双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆 第26話 あらすじ/ネタバレ
陳文徳は茉喜(まほろ)を連れて侍衛と従者たちの前に現れ、茉喜(まほろ)は陳文徳に本当に自分を娶りたいのかと尋ねます。陳文徳は、最初は刺史の圧力に屈して白鳳瑶(ほうよう)を娶ろうとしたが、後に茉喜(まほろ)を娶ることにしたのは本心からの願いだったと正直に答えます。彼は茉喜(まほろ)の落ち着きのない様子に気づき、すでに自分に嫁いだ以上、他人を想ってはいけないと警告します。
陳文徳は茉喜(まほろ)を手下たちに正式に紹介し、新婚の喜びは様々な冗談を呼び起こします。小武(しょうぶ)はひそかに陳文徳に、鳳瑶(ほうよう)が自殺を図ったことがあると告げ、陳文徳は鳳瑶(ほうよう)の監視を強化するよう命じます。茉喜(まほろ)はそれを偶然耳にして、鳳瑶(ほうよう)に何かあれば絶対に許さないと陳文徳を脅します。
茉喜(まほろ)は鳳瑶(ほうよう)の部屋の前に来ますが、結局部屋に入ることはできず、踵を返して立ち去ります。陳文徳は自分が鳳瑶(ほうよう)に悪く接していないと自負していますが、茉喜(まほろ)は乱世では女性の運命は悲惨だと嘆きます。茉喜(まほろ)は萬嘉桂(ばんかげつ)を探し出し、鳳瑶(ほうよう)を彼の元に送り届けようと決意します。陳文徳は茉喜(まほろ)の旅立ちを残念に思いますが、茉喜(まほろ)がそのことで心を入れ替えて自分に従うことを聞くと、心中落胆を隠せません。
陳文徳は茉喜(まほろ)がいつも他人を盾にしているとを感じ、茉喜(まほろ)の心の中では萬嘉桂(ばんかげつ)や鳳瑶(ほうよう)には及ばないと悟ります。失望した彼は怒って立ち去り、書斎に泊まります。
答謝宴では、茉喜(まほろ)は着飾って現れます。陳文徳は茉喜(まほろ)が夫人の役をうまく演じているのを見て、満足します。呉吟(くれ・ぎん)は茉喜(まほろ)が陳文徳の夫人になったことを知ると、部下を怒って罰し、10日以内に軍を集めて磬州を攻める計画を立てます。
陳文徳は茉喜(まほろ)に各州の情勢と刺史たちの複雑な関係を説明します。茉喜(まほろ)は、各勢力が陳文徳と協力しつつ競争している微妙な状態を徐々に理解していきます。隗州の特使は、刺史の娘と茉喜(まほろ)を交換して婚姻関係を結ぶことを提案しますが、陳文徳は即答を避け、時間をかけて検討する必要があると答えます。
屋敷の侍女が茉喜(まほろ)に手紙を届け、脱出を手伝うと言います。茉喜(まほろ)は希望を持ちますが、陳文徳の支配下で萬嘉桂(ばんかげつ)がどのようにして自分を救出するのか不安に感じます。
第26話の感想
第26話は、陳文徳と茉喜(まほろ)の関係に大きな進展が見られた回でした。陳文徳は茉喜(まほろ)への本心を明かし、茉喜(まほろ)もまた陳文徳への想いを自覚し始めます。しかし、鳳瑶(ほうよう)の存在や萬嘉桂(ばんかげつ)への想い、そして乱世の情勢が二人の関係を複雑なものにしていきます。
陳文徳は、茉喜(まほろ)の心を完全に掴むことができていません。茉喜(まほろ)は、陳文徳を愛しているものの、萬嘉桂(ばんかげつ)への想いも捨てきれていません。また、鳳瑶(ほうよう)の身を案じており、陳文徳への不信感も拭いきれません。
陳文徳は、茉喜(まほろ)の心を理解しようと努力していますが、その努力は実を結びません。茉喜(まほろ)は、陳文徳の優しさに感謝しつつも、彼の支配下から逃れたいという気持ちも強めていきます。
つづく