双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆 第28話 あらすじ/ネタバレ

茉喜(まほろ)と鳳瑶(ほうよう)の絆

茉喜(まほろ)は鳳瑶(ほうよう)を見舞いに訪れる。食欲のない鳳瑶(ほうよう)を心配し、茉喜(まほろ)は萬嘉桂(ばんかげつ)との関係を隠し続けてきたこと、そして拝堂での騒動で鳳瑶(ほうよう)を傷つけたことを謝罪する。鳳瑶(ほうよう)は茉喜(まほろ)と萬嘉桂(ばんかげつ)の出会いを知り、自分が彼らの縁を壊してしまったと自責する。

茉喜(まほろ)は鳳瑶(ほうよう)に恩返しなど望まず、ただ生きていてほしいと願う。当初は人死は灯火が消えるようなものと考え、鳳瑶(ほうよう)を救うために萬嘉桂(ばんかげつ)の死を偽ったが、彼が生きていることが分かり、嘘をつき続けることが出来なくなっていた。

鳳瑶(ほうよう)は陳文徳が茉喜(まほろ)に好意を持っていることに気付き、茉喜(まほろ)が陳文徳と本当に夫婦ではないことを確認する。また、茉喜(まほろ)がまだ清廉潔白であることを喜び、萬嘉桂(ばんかげつ)が助けに来た時には2人が再び結ばれることを期待する。

鳳瑶(ほうよう)は自分の命は茉喜(まほろ)によって救われたものであり、何の恨みもないと語る。また、自分と萬嘉桂(ばんかげつ)は親の決めた縁だが、彼の心は茉喜(まほろ)にあると信じ、2人が真に愛し合う者同士であることを確信する。さらに、茉喜(まほろ)に陳文徳の小さな恩恵に惑わされず、逃げる方法を考えるよう助言する。

陳文徳は2人の会話を偶然耳にし、茉喜(まほろ)に失望する。

茉喜(まほろ)と萬嘉桂(ばんかげつ)の再会

陳文徳は茉喜(まほろ)に、もし本当に鳳瑶(ほうよう)を逃がしたいのであれば協力すると約束するが、裏があれば容赦しないと警告する。

沈書墨(しんしょぼく)は将軍府に本を届け、茉喜(まほろ)と鳳瑶(ほうよう)は本棚に隠れる。

萬嘉桂(ばんかげつ)は各州の刺史が茉喜(まほろ)を暗殺しようと企んでいることを知り、茉喜(まほろ)を救出するため磬州城に戻ることを決意する。

陳文徳は茉喜(まほろ)が急に読書を始めたことを怪しみ、問い詰められる。茉喜(まほろ)は鳳瑶(ほうよう)が塞ぎ込むのを心配し、沈書墨(しんしょぼく)に本を送ってもらったと白状する。陳文徳は鳳瑶(ほうよう)が茉喜(まほろ)に逃げるよう説得していたことを知っていたが、茉喜(まほろ)を信じて止めなかったと告げ、茉喜(まほろ)にも自分の信頼に応えてくれるよう求める。

茉喜(まほろ)の決意

茉喜(まほろ)は夜に鳳瑶(ほうよう)を訪ね、脱出計画を伝える。そして、萬嘉桂(ばんかげつ)が西門で待っているとの知らせを受け、計画通り行動を開始する。

陳文徳は茉喜(まほろ)に、自分が祈願したお守りを渡す。それは茉喜(まほろ)が幼い頃に母親が祈願してくれたお守りと同じものだった。陳文徳は茉喜(まほろ)に自分と一緒にいて、他のことを考えるのをやめるよう求める。茉喜(まほろ)は陳文徳の優しさに感動するが、脱出計画を変えるつもりはない。

翌日、鳳瑶(ほうよう)と茉喜(まほろ)はわざと喧嘩をし、茉喜(まほろ)は使用人に本棚を自分の部屋に運ばせる。その後、立春に本棚を女学に送り返すよう指示し、2人は本棚の中に隠れる。

小武(しょうぶ)は門前で本棚の重さに気付き、調べようとするが、その瞬間、城門が神鴉のロケット攻撃を受ける。小武(しょうぶ)は人々を連れて急いで外に出る。立春は使用人に本棚を運ばせて屋敷を出て、西城門で萬嘉桂(ばんかげつ)と合流する予定だ。

鳳瑶(ほうよう)は茉喜(まほろ)が多くの経験を経て成長したことに気付き、もう心配する必要はないと感じる。

第28話の感想

第28話は、茉喜(まほろ)と鳳瑶(ほうよう)の絆がより一層深まる回だった。茉喜(まほろ)は萬嘉桂(ばんかげつ)との関係を隠し続けてきたことを謝罪し、鳳瑶(ほうよう)は自分の命が茉喜(まほろ)によって救われたことを感謝する。2人は互いに思いやり、助け合う姿が印象的だった。

また、陳文徳の茉喜(まほろ)への想いが明らかになったのも見どころだった。彼は茉喜(まほろ)に好意を持っており、彼女が萬嘉桂(ばんかげつ)のことを忘れられないことを理解している。しかし、彼は茉喜(まほろ)の幸せを願っており、彼女を逃がすことを約束する。

一方、萬嘉桂(ばんかげつ)も茉喜(まほろ)を救出するために磬州城に戻ってきた。彼は刺史たちの企みを知り、危険を承知で行動を起こした。彼の茉喜(まほろ)への強い想いが伝わってくるシーンだった。

ラストシーンでは、茉喜(まほろ)と鳳瑶(ほうよう)が本棚に隠れて屋敷から脱出する。このシーンはハラハラドキドキする展開で、2人の運命がどうなるのか気になるところだ。

つづく