双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆 第4話 あらすじ/ネタバレ

茉喜(まほろ)は足首を捻挫してしまい、萬嘉桂(ばんかげつ)の手を引いて屋敷に戻った。日が経つにつれて、萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まほろ)の楽観的で明るい性格に惹かれ、彼女の近さに嫌悪感を抱かなくなった。ある日、茉喜(まほろ)は厳選した肉で美味しい料理を作り、久しく肉を食べていなかった萬嘉桂(ばんかげつ)は絶賛した。茉喜(まほろ)は王二(おうじ)の行動から、出城が難しくなっていることに気づいた。以前はわずかな費用で済んだが、今は高額な料金を要求されており、裏に何かあるのではないかと疑った。

白鵬鲲(はくほうこん)は母親が茉喜(まほろ)を厳罰に処さなかったことに不満を抱き、茉喜(まほろ)の部屋に男が隠れているのではないかと考えた。白にふじんは屋敷に異変があることを恐れて、息子に軽率な行動をとらないように忠告した。そして、夫である白文泰(はくぶんたい)が陳文德(ちんぶんとく)と協定を結び、茉喜(まほろ)を陳文德(ちんぶんとく)の側室にしようとしていることを明かした。鳳瑶(ほうよう)は偶然にこの話を聞き、慌てて茉喜(まほろ)に知らせた。

茉喜(まほろ)は王二(おうじ)が反乱軍と結託して出城の際に恐喝をしていることを知っていた。普通の民衆は彼を避けるが、真の探子だけが危険を冒して出城する。さらに、彼女の友人も反乱軍に捕らえられており、出城はますます困難になっていた。鳳瑶(ほうよう)はすぐに逃げることを提案したが、茉喜(まほろ)は冷静に分析し、今は逃げるのは虎の口に入るようなものだと考えた。彼女は運命に抗うことを決意し、陳文德(ちんぶんとく)の側室になることを利用して状況を打開しようと計画した。

白文泰(はくぶんたい)夫妻に、茉喜(まほろ)は出嫁の条件として3つの要求を突きつけた。それは、母親の位牌を白家(はくけ)の家廟に入れること、自分自身を白家(はくけ)の家系図に入れること、そして多額の持参金をもらうことだった。白文泰(はくぶんたい)は不快に思ったが、それでも彼女の要求通りにした。茉喜(まほろ)はすでに計画を立てており、陳文德(ちんぶんとく)に会う際に母親の墓を移す許可を求め、その際に城外への通行許可証を手に入れるつもりだった。陳文德(ちんぶんとく)は意外に思ったが、承諾した。しかし、その後茉喜(まほろ)を尋問室に連れて行き、今後忠誠を誓うように警告した。

鳳瑶(ほうよう)は茉喜(まほろ)に家族の玉牌を贈り、彼女の安全を祈った。萬嘉桂(ばんかげつ)は暗闇に潜み、茉喜(まほろ)のために祈っていた。陳文德(ちんぶんとく)は茉喜(まほろ)の様子がおかしいことに気づき、密かに監視の目を光らせた。白文泰(はくぶんたい)夫妻は茉喜(まほろ)の母親の出自にこだわり、合葬には不満を持っていた。

茉喜(まほろ)は内心、鳳瑶(ほうよう)に申し訳なく思っており、これから実行しようとしている計画に躊躇していた。最終的に、彼女は萬嘉桂(ばんかげつ)に自分の計画を打ち明けた。それは、墓を移す際に萬嘉桂(ばんかげつ)を女装させて一緒に城外に出ることだった。二人は入念に準備し、茉喜(まほろ)が衣料品を購入する時の楽しそうな様子に、萬嘉桂(ばんかげつ)の心も揺さぶられた。夜になると、二人は賑やかな夜市を歩き、萬嘉桂(ばんかげつ)の心は静かに変化していった。

第4話の感想

第4話は、茉喜(まほろ)と萬嘉桂(ばんかげつ)の関係が大きく進展する回だった。茉喜(まほろ)の明るい性格に惹かれ、彼女への嫌悪感が消えた萬嘉桂(ばんかげつ)。茉喜(まほろ)もまた、萬嘉桂(ばんかげつ)の優しさに心を動かされている。そんな中で、茉喜(まほろ)は陳文德(ちんぶんとく)の側室になるという運命を受け入れ、それを利用して状況を打開しようと計画する。

茉喜(まほろ)の決意は勇敢であり、彼女の強さを示している。しかし、同時に彼女の置かれた状況の過酷さも感じさせられる。また、萬嘉桂(ばんかげつ)の茉喜(まほろ)への想いが深まっていることも描かれており、今後の展開が気になる。

鳳瑶(ほうよう)の茉喜(まほろ)への友情も印象的だった。彼女は茉喜(まほろ)の計画を心配しながらも、彼女を支えようとする。二人の友情は、この乱世の中で希望の光となっている。

つづく