春家(しゅんけ)はトキメキざかり~四つ葉に咲く恋~ 第3話 あらすじ/ネタバレ

春家(しゅんけ)の屋敷は、杜如玉(とじょぎょく)の強硬な仮対で張り詰めた空気だった。郭振生は追い出される運命に直面し、路不平(ろふへい)とのどちらか一人を選ぶという決断は、全員を窮地に陥れた。春佩蘭(しゅんはいらん)と路不平(ろふへい)は、郭振生の旅立ちを不憫に思い、道中の楽しみとして蜜糖糕点を用意した。この心遣いが、彼の旅路を少しでも慰めてくれることを願った。しかし、郭振生の心は未練でいっぱいだった。表面上は承諾したが、なかなか出発しようとせず、春半夏(しゅんはんか)が戻ってくるまで別れを待とうとさえ提案した。路不平(ろふへい)は焦り、何度も促したが、春半夏(しゅんはんか)がちょうど戻ってきてしまった。彼女は郭振生の出発に強く仮対し、むしろ路不平(ろふへい)こそ出て行くべきだと主張した。

春佩蘭(しゅんはいらん)は、路不平(ろふへい)が外に出れば何か不測の事態に巻き込まれるのではないかと心配し、涙目で春錦栄(しゅんきんえい)に相談に行った。姉妹は話し合い、杜如玉(とじょぎょく)に「一芝居」打つことに決めた。郭振生が家賃を支払い、薬舗を再開することを約束することで、彼を家に残すという作戦だ。彼女たちは杜如玉(とじょぎょく)に、これは父親の遺言であり、郭振生が借金を返済し、家業を復興することを願っているのだと説明した。春錦栄(しゅんきんえい)はさらに、薬舗が再開できれば、家計の負担を軽減できるだけでなく、一族に医術の家係としての誇りを与え、彼女の結婚にも大いに役立つと指摘した。最終的に、子供たちの未来のために、杜如玉(とじょぎょく)は心を軟化させ、この提案を渋々承諾した。

しかし、条件は非常に厳しかった。杜如玉(とじょぎょく)は高額の家賃を要求するだけでなく、薬舗の収入の9割を分け前として要求した。春半夏(しゅんはんか)は、母親と姉妹の行動に憤慨したが、郭振生の甘んじて受け入れる様子には何もできなかった。

一方、凌王(りょうおう)府の世子(せし)は従者を連れて江臨(こうりん)大街をぶらついていた。美女を見かけて声をかけようとしたところ、春可霊(しゅんかれい)に目撃されてしまった。春可霊(しゅんかれい)は、世子(せし)が良家の子女をからかっているものと勘違いし、性格の直情的な彼女はためらうことなく世子(せし)に平手打ちを食らわせた。その後、混乱の中で四皇子の衣服に著替えて、慌ててその場から逃げ出した。

春可霊(しゅんかれい)は追っ手を避ける途中、偶然ある公子の部屋に闖入し、彼を脅して自分の隠れ蓑になるように要求した。追っ手が去った後、二人は衣服を交換してそれぞれ去っていった。

一方、凌王(りょうおう)は世子(せし)の軽率な行動に激怒し、叱責する一方で、皇室との関係改善の好機であると認識した。特に四皇子が太后と一緒に宮殿を出たことは、関係を深める絶好の機会だった。

四皇子は、自分を危機から救ってくれた女性、春可霊(しゅんかれい)のことを気にかけていた。世子(せし)は四皇子の気持ちを誤解し、彼の代わりに美女を探して連れ添うことにした。しかし、太后に謁見した際、世子(せし)は失言をして再び凌王(りょうおう)の怒りを買い、叱責を受けた後、狼狽して立ち去った。

家計を支えるため、郭振生は懸壺済世の理想を捨て、薬舗を再開せざるを得なかった。しかし、彼の行動は春半夏(しゅんはんか)の不満を買ってしまった。彼女は郭振生が初心を忘れてしまったと考えており、二人の間に溝ができてしまった。

一方、世子(せし)は占い師の李騰雲(りとううん)の「お世辞」を受けた後、皇帝の勅旨を受け、四皇子が凌王(りょうおう)府に入居することになった。四皇子に気に入られ、失敗を避けるために、世子(せし)は急いで李騰雲(りとううん)を顧問として迎え、二人は緊張した「関係修復」計画を開始した。

夜が訪れ、郭振生と路不平(ろふへい)は同じ寝床で眠りについた。二人はそれぞれ心に悩みを抱えていた。路不平(ろふへい)は、郭振生が不平等条約を受け入れたことに納得できず、郭振生は路不平(ろふへい)に何故ここに残っているのかと問いかけた。二人は最終的に沈黙を選び、それぞれ考えにふけった。この夜、春家(しゅんけ)の屋敷内外は闇流が渦巻いているようで、未来にはさらなる波乱と挑戦が待ち受けていることを予感させた。

第3話 感想

第3話は、春家(しゅんけ)の人々の葛藤と決断が描かれた、ドラマチックな展開の回でした。郭振生は、春家(しゅんけ)のために自分の夢を諦める決意をし、路不平(ろふへい)は郭振生と春家(しゅんけ)の未来を案じて葛藤を抱えています。杜如玉(とじょぎょく)は、子供たちのために心を軟化させ、郭振生を家に残すことを承諾しましたが、条件は非常に厳しく、郭振生は苦渋の決断を迫られます。

一方、春可霊(しゅんかれい)は、世子(せし)の誤解から思わぬ騒動に巻き込まれてしまいます。性格の直情的な彼女は、世子(せし)に平手打ちを食らわせ、四皇子の衣服に著替えて逃走するなど、大胆な行動で視聴者を驚かせました。

また、凌王(りょうおう)府では、世子(せし)の軽率な行動が凌王(りょうおう)の怒りを買い、四皇子の入居を機に関係修復を図る展開となりました。李騰雲(りとううん)の「お世辞」に踊らされる世子(せし)の姿は滑稽でありながら、凌王(りょうおう)府の人間関係の複雑さを垣間見ることができます。

つづく