春家(しゅんけ)はトキメキざかり~四つ葉に咲く恋~ 第9話 あらすじ/ネタバレ

春が訪れ、陽光が降り注ぐ中、春佩蘭(しゅんはいらん)の心も晴れやかだった。彼女は新鮮な桃を用意し、特に路不平(ろふへい)に味わってもらいたいと考えた。家族が起き出す前に、彼女はそっと桃を路不平(ろふへい)の前に差し出し、彼が味わえるようにした。しかし、路不平(ろふへい)が桃を食べようとした瞬間、杜如玉(とじょぎょく)が現れ、彼は桃を置いて立ち去らざるを得なかった。春佩蘭(しゅんはいらん)は心残りを感じながら、杜如玉(とじょぎょく)を見つめた。

失望

杜如玉(とじょぎょく)は春佩蘭(しゅんはいらん)に、春錦栄 (しゅんきんえい)(しゅんきんえい)に会いに行くように命じた。この単純な任務の背後には、春佩蘭(しゅんはいらん)の親族に対する憧れと落胆が隠されていた。彼女は母親が自分のために来たのではないことを知っていた。落胆しながらも、春佩蘭(しゅんはいらん)は春錦栄 (しゅんきんえい)に会いに行った。彼女は春錦栄 (しゅんきんえい)に温かい言葉をかけようとしたが、春錦栄 (しゅんきんえい)は世子(せし)に王府に招待されたため、不機嫌な様子で、春佩蘭(しゅんはいらん)と路不平(ろふへい)に冷たく接した。

喜び

午后、路不平(ろふへい)が暇になったので、春佩蘭(しゅんはいらん)は再び桃を差し出した。二人は桃を食べながら、静かな時間を過ごした。路不平(ろふへい)は懐から精巧なイヤリングを取り出し、春佩蘭(しゅんはいらん)の誕生日のプレゼントとして渡した。彼は師叔に選んでもらい、特別な日に春佩蘭(しゅんはいらん)に特別なプレゼントを贈りたかったのだ。春佩蘭(しゅんはいらん)は感動した。これは彼女が受け取った初めての誕生日プレゼントであり、心は幸福と温もりに満ち溢れた。

落胆

しかし、この喜びは長くは続かなかった。春半夏(しゅんはんか)と春可霊(しゅんかれい)(しゅんかりょう)が相次いで現れ、桃を取っていったが、今日は春佩蘭(しゅんはいらん)の誕生日であることに気づかず、お祝いもしてくれなかった。春佩蘭(しゅんはいらん)の落胆は募り、路不平(ろふへい)はそれを目の当たりにして、彼女の境遇を不憫に思った。皿の中の桃は減っていき、最後に残ったのは路不平(ろふへい)が食べ残した1つだけだった。

懇願

一方、世子(せし)府では、世子(せし)は侍衛から李騰雲(りとううん)が門前で一夜を明かしたことを知らされた。仕方なく、世子(せし)は李騰雲(りとううん)を召し出した。李騰雲(りとううん)は世子(せし)に跪いて懇願し、王府に留まる機会と引き換えに人を殺すことさえ厭わないと申し出た。彼の言葉は、深い無力感と絶望を露わにしていた。

家族から誕生日を忘れられたことに気づいた春佩蘭(しゅんはいらん)は、前代未聞の屈辱を感じ、涙が溢れそうになった。路不平(ろふへい)は彼女を慰めようとしたが、杜如玉(とじょぎょく)は路不平(ろふへい)が春佩蘭をいじめたと勘違いした。説明の後、杜如玉(とじょぎょく)は路不平(ろふへい)を責めることはなかったが、それでも彼に春佩蘭を大切にするように言い聞かせた。同時に、杜如玉(とじょぎょく)は自分が春佩蘭の誕生日を覚えていることを明かし、春佩蘭は涙を拭い、家族への希望を新たにした。

宴会

夜が訪れ、杜如玉(とじょぎょく)は盛大な誕生日パーティーを準備した。家は電飾で飾られ、賑やかだった。しかし、路不平(ろふへい)は何か不吉な予感を覚えた。彼は、この賑やかな宴会の裏に何か秘密が隠されているのではないかと心配した。一方、春佩蘭は突然の喜びに浸っていた。彼女は台所で一人で忙しくしていたが、家族が自分のために誕生日を祝ってくれていることを考えると、心は感謝でいっぱいだった。

任務

一方、李騰雲(りとううん)は世子(せし)の指示で護衛数名と共に任務に出発したが、内なる恐怖と後悔から躊躇し、街を彷徨っていた。家では宴が盛り上がり、春佩蘭は台所にいるものの、心は賑やかな宴席に飛んでおり、家族と共に忘れられない夜を過ごせることを期待していた。

第9話の感想

第9話は、春佩蘭の複雑な感情が描かれた回でした。彼女は路不平(ろふへい)からの愛情を感じて幸せを感じながらも、家族からの愛情に飢えている様子が伺えました。特に、誕生日に誰も覚えていないことが判明したシーンは、見ていて胸が痛くなりました。しかし、杜如玉(とじょぎょく)が実は覚えていて、サプライズパーティーを企画していたことが分かり、春佩蘭の表情が明るくなったシーンは、とても感動的でした。

また、李騰雲(りとううん)の苦悩も描かれていました。彼は世子(せし)に忠実でありながら、人を殺すことに抵抗を感じている様子が伝わってきました。彼の今後がどうなるのか気になります。

つづく