花の告発~煙雨に仇討つ九義人~ 第7話 あらすじ/ネタバレ

7年前、沈牧(しんぼく)は淮州(わいしゅう)城に初めて入った時、不平事に出くわした。彼は捕頭が梁家の小作人に恐喝しているのを目撃し、若さゆえに捕頭と争い、公正を求めた。しかし、力及ばず敗れ、怒りに任せて知府(ちふ)の陳之遠(ちんしえん)に助けを求めた。しかし、陳知府(ちふ)は如蘭(じょらん)の事件に頭を悩ませており、沈牧(しんぼく)の小さな事件を気にする余裕はなかった。捕頭は陳知府(ちふ)の態度を見て、沈牧(しんぼく)を好きにさせた。

一方、如蘭(じょらん)の勇敢な告発で蔺家は苦境に陥り、薬局は閉鎖され、長男は進学できず、内外からの圧力が強まった。如蘭(じょらん)は自責の念に駆られ、蔺家の長老たちは如蘭を嵐の煙雨刺繍(ししゅう)楼に送ったことを後悔した。生活は苦しくなったが、蔺家の結束は強くなり、互いに支え合った。しかし、呉廉(ごれん)の悪意は消えず、呉娘子を蔺家に送り込み、如蘭を妾にしようとした。

呉家の縁談は一見週到に見えるが、実際には皮肉な意味合いが込められており、世間の人々は如蘭が災い転じて福となすかのように見ていた。しかし、蔺家は真実を見抜き、断固として拒否した。ところが、仲人が暴言を吐き、見物人が誤解したため、蔺家の家主も窮地に立たされた。その時、蔺家の長男が立ち上がり、仲人を叱責して追い出し、家族の尊厳と如蘭の名誉を守った。

一方、孟宛(もうえん)は帰路でこの話を聞き、急いで蔺家に向かった。途中、高程程(こうていてい)に会い、如蘭を権力者にすり寄ったと悪口を言われた。孟宛(もうえん)はすぐに製止したが、如蘭はすでに出てきて、一発の平手打ちでこの騒動を終わらせた。

騒動が収まったと思った矢先、官衙の突然の訪問が再び平穏を破った。彼らは調査を理由に、如蘭を無理やり官衙に連れ戻した。官衙内での不当な扱いと屈辱に、如蘭は涙を堪えながら事実を主張した。沈牧は助けようとしたが、立ち去らざるを得なかった。しかし、彼は諦めず、如蘭の安否を気にかけていた。

嬷嬷の脅迫にもかかわらず、如蘭は底線を守り、告訴を取り下げることを拒否した。その時、沈牧が駆けつけ、色欲にまみれた捕頭を追い払い、如蘭をさらなる被害から守った。その後、沈牧は如蘭に衣服を貸して寒さをしのぎ、専門的な法律援助を求めるように勧めた。

如蘭は愛用の腕輪を売って、あちこちで弁護士を探したが、ことごとく断られた。絶望に陥りかけたその時、高潔な老訟師(しょうし)が如蘭の粘り強さに心を打たれ、この事件を引き受けることにした。この決断は、如蘭に希望をもたらしただけでなく、事件全体に新たな転機をもたらした。

第7話の感想

第7話は、正義と悪、希望と絶望が交錯するドラマチックな展開でした。如蘭の不屈の精神と沈牧の揺るぎない信念が印象的で、見ていて胸が熱くなりました。

特に印象に残ったのは、如蘭が官衙内で屈辱に耐えながらも真実を主張するシーンです。彼女の強い意誌と正義感は、見ている人々に勇気を与えるものでした。また、沈牧が如蘭を救うために立ち上がるシーンも感動的でした。彼の正義感と行動力は、まさにヒーローそのものでした。

一方で、呉廉(ごれん)の悪辣さと高程程(こうていてい)の卑怯さには憤りを覚えました。彼らの存在は、このドラマの緊張感を高める重要な要素となっています。

つづく