花の告発~煙雨に仇討つ九義人~ 第4話 あらすじ/ネタバレ
陳之遠(ちんしえん)はついに勇気を振り絞り、劉薪(りゅうしん)に会いに行った。彼の目は過去の過ちでいっぱいだった。彼は劉薪(りゅうしん)に、7年前の誤解で恨みを抱かないように懇願した。劉薪(りゅうしん)はテーブルの上にある、過去の出来事を証明する簪をそっと手に取り、淡々と微咲み、彼を本当に責めたことはないと言った。陳之遠(ちんしえん)は過ちを償うため、劉薪(りゅうしん)の潔白を証明するだけでなく、地方の役職を用意して、彼に人生をやり直す機会を与えようとした。しかし、劉薪(りゅうしん)の心には果たされていない思いがあり、淮州(わいしゅう)にはまだ未解決の問題があると率直に語り、その好意を断った。
夜が訪れ、劉薪(りゅうしん)は呉廉(ごれん)への復讐を果たそうとしたが、陳之遠(ちんしえん)の「裏切り」に遭う。実は、陳之遠は呉廉(ごれん)を別の道に導くことで、劉薪に一縷の望みを持たせようとしていたのだが、呉廉(ごれん)の冷酷さによってその計画は完全に失敗した。呉廉の執拗な追跡に直面した劉薪は、宿敵と決著をつけるべく、最後の手段に出ることを決意した。しかし、呉廉は側近に囲まれており、劉薪は何度か接近を試みたものの、逆に捕らえられそうになった。
まさにその時、謎の達人が現れ、石を数個投げつけるだけで劉薪の危機を救った。混乱に乗じて劉薪はすぐに撤退したが、呉廉の命令を受けた官兵が追いかけてきた。逃亡中、突然の密書が救命の糸となり、劉薪に逃走の方向を示し、最終的に官兵の追跡を振り切った。
劉薪が息を切らしながら城南の驿站に到著すると、思いがけない人物が目に飛び込んできた。孟宛(もうえん)だった。2人の再会は驚きと安堵に満ちていた。実は、这一切は孟宛(もうえん)が綿密に計画した結果だった。彼女は漕帮の力を使って劉薪を密かに支援し、かつての敵を味方に変えて、共通の敵である呉廉に対抗しようとしていたのだ。
一方、国公府内でも闇躍が繰り広げられていた。国公夫人は長年頭痛に悩まされており、眠れない夜を過ごしていた。ある夜、彼女は影に驚かされ、翌日は郊外の寺に祈願に行った。しかし、这一切は劉薪に事前に察知されていた。彼は算命先生になりすまし、寺に巧妙な罠を仕掛け、尖った物を使って国公夫人の恐怖心を煽った。国公夫人は屋敷に戻ると、不注意で刺繍(ししゅう)針で怪我をし、劉薪の言葉が真実だったことに気づき、慌てて劉薪を呼び出した。
劉薪の巧妙な質問と闇示によって、国公夫人は自分が作り上げた嘘に陥り、身边に「陰鬼」が取り憑いていると信じるようになった。生年月日の手掛かりから、劉薪は巧妙に呉廉を疑わせ、国公夫人は呉廉に対して深い疑念と恐怖を抱くようになった。
一方、孟宛(もうえん)と国公夫人の会話は、国公府の背後にある秘密を明らかにした。煙雨繍楼が国公府を支えてきた鍵だったのだ。この真実を知った国公夫人は怒りと無力感を覚えた。呉廉に対する猜疑心は雑草のように増殖していった。
第4話の感想
第4話は、劉薪の復讐劇が大きく動き出す重要な回だった。陳之遠の「裏切り」や謎の達人の登場など、予想外の展開が続き、最後まで目が離せなかった。特に、劉薪と呉廉の直接対決は迫力満点で、ハラハラドキドキしながら見守った。
つづく