双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆 第3話 あらすじ/ネタバレ
茉喜(まほろ)は、萬嘉桂(ばんかげつ)が名門の出身であることを知っており、自分の卑しい身分を軽視していることを理解している。しかし、彼女は不可能に挑戦することを好み、一通の婚書で萬嘉桂(ばんかげつ)を無事に城から逃がす機会を得ようとしている。萬嘉桂(ばんかげつ)は、茉喜(まほろ)に命を救われたことに感謝し、先ほどの無礼な発言を謝罪し、千両の金の借用証書で償うことを申し出る。しかし、茉喜(まほろ)は自分の意志を曲げず、婚書一枚が欲しいだけだと明確にし、これは結婚を強要したり、脅迫したりするものではないと主張する。
白文泰(はくぶんたい)は、愛する娘を陳文徳のような乱臣賊子の手に渡すことに断固反対し、皇帝が必ず復位すると信じている。一方、しろにふじんは、茉喜(まほろ)を身代わりにしようと考え、陳文徳が失脚しても白家(はくけ)が安全を確保できるようにする。
茉喜(まほろ)の強い意志に、萬嘉桂(ばんかげつ)は仕方なくその場で婚書を書く。茉喜(まほろ)は、婚書を手に入れて大喜びする。その後、鳳瑶(ほうよう)が訪ねてきて、萬嘉桂(ばんかげつ)は慌てて隠れる。茉喜(まほろ)は機転を利かせて鳳瑶(ほうよう)をなだめ、後で会う約束をする。二人が去った後、萬嘉桂(ばんかげつ)はようやく落ち着くが、茉喜(まほろ)の要求が理解できない。
白鵬鲲(はくほうこん)は、茉喜(まほろ)を迷香で眠らせて鄭郎君(ていろうくん)に差し出そうと企むが、萬嘉桂(ばんかげつ)に見破られ、痛めつけられる。
茉喜(まほろ)は夢の中で、萬嘉桂(ばんかげつ)が婚書を破り捨て、拒絶の言葉を聞かされ、悲しみのあまり枕を濡らす。鳳瑶(ほうよう)に起こされて目を覚ます。白府では、茉喜(まほろ)の部屋での出来事が噂になり、しろにふじんは茉喜(まほろ)を呼び出して事情を聞く。白鵬鲲(はくほうこん)は、茉喜(まほろ)が野郎を隠しているのではないかと責める。茉喜(まほろ)はこれを否定し、「幽霊騒ぎ」のせいにすることで巧みに話を逸らし、鳳瑶(ほうよう)の証言もあって、しろにふじんは納得せざるを得ない。
陳文徳は、城内で細作と噂を広めた者を捕らえようと全力を尽くしている。白文泰(はくぶんたい)は、陳文徳に謁見し、吳朗(ごろう)との確執を明かし、姪の茉喜(まほろ)を嫁がせることを伝える。陳文徳は、茉喜(まほろ)の面白さを思い出し、この縁談を承諾する。茉喜(まほろ)は家に帰ると、萬嘉桂(ばんかげつ)が屋根に隠れているのを発見し、少し安心する。鳳瑶(ほうよう)がやってきて、白鵬鲲(はくほうこん)に気をつけるように忠告し、東珠を贈り物として渡す。萬嘉桂(ばんかげつ)は偶然真相を知り、東珠を返し、茉喜(まほろ)に心から謝罪する。
茉喜(まほろ)の部屋は「幽霊騒ぎ」の噂で閑散としているが、実は古い因縁によるものだった。かつて妾が何らかの理由で幽閉され、恨みを抱いて死んだ。しろにふじんが関係している可能性がある。茉喜(まほろ)は、このことからしろにふじんに対する警戒心を強める。
萬嘉桂(ばんかげつ)を逃がすため、茉喜(まほろ)は変装して城外への道を案内する。二人は王店家(おうてんか)を訪ねて協力を求めるが、王店家(おうてんか)は法外な金額を要求する。萬嘉桂(ばんかげつ)が立ち去ろうとしたその時、陳文徳が軍を率いて急襲し、二人は離れ離れになる。茉喜(まほろ)は偶然陳文徳に出くわし、彼が以前相府で見た黒衣の男であることに気づく。一連のやり取りの後、茉喜(まほろ)は薬を買うという理由で陳文徳を誤魔化し、陳文徳は疑念を抱きながらも、茉喜(まほろ)を解放する。
再会した茉喜(まほろ)は、萬嘉桂(ばんかげつ)が龍襄軍であり、光明磊落に行動していることを知り、さらに尊敬の念を強める。彼女は英雄救美の芝居を考え出し、萬嘉桂(ばんかげつ)への思いが芽生えていく。
第3話感想
第3話は、茉喜(まほろ)と萬嘉桂(ばんかげつ)の絆が深まる回だった。茉喜(まほろ)は、萬嘉桂(ばんかげつ)の命を救うために婚書を手に入れようとする。萬嘉桂(ばんかげつ)は、茉喜(まほろ)の強い意志に心を打たれ、婚書を書く。二人は、困難を乗り越えながら、お互いを理解し、信頼関係を築いていく。
また、しろにふじんの陰謀や、陳文徳の登場など、物語が大きく動き出す回でもあった。しろにふじんは、茉喜(まほろ)を白鵬鲲(はくほうこん)に差し出そうとするが、萬嘉桂(ばんかげつ)に阻止される。陳文徳は、茉喜(まほろ)を白文泰(はくぶんたい)の姪として娶ることを承諾する。
第3話は、今後の展開が気になる回だった。茉喜(まほろ)と萬嘉桂(ばんかげつ)は、無事に城から脱出できるのか?しろにふじんは、どのような行動に出るのか?陳文徳の真の目的は何か?今後の展開が楽しみだ。
つづく