双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆 第7話 あらすじ/ネタバレ

茉喜(まほろ)と萬嘉桂(ばんかげつ)

茉喜(まほろ)が屋敷に戻ると、鳳瑶(ほうよう)が小庭で自分を待っていた。万家は主动的に婚約を破棄した。万家の若君は文武両道に優れており、鳳瑶(ほうよう)も今日たまたま萬嘉桂(ばんかげつ)に会ったため、この縁談を惜しんでいた。婚約が破棄された今、茉喜(まほろ)が尋ねても鳳瑶(ほうよう)は萬嘉桂(ばんかげつ)を好きになっていないと答え、茉喜(まほろ)は安心した。彼女は心の中で萬嘉桂(ばんかげつ)を鳳瑶(ほうよう)に譲りたくないと思っていた。

万家は婚約破棄の埋め合わせとして金銀を送ってきた。白文泰(はくぶんたい)夫妻と白鵬鲲(はくほうこん)は皆大喜びだった。萬嘉桂(ばんかげつ)は日中は公務で忙しいため、夜に茉喜(まほろ)を屋敷から連れ出して遊ばせた。茉喜(まほろ)は街市で楽しく遊んでいると、精巧な玉の灯籠を見つけた。しかし、その灯籠は街の宝物であり、店主に非常に厳しい要求をされた。萬嘉桂(ばんかげつ)は部下に屋敷に戻って自分の鉄弓を取ってくるように命じ、その弓を使って銅鈴を万宝徳の軒先に吊るすことに成功した。店主は景品として玉の灯籠を萬嘉桂(ばんかげつ)に贈り、萬嘉桂(ばんかげつ)はそれを茉喜(まほろ)にプレゼントした。茉喜(まほろ)は大変喜んだ。

白にふじんは、鳳瑶(ほうよう)が婚約破棄されたことをまだ外に漏れていないうちに、娘のお見合いを急ぎたいと考えていた。しかし、鳳瑶(ほうよう)は今は縁談を急ぎたくないと思っていた。その時、白文泰(はくぶんたい)が酔っ払って屋敷に戻り、妻と娘に娘のために良い縁談を見つけたと言った。

萬嘉桂(ばんかげつ)の遠征と鳳瑶(ほうよう)の縁談

萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まほろ)を人通りの少ない場所に連れて行き、2年ほど戻れない漠北弋州への軍務に行くことを告げた。萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まほろ)に、自分を一途に想うのはやめ、早く良い人と結婚する方が良いと諭した。しかし、茉喜(まほろ)は既に萬嘉桂(ばんかげつ)に心を奪われており、この恋を諦める気にはなれず、ただ一人泣くしかなかった。

翌日、茉喜(まほろ)は城門まで萬嘉桂(ばんかげつ)を見送りに来たが、人混みに紛れて自分の気持ちを伝えることができず、萬嘉桂(ばんかげつ)が馬に乗って遠ざかっていくのを見送るしかなかった。

夜、鳳瑶(ほうよう)は茉喜(まほろ)を訪ねてきて、白文泰(はくぶんたい)が自分の縁談を決めたことを告げた。白文泰(はくぶんたい)は娘を吴相爷の息子と結婚させることにした。しかし、その吴の息子は以前、聖上と一緒に京州から逃げる際に溝に落ちてしまい、痴呆になってしまった。今回は吴相爷が白文泰(はくぶんたい)を脅迫し、白文泰(はくぶんたい)は官職と家族の安全を守るためにこの縁談を受け入れた。

鳳瑶(ほうよう)のために縁談を破棄してもらうため、茉喜(まほろ)は萬嘉桂(ばんかげつ)に手紙を託し、人脈を使って解決してくれるよう頼んだ。白文泰(はくぶんたい)は大理寺に捕らえられ、白家(はくけ)に娘を吴の息子に嫁がせるように圧力をかけた。白にふじんは娘が可哀想だと思っていたが、白文泰(はくぶんたい)と白家(はくけ)の命を守るため、娘に結婚を承諾してほしいと願った。鳳瑶(ほうよう)は非常に落胆し、絶望して去っていった。

茉喜(まほろ)の悲しみと陳文德(ちんぶんとく)の登場

茉喜(まほろ)の手紙は関中に届く前に返送されてきた。手紙を届けた使者は、茉喜(まほろ)に龍襄軍が関中に到着する前に流寇の待ち伏せに遭い全滅したと告げた。茉喜(まほろ)は信じられず、萬嘉桂(ばんかげつ)が死んだと思い込み、一人萬嘉桂(ばんかげつ)から貰った灯籠を抱いて泣き崩れた。茉喜(まほろ)は悲しみのあまり2日間何も食べられず、鳳瑶(ほうよう)は心配した。茉喜(まほろ)は一人外出し、街の景色を見るたびに萬嘉桂(ばんかげつ)を思い出してしまい、ついに力尽きて倒れてしまった。

茉喜(まほろ)が目を覚ますと、陳文德(ちんぶんとく)に助けられていた。陳文德(ちんぶんとく)はなぜ茉喜(まほろ)がこんな状態なのかと尋ねたが、茉喜(まほろ)は多くを語らず、鳳瑶(ほうよう)の婚約を解消する方法があるのかとだけ尋ねた。陳文德(ちんぶんとく)は、部下が萬嘉桂(ばんかげつ)について調べたことを話し、萬嘉桂(ばんかげつ)が白府を訪れて求婚したり婚約破棄したりしたのは、茉喜(まほろ)が何か企んでいるに違いないと考えた。

第7話の感想

第7話は、茉喜(まほろ)と萬嘉桂(ばんかげつ)の恋模様が大きく動き、鳳瑶(ほうよう)の不幸な縁談が明らかになるなど、見どころ満載の回でした。

茉喜(まほろ)と萬嘉桂(ばんかげつ)の恋は、萬嘉桂(ばんかげつ)の遠征によって一時的に中断されることになりました。萬嘉桂(ばんかげつ)は茉喜(まほろ)に自分のことを諦めるように諭しますが、茉喜(まほろ)は彼のことが忘れられず、悲しみに暮れます。一方、鳳瑶(ほうよう)は父親の圧力によって、痴呆の吴の息子との結婚を強いられることになりました。茉喜(まほろ)は鳳瑶(ほうよう)を助けるために奔走しますが、萬嘉桂(ばんかげつ)に手紙を託したものの、その手紙は関中に届く前に返送されてしまいます。

つづく