花の告発~煙雨に仇討つ九義人~ 第15話 あらすじ/ネタバレ

田小玲(でんしょうれい)は心から秋の試験で成功することを祈り、福元寺を訪れます。煙雨繡楼に戻ると、繡娘たちが如蘭(じょらん)について噂をしているのを耳にします。小玲は穏やかに彼女たちを諭しますが、逆に冷やかされてしまいます。小玲は気にせず部屋に入ると、機の上に李春風(りしゅんふう)の書いた手紙を見つけ、喜びに包まれます。

一方、孟母は孟宛(もうえん)の結婚を心配し、趙玉誠(ちょうぎょくせい)の素行の悪さを知りながらも、趙家との縁談を進めます。孟宛(もうえん)は断固として拒否しますが、母との口論の中で如蘭(じょらん)が約束を破った理由を悟ります。急いで蔺家に向かい、如蘭(じょらん)が呉家の火の海に飛び込むのを阻止しようとしますが、門前払いされてしまいます。そこで蔺家の兄に助けを求め、婚約を破棄する計画を立てます。

孟宛(もうえん)は呉廉(ごれん)に丁茹(ていじょ)の事件を持ち出し、婚約の破棄を迫ります。呉廉(ごれん)は承諾しますが、如蘭(じょらん)に煙雨繡楼の名誉を回復させるという厳しい条件を提示し、闇に刺繍(ししゅう)の才能を奪おうとします。孟宛(もうえん)はそれを聞いて、自分の指を傷つけ、如蘭(じょらん)の代わりに代償を払うと宣言します。もし呉廉(ごれん)が約束を破ったら、自分も命を絶つと誓います。呉廉(ごれん)は表情を変えず、如蘭に今後慎重に行動するように忠告するだけです。

如蘭は呉大娘子の許可を得て、物を取るという名目で煙雨繡楼に戻ります。大娘子は表面上は寛大ですが、実際には裏の目的があります。如蘭は冷たく接し、夜に悪夢を見るかどうかを率直に尋ねます。旧居に入ると、過去の咲い声が聞こえてきますが、今は物事が変わってしまい、如蘭は複雑な気持ちになります。彼女は簪を置いて、刺繍(ししゅう)品を持って丁茹(ていじょ)の井戸に行き、田小玲(でんしょうれい)に早くこの場所を離れるように説得します。しかし、小玲は技術にこだわり、動揺しません。

七夕の日に、如蘭は外出中に田小玲(でんしょうれい)に偶然出会います。挨拶しようとしますが、無視されてしまいます。李春風(りしゅんふう)はそれを目撃し、小玲に気をつけるように忠告します。小玲は自信満々で、自分と如蘭の運命は違うと言います。如蘭は沈牧(しんぼく)に会い、彼の悩みを知って咲顔で慰めます。そして、将来助けを求める約束をし、沈牧(しんぼく)は承諾します。孟宛(もうえん)はそれを聞いて、少し安心します。

夜になると、如蘭と孟宛は一緒に川に灯籠を流します。皆さんの灯籠には願い事が書かれていますが、如蘭の灯籠は空っぽです。孟宛の咲顔は固まりますが、何も言いません。月の光が水のように輝き、二人は昔を懐かしみ、感慨に浸ります。この夜は、七夕の祝いだけでなく、運命の交錯と感情の葛藤の証でもあります。

第15話の感想

第15話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。如蘭は呉家との婚約を破棄するために奮闘し、孟宛は彼女を支えるために尽力します。田小玲(でんしょうれい)は相変わらず自分の夢に向かって突き進んでおり、沈牧(しんぼく)は罪悪感に苦しんでいます。

如蘭の強い意誌と行動力は、見ていてとても勇気づけられます。彼女は自分の運命に立ち向かうことを決意し、週りの人の助けを借りながら困難を乗り越えていきます。孟宛もまた、如蘭を支えるために自分の指を傷つけるという決断をし、彼女の友情の深さを証明します。

一方、田小玲(でんしょうれい)は自分の夢を追求するために、如蘭とは違う道を歩んでいます。彼女は刺繍(ししゅう)の才能に自信を持っており、週りの人の意見に惑わされることなく、自分の道を突き進んでいきます。沈牧(しんぼく)は、如蘭を裏切ってしまったことを後悔しており、罪悪感に苦しんでいます。彼は自分の過ちを認め、償うために努力する姿が印象的です。

つづく