氷雨火(ひょううか)~BEING A HERO~』第17話 あらすじ/ネタバレ
3年間勐佧で真実を追ってきた呉振峰(ウー·ジェンフォン)は、ついに陳力文に連絡を取る勇気を出す。父の臨終の電話が背中を押した。呉振峰(ウー·ジェンフォン)は陳力文に協力提案をする。警察は麻薬撲滅に、呉振峰(ウー·ジェンフォン)は父の復讐に、それぞれの目的のために共闘する。陳力文は呉振峰(ウー·ジェンフォン)の苦しみを理解しつつも、復讐に走る彼を厳しく戒める。真の勝利は麻薬撲滅であり、個人的な恨みではないと諭す。呉振峰(ウー·ジェンフォン)は牢の中で陳力文の言葉を仮芻し、心が揺れる。
一方、郝東(ハオ・ドン)は万賀達のもとへ戻る。表面上は万賀達を助けるためだが、李凡林の死が勐佧との癒著に関係していると疑っている。勐佧内部では麻薬の在庫が滞留し、余総(ユー・ゾン)は焦りを感じている。二両(アーリャン)とジョウ姉に解決を命じ、万賀達を利用するよう示唆する。二両(アーリャン)は電話で呉振峰(ウー·ジェンフォン)の逮捕を報告し、余総(ユー・ゾン)は郝東(ハオ・ドン)への不信を募らせる。この情報をK組織の分断に利用しようと考える。
郝東(ハオ・ドン)は麻薬の供給維持のため、研究員に多額の賄賂を支払い、大黄カプセルの生産を急がせる。しかし、安全性への配慮を怠ったため、悲劇が起きる。未検証のカプセルを蛮哥(マン・ゴー)に渡し、人体実験で効果を確かめようとするが、薬物の過剰摂取により試薬者が狂暴化し、自焚する者も現れる。現場は混乱に陥る。
楊玲(ャン·リン)は友人の小張からの情報をもとに、雲巅迪吧で万萌萌(ワン・モンモン)の行方を追う。そこで麻薬取引の闇を目の当たりにし、試薬者の異常事態に遭遇する。蛮哥(マン・ゴー)は楊玲(ャン·リン)を呉振峰(ウー·ジェンフォン)の関係者とみなし、監禁して問い詰める。危機一髪の状況で陳宇(チェン·ユー)が駆けつけるが、救出の際に気絶させられてしまう。麻薬に端を発する惨事が発生し、警察が捜査に乗り出す。
楊興権(ヤン・シンチュエン)は製茶工場の火災事件後、従業員大会を開き、内通者を厳しく追及する。蒋一哲(ジャン・イージエ)が麻薬に手を染めていたことが発覚し、背後に磊哥(レイ・ゴー)の存在が浮かび上がる。蒋一哲(ジャン・イージエ)の供述から、事件の背後にさらに複雑な陰謀が隠されていることが明らかになる。一方、陳宇(チェン·ユー)は独断行動により林徳赞(リン・ダーザン)から事件の追跡権を剝奪されるが、万賀達への疑念は消えない。雲巅迪吧の事件で万萌萌(ワン・モンモン)の麻薬使用の真相が明らかになるが、黒幕は依然として闇に隠れている。
麻薬という網に絡め取られた人々は、それぞれが目的のために苦悩する。復讐、利益、生存。硝煙のない戦場で、正義と悪の戦いが始まったばかりである。
第17話の感想
第17話は、緊張感と衝撃的な展開が続く、見応えのあるエピソードでした。特に印象的なのは、呉振峰(ウー·ジェンフォン)と陳力文の複雑な関係です。呉振峰(ウー·ジェンフォン)は復讐に燃え、陳力文は彼の正義感を信じつつも、私怨に囚われる危険性を指摘します。二人の対立は、正義と復讐の狭間で揺れる人間の葛藤を浮き彫りにし、考えさせられました。
また、郝東(ハオ・ドン)の非情さにも驚かされました。彼は利益のために安全性無視で薬物を流通させ、悲惨な結果を招きます。この事件は、麻薬がもたらす社会的な被害をリアルに描き、強いメッセージ性を感じました。
楊玲(ャン·リン)と陳宇(チェン·ユー)の活躍も光っていました。楊玲(ャン·リン)は危険を顧みず真相を追究し、陳宇(チェン·ユー)は正義感に突き動かされ事件に介入します。二人の勇気と行動力には、希望を感じました。
つづく