双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆 第12話 あらすじ/ネタバレ

茉喜(まほろ)は学館の雰囲気に警戒心を抱き、鳳瑶(ほうよう)に注意するように繰り返し忠告するが、鳳瑶(ほうよう)は気に留めない様子だった。ある日、茉喜(まほろ)は二人分の新しい衣服を買おうと外出する。しかし、お金が足りず、安い布地を選ぶしかなかった。まずは鳳瑶(ほうよう)の着替えを縫い、鳳瑶(ほうよう)の月給が出たら自分の服を買おうと考えていた。

鳳瑶(ほうよう)は茉喜(まほろ)に自分の服を先に作ってもらうよう主張する。自分の服はまだ寒さをしのげるからだと。茉喜(まほろ)は月給の前借りも考えたが、鳳瑶(ほうよう)に断られてしまった。

そのとき、沈書墨(しんしょぼく)が現れる。二人が食事をしていないことに気づき、食料を持ってきてくれたのだ。鳳瑶(ほうよう)が茉喜(まほろ)の新しい服を着たがらないことを知った沈書墨(しんしょぼく)は、持っていたお金を鳳瑶(ほうよう)に渡す。借金だと言い、すぐに返す必要はないと告げた。

茉喜(まほろ)は沈書墨(しんしょぼく)の好意に感謝するが、鳳瑶(ほうよう)は恩恵を受けることで後々問題が生じるのではないかと心配し、茉喜(まほろ)に小利のために節操を失ってはいけないと忠告する。

茉喜(まほろ)は食材を買いに出かける。鳳瑶(ほうよう)の教えを守り、安易に人の恩恵を受けないようにしていたが、善意の行動が羊肉屋の主人に認められ、羊の大腸をプレゼントされる。

しかし、李先生(せんせい)が休暇を取ったため、鳳瑶(ほうよう)は急遽、二苑の生徒の管理を任されることになった。しかし、生徒同士の争いで山長(さんちょう)から叱責を受け、指導が甘いと言われてしまう。

鳳瑶(ほうよう)は家に帰ると、茉喜(まほろ)がご馳走を用意していた。食材の入手先を聞いた鳳瑶(ほうよう)は誤解し、茉喜(まほろ)を軽率に恩恵を受けたとして責める。茉喜(まほろ)も委屈を感じ、怒って家を出て行ってしまう。

茉喜(まほろ)は庭で一人座っていると、女子学生が呉吟(くれ・ぎん)の授業が役に立たないと非難しているのを耳にする。さらに、呉吟(くれ・ぎん)が男装をしていることに気づいてしまう。

鳳瑶(ほうよう)は妹を探して外に出ると、馮銘(ふうめい)に絡まれてしまう。茉喜(まほろ)の居場所を聞き出し、二人は誤解を解く。

沈書墨(しんしょぼく)は鳳瑶(ほうよう)を安心させるために、夜に話を持ちかける。学館の内情と山長(さんちょう)の過去について話し、山長(さんちょう)が不正に入学させたことがあると明かす。情報源は退職した孫景雲(スゥン・ジンユン)先生(せんせい)だった。

夜遅く、茉喜(まほろ)は誰かが覗いていることに気づくが、追いかけても捕まえられず、馮銘(ふうめい)に遭遇してしまう。誤解はさらに深まる。馮銘(ふうめい)は鳳瑶(ほうよう)に告白し、茉喜(まほろ)が誘ってきたと勘違いする。茉喜(まほろ)は自分が罠にかけられていることに気づく。

一方、山長(さんちょう)は弟を探しに学館を訪れる。微妙な空気が流れる。

沈書墨(しんしょぼく)と鳳瑶(ほうよう)が話し込んでいる間に、茉喜(まほろ)は部屋に戻ると、黒ずくめの男が何かを探しているのを目撃する。男は慌てて逃げ出す。茉喜(まほろ)は不審に思い、黒幕の正体がわからなくなる。

翌日、鳳瑶(ほうよう)は馮銘(ふうめい)の軽薄な態度を見て、注意する。馮銘(ふうめい)はそれを口実に告白し、鳳瑶(ほうよう)は慌てて逃げ出す。

その後、馮銘(ふうめい)は鳳瑶(ほうよう)を執拗に追いかけ回し、女子寮にまで侵入してくる。茉喜(まほろ)は怒って粥をかけ、鍋で抵抗するが、誤って馮銘(ふうめい)を怪我させてしまう。騒ぎを聞きつけた人々が集まってくる。

沈書墨(しんしょぼく)が現れ、馮銘(ふうめい)は逃走する。騒動はとりあえず収束した。

茉喜(まほろ)と鳳瑶(ほうよう)は、混乱の中でも互いに支え合い、外からの挑戦に直面しても、姉妹の絆は深まるばかりだった。しかし、学館の中では暗流が渦巻いている。複雑な人間関係の中で、二人が初心を貫き通すことができるのか、今後の展開が気になる。

第12話の感想

第12話は、茉喜(まほろ)と鳳瑶(ほうよう)の絆が試されるエピソードでした。茉喜(まほろ)は学館の雰囲気に不安を感じ、鳳瑶(ほうよう)に注意するものの、鳳瑶(ほうよう)はあまり気にしていません。沈書墨(しんしょぼく)の登場で一時的に問題は解決するものの、馮銘(ふうめい)の登場で事態は悪化します。

茉喜(まほろ)は馮銘(ふうめい)の誤解を解こうとしますが、逆に罠にかけられてしまいます。鳳瑶(ほうよう)も馮銘(ふうめい)の執拗なアプローチに困り果てます。

そんな中、山長(さんちょう)が弟を探しに学館を訪れます。山長(さんちょう)と沈書墨(しんしょぼく)の会話から、学館には何か秘密があることが示唆されます。

つづく