今宵、若様は恋におちる 第29話 あらすじ/ネタバレ

鬼白(おにしろ)は寧鈺軒(ねい ぎょくけん)に季曼(き まん)が失踪したと急報する。季曼(き まん)は自らの意思でいなくなったと推測される。寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は焦り、帰海号へ向かうが、季曼(き まん)は婚約を成立させるために帰海一刀(きかい いっとう)を気絶させ、船にはいないことを知る。彼は途方に暮れ、一晩中探し回るが見つからず、眠れない夜を過ごす。

翌日、袁朗(えんろう)は季曼(き まん)を待つ。彼は帰海一刀(きかい いっとう)が気絶していることに気づき、季曼(き まん)を探そうとしていた。寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は焦って尋ね、苜蓿(ぼく しゅく)は季曼(き まん)が帰海号に戻り、帰海一刀(きかい いっとう)と一緒に旅立つことを選んだと告げる。帰海一刀(きかい いっとう)は、季曼(き まん)を憎しみから守るために真実を隠していたと告白するが、血の恨みを忘れないでほしいとも願う。季曼(き まん)は悟り、帰海一刀(きかい いっとう)と一緒に遠くへ行くことを決意する。

夢の中で、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)は季曼(き まん)と結婚し、幸せに満ち溢れるが、目覚めると空虚な現実が待っていた。彼は食欲がなくなり、季曼(き まん)も同じだった。袁朗(えんろう)は季曼(き まん)を探し、憎しみを捨て、彼女と一緒に争いから離れたいと伝える。季曼(き まん)は帰海一刀(きかい いっとう)との約束を守り、袁朗(えんろう)に初心を忘れないように忠告する。

この時、帰海号は困難に直面する。紅花が損傷し、皇商大会が迫っている。季曼(き まん)は命がけで医書を読み、代わりの薬草を探し、自分で山に採りに行く決意をする。水娘子(すいじょうし)もそれを聞き、焦って外出し、鬼白(おにしろ)が後をつけていることを明かす。鬼白(おにしろ)はすぐに寧鈺軒(ねい ぎょくけん)に報告し、寧は心配でたまらない。

聶青雲は陶思維(とう し い)を外出に誘い、苜蓿(ぼく しゅく)が突然現れ、季曼(き まん)が山で薬草を採っていることを伝える。二人はすぐに駆けつけ、途中で危険に遭遇し、陶は聶青雲を守るために怪我をする。季曼(き まん)は雨の中、薬草を採っている最中に転倒し、考えが錯綜する。袁朗(えんろう)は、彼女が蔡聞正(さい ぶんせい)の娘であり、自分が茶幫の後継者であることを明かしていた。季曼(き まん)はそれを受け入れず、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)との愛は揺るぎないと信じている。袁朗(えんろう)は、真実が明らかになれば、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)の態度がどうなるかわからないと警告する。

物語はここで終わり、季曼(き まん)は様々な試練に直面し、感情と責任が交錯し、行く末は不確かである。

第29話の感想

第29話は、季曼(き まん)と寧鈺軒(ねい ぎょくけん)の恋が大きく揺れ動くエピソードだった。季曼(き まん)の失踪と帰海一刀(きかい いっとう)との旅立ち、そして袁朗(えんろう)の告白は、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)を深く傷つけた。

特に印象に残ったのは、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)の夢の中の結婚式だった。幸せに満ち溢れた結婚式は、現実との落差を際立たせ、寧鈺軒(ねい ぎょくけん)の悲しみと絶望をより強く感じさせた。

一方、季曼(き まん)もまた苦悩を抱えていた。帰海一刀(きかい いっとう)への責任感と寧鈺軒(ねい ぎょくけん)への愛情、そして袁朗(えんろう)の真実の言葉。彼女は様々な思いに翻弄され、苦渋の決断を迫られる。

つづく