双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆 第13話 あらすじ/ネタバレ

山長(さんちょう)の叱責と茉喜(まほろ)の怒り

山長(さんちょう)は鳳瑶(ほうよう)の軽率な行動を厳しく叱責し、弟の馮銘(ふうめい)を誘惑したとして退学をちらつかせた。茉喜(まほろ)はそれを聞いて激怒し、特に鳳瑶(ほうよう)が半分の学費を没収されると知って、山長(さんちょう)の横暴さに憤慨した。彼女は鳳瑶(ほうよう)に退学して別の道を探すように説得しようとするが、鳳瑶(ほうよう)は山長(さんちょう)が馮銘(ふうめい)を戒めたことで改心すると信じて残ることを決意。茉喜(まほろ)は怒って立ち去った。

馮銘(ふうめい)の野心と茉喜(まほろ)の遭遇

茉喜(まほろ)は一人で庭で憤慨していると、馮銘(ふうめい)に出くわした。彼は将来出世して鳳瑶(ほうよう)を正妻に迎え入れると自信満々に語り、姉が反対しないだろうと豪語した。茉喜(まほろ)は彼を懲らしめようとしたが、呉吟(くれ・ぎん)が暗に石を投げて邪魔をし、馮銘(ふうめい)は逃げ出してしまった。

鳳瑶(ほうよう)の努力と姉妹の和解

反省した茉喜(まほろ)は、鳳瑶(ほうよう)が苦しんでいる時に責めてしまったことを深く後悔した。彼女は饅頭を買って鳳瑶(ほうよう)を慰めようとしたが、鳳瑶(ほうよう)は罰金を取り戻すために経文を書き写しているところだった。茉喜(まほろ)は心を痛め、誠心誠意謝罪した。鳳瑶(ほうよう)は寛容に受け入れ、二人は仲直りして一緒に夜通し経文を書き写した。

茉喜(まほろ)の脅迫と呉吟(くれ・ぎん)の協定

沈墨書は鳳瑶(ほうよう)の遭遇を聞いて、彼女のために公正を訴えようとしたが、茉喜(まほろ)は先に山長(さんちょう)に理論を述べようと決意した。彼女はハサミを持って山長(さんちょう)を脅迫し、二度と鳳瑶(ほうよう)姉妹を虐げないようにと迫った。山長(さんちょう)は怯え、茉喜(まほろ)が去ると呉吟(くれ・ぎん)がこっそり見ていることに気づいた。茉喜(まほろ)は呉吟(くれ・ぎん)が男装していることをネタに、今後馮銘(ふうめい)が鳳瑶(ほうよう)を虐げたら助けてくれるように頼んだ。呉吟(くれ・ぎん)は秘密を守るために承諾した。

山長(さんちょう)の悲劇と疑心

間もなく、山長(さんちょう)は鳳瑶(ほうよう)の罰金を免除したが、鳳瑶(ほうよう)は借金を返すために経文の書き写しを続けた。沈墨書は馮銘(ふうめい)が急死したことを伝え、山長(さんちょう)は悲痛に暮れた。役人が介入して調査した結果、馮銘(ふうめい)は正午に亡くなったことが判明した。山長(さんちょう)は鳳瑶(ほうよう)姉妹を疑い、茉喜(まほろ)は馮銘(ふうめい)が嫌がらせをしていたと弁解したが、山長(さんちょう)は茉喜(まほろ)がハサミで脅迫したことを暴露した。鳳瑶(ほうよう)は茉喜(まほろ)の潔白を証明しようとしたが、呉吟(くれ・ぎん)が三人一緒にいたと証言し、鳳瑶(ほうよう)姉妹の嫌疑は晴れた。山長(さんちょう)は世間の冷たさを嘆いた。

茉喜(まほろ)の感謝と鳳瑶(ほうよう)の叱責

茉喜(まほろ)は沈墨書と呉吟(くれ・ぎん)の助けに感謝し、呉吟(くれ・ぎん)の身分が並々ならぬものであると推測した。鳳瑶(ほうよう)は茉喜(まほろ)の暴力的な行動を叱責し、茉喜(まほろ)は非を認めた。夜遅く、陳文徳は太后の墨宝を探すために女学に侵入し、同じく侵入してきた呉吟(くれ・ぎん)と衝突した。呉吟(くれ・ぎん)は敗れて逃走した。茉喜(まほろ)は負傷した呉吟(くれ・ぎん)に出くわし、高官と勘違いして薬を施し、証言してくれたことに感謝した。

新たな謎と文東の正体

翌日、山長(さんちょう)は休暇を取り、沈墨書が女学の代理を務めた。彼は新しい射術の先生(せんせい)である趙氏が怪しい人物であると指摘した。茉喜(まほろ)は驚愕することに、新しい先生(せんせい)が文東と名乗る陳文徳であることに気づいた。彼は茉喜(まほろ)に正体を明かさないように警告し、さもなければ大変なことになると脅した。茉喜(まほろ)は不安になり、鳳瑶(ほうよう)に退学するように勧めたが、鳳瑶(ほうよう)は軽率な行動を拒否した。茉喜(まほろ)は仕方なく、文東に気をつけるように忠告した。

双燕秘抄 第13話 感想

第13話は、怒りと悲しみが交錯する、感情の起伏が激しい回でした。山長(さんちょう)の理不尽な叱責に怒りを爆発させた茉喜(まほろ)、馮銘(ふうめい)の死を悲しむ山長(さんちょう)、そして疑心暗鬼に陥る山長(さんちょう)。それぞれが複雑な感情を抱えており、見ていて胸が締め付けられる思いでした。

特に印象に残ったのは、茉喜(まほろ)と鳳瑶(ほうよう)の姉妹愛です。茉喜(まほろ)は鳳瑶(ほうよう)を庇うあまり、山長(さんちょう)を脅迫するという暴挙に出ますが、鳳瑶(ほうよう)はそんな茉喜(まほろ)を責めることなく、むしろ心配してくれました。二人は喧嘩をしても、結局はお互いを思いやる気持ちは変わらないことが伝わってきて、とても感動しました。

また、呉吟(くれ・ぎん)の謎めいた行動も気になるところです。男装して女学に侵入した理由、陳文徳との衝突、そして茉喜(まほろ)への恩返し。彼女は何者なのか、今後どのような行動を取るのか、目が離せません。

つづく