今宵、若様は恋におちる 第20話 あらすじ/ネタバレ

季曼(き まん)は薬材店を訪れると、薬価が数倍に跳ね上がっていることに衝撃を受ける。これにより、庶民は薬を買うことができなくなっていた。

鬼白(おにしろ)は寧鈺軒(ねい ぎょくけん)に、季曼(き まん)が海号に戻り、その後2人の部下が海に出たことを報告する。彼らの目的は、クリームの原料と薬材の購入だった。寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は、貨物船が帰港する際には必ず港で検査を受けなければならないこと、そして港の勢力はすでに袁朗(えんろう)に奪われていることを知る。そこで、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は袁朗(えんろう)に会うことを決意する。

寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は袁朗(えんろう)を訪ね、沈連成の死について切り出す。沈連成の腕には茶幫の刺青が刻まれており、袁朗(えんろう)の傷跡と一致していたのだ。袁朗(えんろう)は、もし自分の腕に刺青がなければ、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は公の場で謝罪し、二度と蛟龍幫に干渉しないと約束する。袁朗(えんろう)は傷跡を晒すが、刺青は見当たらなかった。寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は負けを認めるが、心には疑念が残る。彼は鬼白(おにしろ)に袁朗(えんろう)を監視するよう密かに指示する。

実は、袁朗(えんろう)の腕には確かに刺青があったのだが、彼は嫌疑を避けるために自分で傷をつけたのだった。趙龍(ちょう りゅう)と趙虎(ちょう こ)は彼の冷酷さに驚き、正体を明かすよう説得するが、袁朗(えんろう)は時機がまだ来ていないと答える。

薬材店の店主たちは、王老板の元に集まり、季曼(き まん)が安い薬材で市場を混乱させていると訴える。季曼(き まん)は自分たちだけでなく、下九坊の人々にも薬を提供しており、彼らの商売は打撃を受けていた。王老板はいつものように弾圧しようとするが、相手が県衙の庇護を受けていると聞き、手が出せなくなってしまう。

王老板は、海坊の物価は行会によって調整されており、季曼(き まん)の行為はルール違反であるとして、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)に助けを求める。寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は逆に、行会の価格設定の公正さに疑問を呈し、薬価が4割も値上がりしていることを指摘する。彼は、民衆に利益をもたらすことが正しい道だと強調し、店主たちに季曼(き まん)を見習って安い仕入れ先を探すよう促す。

王老板は今度は袁朗(えんろう)に助けを求め、海賊を使って季曼(き まん)の貨物船を襲撃しようと提案する。袁朗(えんろう)は承諾するが、裏には別の思惑があった。

季曼(き まん)は薬材の検収を行い、その安さと民生への貢献、コスト削減に喜ぶ。しかし、貨物船が襲撃されてしまう。季曼(き まん)は寧鈺軒(ねい ぎょくけん)に助けを求めるが、彼は見つからない。仕方なく、季曼(き まん)は袁朗(えんろう)に助けを求める。袁朗(えんろう)は表面上は承諾するが、実際には季曼(き まん)を山奥の貧しい村に連れて行く。

季曼(き まん)は子供たちを憐れみ、キャンディーを配るが、子供たちはそれを現金に換えようとする。寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は港を調べると、鳥の糞が数箱見つかるだけだった。しかし、よく調べると薬材が隠されていることが判明する。桑葚(くわ)は急いで季曼(き まん)の行方を報告し、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は急いで駆けつける。

寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は袁朗(えんろう)のもとで薬材を見つけ出し、彼が故意に季曼(き まん)を連れ去ったのではないかと疑う。袁朗(えんろう)は弁解し、預かっていただけだと主張し、徹底的に調査することを約束する。寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は季曼(き まん)に、二度と袁朗(えんろう)と单独で会うなと厳命する。季曼(き まん)は、彼が嫉妬しているのではないかと冗談を言う。

二人は薬と食料を村人に分け与え、壊れたテーブルを修理しようとする。季曼(き まん)は寧鈺軒(ねい ぎょくけん)に修理を頼み、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は不注意で手を怪我してしまう。村の女性は、嫁は勤勉であるべきだと笑い、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)はすべての仕事を請け負う。

第20話の感想

第20話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。季曼(き まん)は薬価の高騰に苦しむ民衆のために奮闘し、袁朗(えんろう)は巧妙な策略で暗躍するなど、それぞれの思惑が交錯する展開がスリリングでした。

特に印象的だったのは、袁朗(えんろう)の冷酷さと狡猾さです。彼は自分の野望のために沈連成を殺害し、さらに季曼(き まん)を騙して山奥の貧しい村に連れ去りました。しかし、彼の真の目的はまだ明らかになっておらず、今後の展開が気になります。

また、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)と季曼(き まん)の距離が縮まったのも見どころでした。二人は薬材を村人に分け与え、壊れたテーブルを修理するなど、協力して問題を解決していく姿が微笑ましかったです。特に、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)が不注意で手を怪我した際に、村の女性が「嫁は勤勉であるべき」と笑ったシーンは、二人の関係が今後どのように発展していくのかを暗示しているように感じられました。

つづく