花令嬢の華麗なる計画 第13話 あらすじ/ネタバレ

朝焼けに包まれた花府で、姬元溯 (きげんそ)は花琉璃(かりゅうり)の用意した朝食を静かに味わっていた。食後、姬元溯 (きげんそ)は小七(しょうしち)、小八(しょうはち)を連れて花府を後にし、花琉璃(かりゅうり)は金珀国二皇子?賀遠亭(がえんてい)との密会を侍女の鸢尾(えんび)に打ち明けた。信頼関係を築くには時間がかかると判断した花琉璃(かりゅうり)は、賀遠亭(がえんてい)の真価を見極めたいと考えていた。

一方、雲寒(うんかん)は玉京における姬元溯 (きげんそ)の秘密勢力を一掃し、その精鋭部隊である黒甲軍の存在を暴露することに成功した。この情報は朝廷に波紋を広げ、大臣たちは太子?姬元溯 (きげんそ)の野心を疑い始めた。皇帝は事態を収拾するため、黒甲軍の結成は自身の命令によるものだと発表し、花琉璃(かりゅうり)の安全確保を最優先事項とした。その後、皇帝は姬元溯 (きげんそ)を呼び出し、黒甲軍を私的に動員したことを叱責した。姬元溯 (きげんそ)は、大切な人を守れない軍隊には存在意義がないと答えた。また、婚約に関しては、自分か相手が十分に強くなるまでは、結婚を急ぐつもりはないと主張した。

田嘉敏(でんかびん)のもとには、親友の杜琇莹(としゅうえい)が訪ねてきた。田嘉敏(でんかびん)は久しぶりの友との再会を喜び、そこに花琉璃(かりゅうり)も加わり、楽しい時間を過ごした。杜琇莹(としゅうえい)は花琉璃(かりゅうり)に対する先入観を持たず、彼女の明るさと可愛らしさを気に入った。姚文茵(ようぶんいん)は花琉璃(かりゅうり)の挑発に腹を立てたが、田嘉敏(でんかびん)と共に渋々金玲苑へと向かった。

金玲苑では、雲寒(うんかん)が演奏を披露することになった。彼は聴衆が音楽に詳しくないと判断し、適当に弾き始めた。しかし、玉京一の才女である杜琇莹(としゅうえい)は、雲寒(うんかん)の不真面目な演奏を見抜いた。演奏が途中で終わると、杜琇莹(としゅうえい)は席を立とうとしたが、花琉璃(かりゅうり)が機転を利かせて雲寒(うんかん)を説得し、彼は再び真剣に琴を弾き始めた。演奏中に花琉璃(かりゅうり)は席を外し、田嘉敏(でんかびん)と姚文茵(ようぶんいん)も後を追った。しかし、金玲苑に官兵が踏み込むとの情報を得て、二人は慌てて杜琇莹(としゅうえい)を残してその場を去った。雲寒(うんかん)は杜琇莹を連れて隠れ、彼女を危険から守った。

杜琇莹は雲寒の琴の腕前に感銘を受け、誤解が解けたことで二人は親しくなった。花琉璃(かりゅうり)は姬元溯 (きげんそ)と少し話した後、杜琇莹と合流し、一緒に屋敷に戻った。名門の出身で厳格な環境で育った杜琇莹だが、心優しく、花琉璃(かりゅうり)とすぐに打ち解けた。花府に戻った花琉璃(かりゅうり)は、家族からの手紙を受け取り、玉京への帰還が決まったことを知って喜んだ。すぐに帰路の準備を命じた。

しかし、平和な日々は長くは続かなかった。雲寒が花琉璃(かりゅうり)たちの逃走に関する手がかりを追っている最中に、賀遠亭(がえんてい)の襲撃を受けた。未知の嵐が彼らを襲おうとしていた。

第13話の感想

第13話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。花琉璃(かりゅうり)と姬元溯 (きげんそ)の関係、雲寒と杜琇莹の関係、そして賀遠亭(がえんてい)の動きなど、今後の展開が気になる要素が満載です。

特に注目すべきは、花琉璃(かりゅうり)と姬元溯 (きげんそ)の関係の変化です。二人は互いに信頼を深めつつあり、姬元溯 (きげんそ)は花琉璃(かりゅうり)の安全を第一に考えて行動しています。しかし、まだ完全に心を開き切れていない様子もあり、今後の関係がどのように発展していくのか楽しみです。

また、雲寒と杜琇莹の出会いも印象的でした。二人は最初は誤解から衝突しましたが、徐々に打ち解けていきます。雲寒の琴の腕前に感銘を受けた杜琇莹は、彼に好意を抱き始める様子。二人がどのような関係を築いていくのか、こちらも見逃せません。

そして、物語の最後に登場した賀遠亭(がえんてい)の動きが気になります。彼は雲寒を襲撃し、花琉璃(かりゅうり)たちを危険にさらしました。賀遠亭(がえんてい)の真の目的は何なのか、そして花琉璃(かりゅうり)たちはどうやってこの危機を乗り越えるのか、今後の展開が楽しみです。

つづく