氷雨火(ひょううか)~BEING A HERO~ 第1話 あらすじ/ネタバレ

明け方、薄明かりが差し込む空を突如其来的暴風雨が飲み込み、雷鳴が轟く中、草木が生い茂る林間で緊迫した追跡劇が繰り広げられる。そして、一人が冷たい湖に落ちてしまうところで画面は闇転する。

陳宇(チェン·ユー)は、この悪夢から飛び起き、冷や汗でびっしょりになっていた。彼は荒い息をしながら、氷水で心を落ち著かせようとする。壁の時計を見ると、午前5時35分。静寂を破る緊急電話が鳴り、陳宇(チェン·ユー)の眉間にしわが寄る。

任務を受けた陳宇(チェン·ユー)は、雲和県徳山西区派出所の劉光警官と合流し、味享レストランの事件現場へ向かう。レストランのオーナーである楊勝広(ヤン・ショングァン)は、警官の質問に無実を主張し、普段は店に出ることは少なく、たまに帳簿の確認をするだけだと説明する。陳宇(チェン·ユー)は楊勝広(ヤン・ショングァン)にその場で野菜を切らせ、彼のナイフの使い方を観察する。その結果、犯人は左利きで、計画性はなく、衝動的に犯行に及んだと推測する。彼の行動は所長の王凱(ワン・カイ)の不興を買い、彼は陳宇(チェン·ユー)を不真面目だと非難する。そんな中、麻薬捜査隊の劉愷華(リウ·カイホワ)隊長が到著し、事件捜査に新たな方向性をもたらす。彼は現場から回収された不明な物品の一部を冷鋒(レン・フォン)に分析させることに同意する。

事件現場で、陳宇(チェン·ユー)は重要な手がかりとなる翠緑色のペンダントの破片を発見し、考え込む。彼が推論を続けようとしたまさにその時、王凱(ワン・カイ)は彼にドライブレコーダーの映像を調べるように指示する。一方、劉愷華(リウ·カイホワ)は王凱(ワン・カイ)に、陳宇(チェン·ユー)を麻薬捜査隊に復帰させるべきだと提案する。彼は陳宇(チェン·ユー)が派出所で過ごした3年間は十分な罰であり、彼の才能を無駄にするべきではないと考える。しかし、王凱(ワン・カイ)は規則に従って処理すべきだと主張する。

公安局で、陳宇(チェン·ユー)はかつての上司である龔偉(ゴン・ウェイ)に偶然出会う。しかし、今は門番をしているだけだった。この光景に、陳宇(チェン·ユー)は複雑な思いを抱く。林徳賛(リン·ドーザン)局長の質問に、陳宇(チェン·ユー)は3年前の事件を振り返ることを余儀なくされる。3年前、呉振鋒(ウー・ジェンフォン)の予期せぬ介入により、ある逮捕作戦が失敗に終わり、龔偉(ゴン・ウェイ)は負傷して障害を負ってしまった。その原因は、陳宇(チェン·ユー)のたった一度のミスだった。

市局副局長の陳力文が事件の指揮を執り、味享レストランの胡慶山(フー・チンシャン)殺害事件はさらに注目を集める。劉愷華(リウ·カイホワ)は事件が麻薬取引に関連している可能性があると判断する。一方、陳宇(チェン·ユー)は現場の特殊なマークから、この事件が3年前の「毒三」事件と関連している可能性があると推測し、合同捜査を提案する。陳力文は陳宇(チェン·ユー)の提案を受け入れ、1週間以内に事件を解決するよう命じる。

一方、麻薬密売人の老張は、雲恵薬店に忍び込み、巴鵬(バー・ポン)から借金をしようとする。呉振鋒(ウー・ジェンフォン)の突然の出現により、彼らの取引は中断する。激しい戦いの後、呉振鋒(ウー・ジェンフォン)は大黄膠囊を手に入れるだけでなく、巴鵬(バー・ポン)に罪を認めさせる。同時に、劉愷華(リウ·カイホワ)は匿名の通報電話を受けて行動を起こす。陳宇(チェン·ユー)のぼんやりとした記憶、林徳賛(リン·ドーザン)の機にあった雲恵薬店の買い物袋が事件解決の重要な手がかりとなる。

警察が薬店に到著した時、巴鵬(バー・ポン)は弁解しようとするが、陳宇(チェン·ユー)の綿密な捜査により、大黄膠囊が発見される。しかし、尋問の結果は失望に終わった。それらの膠囊はただの偽物だったのだ。巴鵬(バー・ポン)は最終的に釈放される。尋問室の外で、陳宇(チェン·ユー)は林徳賛(リン·ドーザン)が盗み聞きをしていることに気づく。2人の微妙な会話は、彼らの中にさらに深い秘密が隠されていることを示唆している。巴鵬(バー・ポン)が罪を免れたことで、事件は再び行き詰まったように見えるが、陳宇(チェン·ユー)の疑惑と決意はさらに強くなる。

第1話の感想

第1話は、緊迫感のあるオープニングから始まり、主人公の陳宇(チェン·ユー)の複雑な過去や事件の謎が徐々に明らかになっていく展開が非常に興味深かったです。特に、陳宇(チェン·ユー)が過去の過ちに苦悩しながらも、真実を追求しようとする姿には心を打たれました。また、麻薬捜査隊の劉愷華(リウ·カイホワ)との関係性も気になるところです。

事件の真相はまだ謎に包まれていますが、陳宇(チェン·ユー)がどのように事件を解決していくのか、今後の展開が楽しみです。

つづく