅんきんえい)は妙案を思いつき、お見合いを理由に交際を公にすることを提案する。世子(せし)は仕方なく、一時的に立ち去る。

沈忘言(しんぼうげん)は人目を避けるために、病気と偽って薬屋を訪れる。春半夏(しゅんはんか)はそれを聞いて複雑な気持ちになり、彼が遊郭で病気をうつされたと決めつける。郭振生の診察の結果、真相は蚤のせいであることが判明し、衛生面に注意するよう忠告される。春半夏(しゅんはんか)はこれを機に薬の値段をこっそり上げ、心の中で勝負を挑む。

夜になると、沈忘言(しんぼうげん)は入浴するが、春半夏(しゅんはんか)が誤って浴室に闖入してしまう。突然の出会いに2人とも慌てふためき、春半夏(しゅんはんか)は恥ずかしそうに逃げ出す。一方、春錦栄(しゅんきんえい)は世子(せし)と舟遊びをし、酒を飲んで憂さを晴らす。しかし、実は別の企みがあった。彼女は自分の身の上話を餌に、世子(せし)を酔わせて関係を公にしようと企む。しかし、世子(せし)は酔ったふりをして逃げ出し、春錦栄(しゅんきんえい)は怒りと悔しさでいっぱいになる。

春半夏(しゅんはんか)は沈忘言(しんぼうげん)の入浴を目撃したことを気にしており、関連する話題を聞くたびに緊張してしまう。他人の会話をさえ遮って、安心しようとするほどだ。ある夕食の際、彼女は皆が自分のことを話していると思い込み、衝動的に真実を吐露してしまう。沈忘言(しんぼうげん)はとぼけた様子で、巧みに気まずさを解消し、春半夏(しゅんはんか)を一人取り残す。

夜が更け、春半夏(しゅんはんか)は屋根に一人登ると、沈忘言(しんぼうげん)が後を追ってくる。彼は慰めようとするが、逆に責められてしまう。春半夏(しゅんはんか)はすべての不運を沈忘言(しんぼうげん)のせいにし、彼を家から追い出すと誓う。沈忘言(しんぼうげん)はわけがわからず、困惑する。

春錦栄(しゅんきんえい)は世子(せし)が関係を公にしたくない本当の理由を知り、怒るどころか喜ぶ。老王爷(おうや)の懸念を解消するために、自ら解決することに決める。王府の宴会で、春錦栄(しゅんきんえい)は素晴らしいダンスを披露し、老王爷(おうや)を含む全員の注目を集める。しかし、世子(せし)が結婚を申し出ると、老王爷(おうや)は春錦栄(しゅんきんえい)の身分を理由に強く仮対する。その様子を門外で立ち聞きしていた春錦栄(しゅんきんえい)は、複雑な気持ちになる。

一方、辛管事(しんかんじ)が春家(しゅんけ)を訪れ、老王爷(おうや)が沈忘言(しんぼうげん)を門客として迎え入れたいと考えていることを伝える。多額の報酬も約束されている。春半夏(しゅんはんか)はそこに何か裏があることを知っているが、内心では沈忘言がこの機会に家を出ることを期待し、少し安心する。

第20話 感想

第20話は、春家(しゅんけ)の人々の複雑な感情が浮き彫りになった回でした。春半夏(しゅんはんか)は沈忘言への怒りと戸惑いが入り混じり、衝動的な行動が目立ちました。春錦栄(しゅんきんえい)は世子(せし)との関係を公にしたいという強い思いを持ち、大胆な行動に出ますが、老王爷(おうや)の仮対に遭い、苦悩します。沈忘言は春半夏との関係に戸惑いながらも、彼女を気にかけている様子が伺えます。

特に印象的だったのは、春半夏が沈忘言の入浴を目撃してしまったシーンです。彼女の慌てぶりと羞恥心は、沈忘言への特別な感情を伺わせます。また、春錦栄(しゅんきんえい)が世子(せし)との関係を公にするために、酔ったふりをする彼を誘い出すシーンは、彼女の切実な思いと狡猾さが垣間見えました。

つづく