花の告発~煙雨に仇討つ九義人~ 第2話 あらすじ/ネタバレ

月明かりが徐(じょ)家の隅々を照らす夜、孟宛(もうえん)は悪夢にうなされて目を覚ます。夢の中では、如蘭(じょらん)の血のように赤い嫁衣が、彼女の心に深く刻み込まれていた。外から聞こえる侍女の声が、彼女を現実へと連れ戻す。7年の時が経ち、彼女は孤児から徐之暘(じょしよう)の妾となり、徐(じょ)家の小娘と呼ばれていた。

ある日、徐(じょ)家で事件が発生する。大娘子顧曼姝(こまんしゅ)が亡くなり、死因は謎に包まれていた。屋敷は騒然となり、特に侍女の小玥(しょうげつ)は孟宛(もうえん)を犯人と疑い、挑発的な言葉を浴びせる。孟宛(もうえん)は冷たく目をやり、一発の平手打ちで仮撃し、自分の潔白を証明する。

実は、顧曼姝(こまんしゅ)は亡くなる前に孟宛に特別な頼み事をしていた。彼女は長年の世話に感謝し、遺書の中で孟宛を正妻にすることを強く希望していた。しかし、礼法の関係で、徐之暘(じょしよう)は孟宛に身分を変え、顧家の妹として正式に徐(じょ)家の当主に就任させることにした。

郊外、静寂に包まれた中で、孟宛は一基の墓前に立つ。墓石には「藺如蘭(りんじょらん)(じょらん)」の3文字が刻まれていた。彼女は静かに言葉を紡ぎ、如蘭(じょらん)のために復讐を果たすことを誓う。その約束は、彼女の心の中の火種のように、燃え盛っていく。

侍国公夫人の宴(うたげ)会の当日、淮州(わいしゅう)の各界の女性たちが集まり、賑やかな雰囲気に包まれる。週玉琴(しゅうぎょくきん)の突然の登場は、湖に投げ込まれた石のように、波紋を広げていく。彼女は前朝の有名絵画を自慢げに披露し、人前で腕前を披露しようとするが、孟宛は一目で偽物であることを見抜き、天寿図の秘密を暴く。

孟宛は巧妙な策略を駆使し、徐之暘(じょしよう)に天寿図を模写させ、その絵を餌にして週玉琴(しゅうぎょくきん)を誘い出す。週玉琴(しゅうぎょくきん)は真実を知り、悔しさをにじませながらも、孟宛から本物の絵を手に入れる。しかし、その代償として礼部から厳しい警告を受けることになる。

この一連の行動により、孟宛は国公夫人に認められ、彼女の支援を得ることになる。孟宛は、夫である徐之暘を助けてほしいと国公夫人に直訴し、その率直な性格に感銘を与える。

宴(うたげ)会の席上、孟宛は如蘭との過去を語り、闇い時代の中で如蘭が与えてくれた光と希望を、出席者全員に感動を与える。そして、呉廉(ごれん)の登場は、孟宛の心を複雑にする。かつて彼女に苦しみを与えた男を黙って見つめ、様々な感情が込み上げる。

宴(うたげ)が終わり、孟宛は屋敷に戻ると、週玉琴の挑発に再び遭遇する。彼女は知恵を駆使して勝利し、彼女を追い払うことに成功する。その後、彼女は刑務所から解放されたばかりの劉薪(りゅうしん)に目を向ける。この元捕頭は、7年前の真相を明らかにするための鍵となるかもしれない。

夜が再び訪れるが、孟宛の心には希望の光が灯っていた。彼女は知っている、復讐の道は始まったばかりだと。

第2話の感想

第2話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。孟宛は、如蘭の死の真相を明らかにし、復讐を果たすという決意を固めます。彼女の強い意誌と行動力は、見ていて爽快でした。

特に印象に残ったのは、孟宛が週玉琴を出し抜くシーンです。週玉琴は、前朝の有名絵画を偽物だと見破られ、恥をかかされました。孟宛の知恵と策略が光る場面でした。

また、宴会の席で孟宛が如蘭との過去を語ったシーンも感動的でした。如蘭の死は、孟宛の心に大きな傷を残していますが、彼女はそれを乗り越え、前を向いて生きていく決意をします。

つづく