双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆 第20話 あらすじ/ネタバレ

茉喜(まほろ)は万母(ばんぼ)の言葉を伝え、学館の安全を心配し、鳳瑶(ほうよう)に万府への移住を勧める。鳳瑶(ほうよう)は未婚の身で、万府が遠いため、提案を断る。茉喜(まほろ)は学館の苦しみ、凍瘡の再発、生活の不便を吐露し、鳳瑶(ほうよう)を自責の念に駆り立てる。

鳳瑶(ほうよう)は一人涙を流す。茉喜(まほろ)は白家(はくけ)の面子を気にして、万家に頼りたくないという彼女の思いを理解している。鳳瑶(ほうよう)は人情は面子より重要だと悟り、茉喜(まほろ)を苦しめたくないと万府への移住を承諾する。沈書墨(しんしょぼく)は鳳瑶(ほうよう)の婚約を聞き、それを福とみなし、別れ際に孫景雲(スゥン・ジンユン)の代わりに教鞭をとることを決意する。

萬嘉桂(ばんかげつ)が鳳瑶(ほうよう)姉妹を迎えに万府へ到着する。茉喜(まほろ)は玉灯籠を持ち、嘉桂が灯籠に情熱を注ぐのを見て、心が揺れ動く。万母(ばんぼ)は買い物を手配し、茉喜(まほろ)は鳳瑶(ほうよう)と嘉桂を二人きりにするために身を引くが、心は複雑だ。鳳瑶(ほうよう)はそれを察し、茉喜(まほろ)と離れず、一緒に街を歩こうと誓う。

道中、茉喜(まほろ)は嘉桂と一緒に呉服屋に行く。嫉妬心はあるものの、嘉桂の真心を知ってほっとし、感情の限界を守ることを誓う。呉吟(くれ・ぎん)は二人を見かけ、暗殺を企てる。鳳瑶(ほうよう)は嘉桂を救うために怪我をする。万府は感謝し、万母(ばんぼ)は鳳瑶(ほうよう)に腕輪を贈り、嫁としての地位を確立する。茉喜(まほろ)は落胆する。

嘉桂は婚約を破棄しようとするが、失敗する。さらに磬州の危機に遭遇し、救援を求める。呉吟(くれ・ぎん)は刺史と共謀し、鉄鉱石を狙っており、嘉桂の安全を顧みず、茉喜(まほろ)の暗殺を企てる。茉喜(まほろ)は偶然陳文德(ちんぶんとく)に出会い、彼が鉄鉱石を守る決意をしていることを知る。嘉桂は磬州が不安定なため、親を京に送ろうとするが、万母(ばんぼ)は死を覚悟して結婚を迫る。陳文德(ちんぶんとく)の部隊はすでに潜入しており、磬州を謀り、住民の保護と被害の軽減を図っている。茉喜(まほろ)は呉服屋で再び陳文德(ちんぶんとく)に出会い、彼の志を知り、危険から遠ざかるように忠告される。

万府では、万母(ばんぼ)が結婚を強く主張し、嘉桂は苦悩する。磬州では風雲が巻き起こり、鉄鉱石と忠誠心を巡る戦いが静かに始まろうとしている。

第20話 感想

第20話は、鳳瑶(ほうよう)と茉喜(まほろ)の絆が試されるエピソードでした。茉喜(まほろ)の学館での苦しみを知った鳳瑶(ほうよう)は、万府への移住を決意します。しかし、未婚の身で万家に頼ることに躊躇する鳳瑶(ほうよう)の心情が描かれ、彼女の葛藤が伝わってきました。

一方、嘉桂の婚約を知った鳳瑶(ほうよう)は、沈書墨(しんしょぼく)の後を継いで教鞭をとる決意をします。これは、鳳瑶(ほうよう)の成長と自立を感じさせるシーンでした。

万府への移住後、茉喜(まほろ)は嘉桂への想いを自覚し、複雑な心境に陥ります。そんな茉喜(まほろ)の姿に、鳳瑶(ほうよう)は友情の大切さを再確認し、茉喜(まほろ)と離れずに行動することを誓います。

しかし、呉吟(くれ・ぎん)の暗殺により、鳳瑶(ほうよう)は怪我を負ってしまいます。万母(ばんぼ)は鳳瑶(ほうよう)に腕輪を贈り、嫁としての地位を確立しますが、茉喜(まほろ)は落胆を隠せません。

嘉桂は婚約を破棄しようとするものの失敗し、磬州の危機に直面します。陳文德(ちんぶんとく)の登場により、鉄鉱石をめぐる戦いが本格化し、今後の展開が気になるところです。

つづく