花令嬢の華麗なる計画 第15話 あらすじ/ネタバレ

賀遠亭(がえんてい)は入念な計画のもと、ついに牢獄に潜入し、阿瓦(あわ)将軍と対面を果たした。彼は、花琉璃(かりゅうり)が玉京にいる間、彼に何も語らなかったのは、彼に深く心を寄せているからに違いないと密かに考えていた。そこで、賀遠亭(がえんてい)は阿瓦(あわ)を利用して、花琉璃(かりゅうり)が自分への想いをどこまで持っているのか、賭けに出ることにした。しかし、彼の行動はすでに姬元溯 (きげんそ)の知るところとなっており、姬元溯 (きげんそ)は裴済懐(はいせいかい)に花琉璃(かりゅうり)の動向を監視するよう密かに指示していた。

ある朝、花琉璃(かりゅうり)は父である花應庭(はな ようてい)とともに馬車に乗って早朝に向かったが、途中で姬元溯 (きげんそ)と「偶然」出会う。姬元溯 (きげんそ)は馬車が故障したと偽り、花家の馬車に乗せてもらえないかと頼む。花琉璃(かりゅうり)は不便を感じながらも、直接断ることはできなかった。馬車に乗り込むと、花應庭(はな ようてい)がすでに中にいることがわかり、3人は気まずい雰囲気のまま一緒に向かうことになった。

朝議の場で、皇帝は群臣に花應庭(はな ようてい)の官職について意見を求めた。杜太師(とたいし)は休養を勧めるが、花應庭(はな ようてい)は意外にも隠居を願い出て、自ら虎符を返上する。皇帝は最終的にこれを認めた。退朝後、廊下で食事をとっていた文官たちは、花應庭(はな ようてい)と杜太師(とたいし)の長年の争いが突然終結したことに驚き、噂話に花を咲かせた。花應庭は重い気持ちで娘の花琉璃(かりゅうり)を連れて屋敷に戻り、衛明月(えい めいげつ)はやさしく娘を慰め、他人の言葉を気にしすぎる必要はないと諭す。

一方、姬元溯 (きげんそ)は長空を見舞うという名目で花府を訪れたが、真の目的は花琉璃(かりゅうり)にあった。花應庭夫妻は彼の意図を察し、わざと花琉璃(かりゅうり)を避けるように仕向けて、姬元溯 (きげんそ)の思惑を空振りにさせた。心中不快に感じながらも、姬元溯 (きげんそ)は花長空とその家族と気まずい会話を交わし、表面上は礼儀正しく振る舞うしかなかった。

その頃、摩斯(まーす)は玉京に到著し、花琉璃(かりゅうり)が自ら出迎えた。一方、田嘉敏(でんかびん)は群英食肆で姬元灏(きげんこう)と偶然出会い、一緒に昼食をとるが、姬元灏(きげんこう)のナルシズムと誤解によって会話はかみ合わなかった。田嘉敏(でんかびん)は姬元灏(きげんこう)に食肆の財政問題を解決するよう直接要求し、一時的に険悪な雰囲気になった。

花府で花琉璃(かりゅうり)を待ち続けた姬元溯 (きげんそ)は、花長空のそばをうろうろするが、心は全く別のところにあった。花長空は彼の様子に気づくが、姬元溯 (きげんそ)は頑固にも認めようとしない。夜が訪れても姬元溯 (きげんそ)は帰ろうとせず、花應庭と衛明月(えい めいげつ)は遠回しに帰るよう促すものの、彼は厚かましくも夕食に居座り続ける。衛明月(えい めいげつ)は、姬元溯 (きげんそ)が花琉璃(かりゅうり)に並々ならぬ情を抱いていることに気づき、心配の念を募らせる。

ついに花琉璃(かりゅうり)が屋敷に戻り、宋光(そうこう)に内室に案内された。夕食時、花應庭と衛明月(えい めいげつ)はわざと花琉璃(かりゅうり)が屋敷にいることを隠し、姬元溯 (きげんそ)に先に食事を勧める。数杯の酒を飲んだ姬元溯 (きげんそ)は酔いが回り、花應庭はこれを機に奏折を差し出し、皇帝に代わって転呈するよう頼む。これは遠回しに帰ってもらいたいという意思表示だった。姬元溯 (きげんそ)は彼らの意図を理解していたが、仕方なく席を立つことにした。出発前に彼は2階の明かりに気づき、一計を案じて手紙をしたため、下人に頼んで花琉璃(かりゅうり)の部屋に届けさせた。そこには、彼の未練が込められていた。

第15話の感想

第15話は、花琉璃(かりゅうり)と姬元溯 (きげんそ)の複雑な関係がさらに深まった回でした。賀遠亭(がえんてい)の策略により、花琉璃(かりゅうり)の心が試される場面が多く、姬元溯 (きげんそ)のやきもきする姿が印象的でした。また、花應庭の隠居宣言や、摩斯(まーす)と田嘉敏(でんかびん)の登場など、今後の展開が気になる要素も盛りだくさんでした。

特に印象に残ったのは、花琉璃(かりゅうり)が玉京に戻ってからのシーンです。姬元溯 (きげんそ)は花琉璃(かりゅうり)に会いたい一心で、様々な手段を使って接触を試みます。しかし、花琉璃(かりゅうり)は父親の策略に巻き込まれ、なかなか姬元溯 (きげんそ)と会うことができませんでした。そんな中、姬元溯 (きげんそ)は花琉璃(かりゅうり)への想いを手紙に託し、彼女に届けようとします。このシーンは、姬元溯 (きげんそ)の切ない心情が伝わってくる名場面でした。

第15話では、多くのキャラクターが複雑な思惑を抱えて行動していました。賀遠亭(がえんてい)は花琉璃(かりゅうり)への想いを利用して、自分の野望を達成しようとします。杜太師(とたいし)は花應庭との権力争いに敗北し、隠居を余儀なくされます。摩斯(まーす)は玉京に潜入し、新たな陰謀を企てます。田嘉敏(でんかびん)は姬元灏(きげんこう)との関係に悩み、食肆の経営問題に頭を悩ませます。

つづく