想いの温度差~九霄寒夜暖~ 第15話 あらすじ/ネタバレ

林画師が門を閉ざし、蘇玖児たちは立ち去ろうとする。文駿は蘇玖児の落胆した様子を見て心を痛め、蘇玖児は劉公公に彼を送り届けさせる。胡八道は蘇玖児を慰めようと、寒狰を責める。蘇玖児は胡八道に父親とのコンビネーションの秘訣を尋ねようとするが、叶わなかった。

突然、胡八道が慌てて駆けつけ、林画師が誘拐されたと告げる。蘇玖児と胡八道は急いで部屋に入り、寒狰がすでに現場に到着して調べていることに気づく。彼らは紙切れを見つけ、林画師を三更時に破廟で会うように誘っている。寒狰はこれは罠であり、林画師の死は祺元石の過剰摂取が原因である可能性が高く、犯人は南風斎の人間だと考える。

蘇玖児たちは急いで破廟に向かうが、道中異常は見つからない。彼らは違和感を覚え、これは陽動ではないかと気づく。蘇玖児は寒狰に同行を願い出る。寒狰は蘇玖児が自分をケチ呼ばわりしたことに不満を持つものの、彼女を抱きかかえて瞬間移動で破廟に移動する。

到着後、彼らは林画師が亡くなっているのを発見する。死因は飛天仕女図と同じだった。現場には馮画師への警告の紙切れが残されていた。南風斎の人々は狼狽し、蘇玖児と岳大仁たちは厳寬に馮画師を見張るように命じられる。馮画師は画中仙の前に跪き、何も知らないと主張する。寒狰が彼の部屋を捜索しても何も見つからないが、彼は馮画師は何かを隠していると確信する。

蘇玖児は祺元石の手がかりを捨て、より客観的に物事を見ることにする。彼女は寒狰と賭けをすることにし、先に犯人を見つけたら相手が謝罪することになった。寒狰は警告の手紙が犯人によるものではないことに気づく。筆跡が全く同じだったからだ。蘇玖児は寒狰を連れて手がかりを探しに行き、途中で文駿に出会う。文駿は蘇玖児のことで、無名画社を訪れざるを得なくなる。そこの東家は彼の叔父であり、叔父の娘は彼に恋心を抱いている。

無名画社で、彼らは林画師が絵を買い戻しに来たこと、そして重要な手がかりである林画師の妹弟子?孟淮芸の存在を知る。孟淮芸は才能に恵まれていたが、南風斎に一年滞在した後、故郷に帰った。掌柜は、孟淮芸の絵は彼女自身が送ってきたのではなく、林画師の师兄3人が代送したことを明かす。蘇玖児は、犯人のターゲットは孟淮芸かもしれないと推測する。

より多くの手がかりを得るため、蘇玖児は寒狰と別行動を取ることにする。寒狰は単独で調査に出かけ、蘇玖児と文駿は馮画師に会いに行く。馮画師は依然として画の前に跪き、何も知らないと主張する。突然、寒狰が現れ、画中仙の秘密を発見したことを告げる。画中仙が消えたのは、誰かが祺元石を振りかけたためであり、画中仙が存在するのは、誰かが血で絵を描いたためだった。寒狰は孟淮芸がすでに殺害されており、犯人は南風斎を雲遊していた魏公鱗ではないかと推測する。彼らの师兄たちは、最も得意な弟子の殺害の真相を隠蔽するために、孟淮芸の絵を改ざんしたのだ。一連の推理と調査を経て、彼らはついに真犯人を見つけ出す。

第15話 感想

第15話は、林画師の誘拐事件を中心に、緊迫感と謎が満載の展開でした。

林画師の死

林画師が飛天仕女図と同じ死因で亡くなっているのは衝撃的でした。犯人の目的は林画師を殺すことだったのか、それとも別の目的があったのか、気になるところです。

寒狰と蘇玖児の関係

寒狰と蘇玖児は、林画師の死をきっかけに協力して事件の真相を突き止めようとしますが、二人の関係は依然として微妙です。寒狰は蘇玖児に冷たい態度を取ることもありますが、内心では彼女のことを気にかけていることが伺えます。

祺元石の謎

祺元石は、画に命を吹き込む力を持つと同時に、人を狂わせる危険性も秘めた石です。林画師の死と祺元石の関係は、今後の展開を左右する重要なポイントになるでしょう。

犯人の正体

犯人は、南風斎の云遊者である魏公鱗ではないかと推測されています。しかし、なぜ魏公鱗が林画師を殺したのか、その動機はまだ明らかになっていません。

つづく