双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆 最終回あらすじ/ネタバレ
萬嘉桂(ばんかげつ)は宝慶楼で茉喜(まほろ)と再会し、近況を語り合う。彼は鳳瑶(ほうよう)との生活がうまくいっていないことを明かし、茉喜(まほろ)への想いを捨てきれずにいることを告白する。茉喜(まほろ)は、かつては萬嘉桂(ばんかげつ)を愛していたが、陳文德(ちんぶんとく)の包容力と愛によってその想いを断ち切ったことを伝える。萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まほろ)の言葉に安堵し、彼女が陳文德(ちんぶんとく)の名誉回復のために奔走していることを知り、協力を申し出る。
一方、呉吟(くれ・ぎん)は相府の書斎の暗号を手に入れ、茉喜(まほろ)の結婚式に聖上と明德候が参列することを告げる。茉喜(まほろ)は夜に書斎に侵入し、証拠を探している最中に機關を起動させてしまう。仮面の男が現れ、茉喜(まほろ)を危機から救う。茉喜(まほろ)は男の正体が陳文德(ちんぶんとく)ではないかと推測する。書斎では、吳朗(ごろう)が朝廷の役人を陥れ、賄賂を受け取って官位を売買し、結党している証拠となる書簡と帳簿を発見する。さらに、書斎の外では、鍾毓麒(钟毓麒)が各州の反乱を扇動し、密かに兵を集めている証拠も手に入れる。
相府の結婚式当日、聖上は祝賀のために臨席する。茉喜(まほろ)は北朔軍の陳文德(ちんぶんとく)の妻として、亡き夫の名誉回復を訴え、明德候鍾毓麒(钟毓麒)と吳朗(ごろう)の謀反を暴露する。証拠を突きつけられた聖上は激怒する。鍾毓麒(钟毓麒)は聖上を暗殺しようと企むが、側近の侍が身代わりとなって命を落とす。式場は混乱に陥り、鍾毓麒(钟毓麒)と吳朗(ごろう)が事前に潜ませていた刺客が現れて聖上を襲う。その時、仮面の男が現れて聖上を護衛する。萬嘉桂(ばんかげつ)も兵を率いて駆けつけ、鍾毓麒(钟毓麒)と吳朗(ごろう)らを捕縛する。
反逆者が捕縛された後、聖上は仮面の男に名を尋ねる。陳文德(ちんぶんとく)は仮面を外し、北朔軍の陳文德(ちんぶんとく)であることを明かす。彼はこれまで鍾毓麒(钟毓麒)と吳朗(ごろう)の謀反の証拠を密かに集めていたことを告白する。聖上は陳文德(ちんぶんとく)の功績を称え、護国将軍に任命しようとするが、陳文德(ちんぶんとく)は隠居を願い出る。聖上は彼の意思を尊重し、官職に就かせることはなかった。
鍾毓麒(钟毓麒)と吳朗(ごろう)は、結党、私兵の保有、忠臣の殺害、謀反などの罪で裁かれる。鍾毓麒(钟毓麒)は爵位を剥奪され涯州に流刑、吳朗(ごろう)は財産没収の上で斬首、家族は海州に流刑となる。呉吟(くれ・ぎん)は功罪相殺となり、漠北で戍辺することになる。安平3年12月、皇帝は天下に布告し、陳文德(ちんぶんとく)と北朔軍の名誉を回復する。同月、吳朗(ごろう)は市中で斬首される。鍾毓麒(钟毓麒)は流刑の途中で孫氏の刺客に殺害される。こうして、大荊国は真の太平の世を迎える。
茉喜(まほろ)は陳文德(ちんぶんとく)を呼び出すために、わざと暗殺を装う。陳文德(ちんぶんとく)は姿を現さないことを決意するが、茉喜(まほろ)は彼が逃げ出したら離縁すると宣言する。陳文德(ちんぶんとく)は泥石流から奇跡的に生還したものの、鍾毓麒(钟毓麒)の謀反の証拠は失われていた。彼は1年をかけて証拠を再収集し、茉喜(まほろ)の助けを得て名誉回復を果たす。陳文德(ちんぶんとく)は顔に傷を負ったことを気にするが、茉喜(まほろ)は容姿を気にするような人間ではないと告げる。陳文德(ちんぶんとく)はようやく心のわだかまりを解き、2人は結ばれる。
鳳瑶(ほうよう)と萬嘉桂(ばんかげつ)は、茉喜(まほろ)と陳文德(ちんぶんとく)が結ばれた様子を見守る。萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まほろ)と陳文德(ちんぶんとく)から、目の前の人を大切にすべきだと学ぶ。鳳瑶(ほうよう)は茉喜(まほろ)が幸せになったことで、ようやく萬嘉桂(ばんかげつ)を受け入れる決意をする。
1年後、茉喜(まほろ)は街でかつて物乞いをしていた少女と再会する。茉喜(まほろ)の言葉がきっかけで、少女の母親は羊肉店を開き、幸せな生活を送っていた。陳文德(ちんぶんとく)が茉喜(まほろ)を迎えに来る。2人は馬車に乗り、かけがえのない幸せを噛みしめる。
第37話の感想
双燕秘抄の最終回は、波乱万丈の展開で幕を閉じました。茉喜(まほろ)と陳文德(ちんぶんとく)の再会、萬嘉桂(ばんかげつ)と鳳瑶(ほうよう)の恋の行方、そして悪人たちの裁きなど、見どころ満載のエピソードでした。
茉喜(まほろ)と陳文德(ちんぶんとく)の再会は、感動的かつ胸が熱くなるものでした。茉喜(まほろ)は陳文德(ちんぶんとく)を救うために、命を懸けて戦いました。陳文德(ちんぶんとく)もまた、茉喜(まほろ)への愛と感謝の気持ちを胸に、困難を乗り越えて生き延びました。2人の強い絆は、どんな困難にも打ち勝つことができることを証明しました。
萬嘉桂(ばんかげつ)と鳳瑶(ほうよう)の恋の行方も、見逃せません。萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まほろ)への想いを断ち切れずにいましたが、最終的には鳳瑶(ほうよう)を受け入れる決意をしました。鳳瑶(ほうよう)もまた、萬嘉桂(ばんかげつ)の誠実さに心を打たれ、彼を受け入れました。2人はお互いを尊重し、支え合うことができるでしょう。
悪人たちの裁きは、痛快でした。鍾毓麒(钟毓麒)と吳朗(ごろう)は、彼らの罪の代償を払うことになりました。彼らの悪行は許されるべきではありません。正義が勝利したことは、視聴者に大きなカタルシスを与えました。
双燕秘抄は、愛と勇気、そして正義の物語でした。最終回は、そのテーマを完璧に表現した素晴らしいエピソードでした。