花の告発~煙雨に仇討つ九義人~ 第21話 あらすじ/ネタバレ

淮州(わいしゅう)郊外

静かな風に吹かれながら、三娘の墓碑が建立された。型破りな生き様で生きた三娘の物語は、風に乗って人々の心に響き渡る。墓碑の前で、人々は杯を掲げ、この争いに勝利し、三娘だけでなく、全ての冤罪を晴らすことを誓う。

淮州(わいしゅう)城内

期待されていた刺繡大会は、突如其来的火事によって灰燼と化した。商戸たちは悲嘆に暮れ、焼け跡を前に涙を流す。李春風(りしゅんふう)と劉薪(りゅうしん)は、呉廉(ごれん)の背後にいる勢力と刺繡大会の真実を暴露する講談会を開催し、人々を震撼させた。

刺繡商戸の代表である黄嬌嬌(こうきょうきょう)は、呉廉(ごれん)こそが火事の責任者であると糾弾する。彼女の言葉は商戸たちの共感を呼び、呉廉(ごれん)に説明を求めるべく、煙雨繡楼へと向かう。呉廉(ごれん)は表面上は冷静を装うが、責任を文繡院に転嫁しようとする。しかし、黄嬌嬌(こうきょうきょう)の鋭い質問に追い詰められ、7日以内に回答することを約束する。

孟宛(もうえん)と婁明章(ろうめいしょう)の会話

公務で多忙な婁明章(ろうめいしょう)は、孟宛(もうえん)の事件のために淮州(わいしゅう)に滞在している。孟宛(もうえん)は彼の義侠心に感謝する。孟宛(もうえん)は罪を償うために来たこと、事件の進展が遅れていることを打ち明ける。婁明章(ろうめいしょう)は、10日以内に事件を解決するよう命じる。

新たな証人探し

孟宛(もうえん)は新たな証人を見つけるため、4人の部下に手紙を持たせて出発させる。田小玲(でんしょうれい)もその一人である。李春風(りしゅんふう)は田小玲(でんしょうれい)に手紙を送り、下山して協力することを説得する。

孟宛と徐之旸(じょしように)の会話

孟宛は徐之旸(じょしように)に、如蘭(じょらん)との過去を含めた全てを打ち明け、理解を求める。徐之旸(じょしように)は心を痛め、孟宛に過去を忘れるよう勧めるが、孟宛の決意は固い。

十裏巷

孟宛と劉薪(りゅうしん)は、十裏巷で蔺家哥哥に会う。歳月は彼の顔に刻まれているが、気骨は変わっていない。孟宛の目的を知った蔺家哥哥は、7日後に如蘭(じょらん)のために証言することを約束する。

呉廉(ごれん)の陰謀

呉廉は章榕児(しょうようじ)を利用して、章(しょう)家を通じて京の関係者に接近しようとする。しかし、章(しょう)家主母は呉廉の野心を見抜き、拒否する。呉廉は章榕児(しょうようじ)の過去を暴露すると脅迫し、章(しょう)家を屈服させる。

正義の火種

淮州(わいしゅう)上空に闇雲が立ち込める中、人々の心に正義の火種が灯る。7日後、真実と正義をかけた戦いが始まる。

第21話の感想

第21話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。三娘の墓碑建立シーンは、彼女の人生と死の重みを感じさせ、胸を打つ場面でした。また、刺繡大会の火災や呉廉の陰謀など、事件が複雑に絡み合い、今後の展開がますます気になります。

特に印象に残ったのは、黄嬌嬌(こうきょうきょう)の勇敢さと孟宛の決意です。黄嬌嬌(こうきょうきょう)は商戸たちを率いて呉廉に立ち向かい、孟宛は新たな証人探しに奔走する姿は、正義のために戦う彼女たちの強い意誌を感じさせました。

一方で、呉廉の狡猾さと章(しょう)家への脅迫は、彼の悪辣さを改めて認識させられました。しかし、章(しょう)家主母の毅然とした態度や蔺家哥哥の証言など、呉廉の野望を阻止しようとする人々の存在も希望を感じさせます。

つづく