花令嬢の華麗なる計画 第2話 あらすじ/ネタバレ
金玲苑を散策中、花琉璃(かりゅうり)は風流な佇まいの姬元溯を楽師の済懐(さいかい)と勘違いします。彼女は気前よく銀両を差し出し、この“楽師”から高慢な貴婦人の身元を探ろうとします。済懐(さいかい)を名乗る姬元溯は、その貴婦人は名門出身で幼い頃から権力と富に囲まれて育った嘉敏郡主であり、多少なりとも傲慢なところがあることを淡々と説明します。会話の中で、花琉璃(かりゅうり)は太子である姬元溯について言及しますが、真の太子は彼女の目の前に微咲みながら静かに聞いており、身分を明かしません。質問を終えると、花琉璃(かりゅうり)はいたずらっぽく銀両の大半を取り戻し、わずかな銀塊だけを謝礼として残して侍女の鸢尾(えんび)と共に去って行きます。
姬元溯は心の中で咲いながら、田嘉敏(でんかびん)にいくつかの情報を漏らし、田嘉敏(でんかびん)と友人の姚文茵(ようぶんいん)はすぐに花琉璃(かりゅうり)の正体を見抜きます。花琉璃(かりゅうり)に下馬威を与えるため、田嘉敏(でんかびん)はわざと難題を仕掛け、彼女の食料を断ち、鸢尾(えんび)を空手に戻します。しかし、これはすべて姬元溯の思惑通りであり、彼は一見華奢なこの女性が困難にどのように立ち向かうのか興味津々でした。
花琉璃(かりゅうり)はただ座して待つのではなく、順安公主が母親である侯衛明月(えい めいげつ)を慕っていることを巧みに利用し、使者を立てて田尚書(でん しょうしょ)府を訪れます。民衆の噂を前に、田尚書(でん しょうしょ)は渋々ながら花琉璃(かりゅうり)を屋敷に迎えます。花琉璃(かりゅうり)は適切な言葉で順安公主の歓心を買っただけでなく、公主から多くの贈り物を受け取ります。
花琉璃(かりゅうり)が帰路につくと、姬元溯は屋敷の門前で待ち構え、彼女がすでに多くの臣下への贈り物を済ませていることを理由に、お返しを要求します。鸢尾(えんび)は純粋な心から薄い餅一箱を差し出し、姬元溯は思わず咲ってしまいます。最終的に、花琉璃(かりゅうり)は仕方なく銀貨を贈りますが、姬元溯は二本の指で銀貨をつまむ仕草を見せ、花琉璃(かりゅうり)は昨日金玲苑で出会った“楽師”済懐(さいかい)が実は当代の太子姬元溯であることに気づきます。
姬元溯はすぐに、花琉璃(かりゅうり)がかつて彼に宛てた手紙を取り出し、一つ一つ質問します。彼女は咄嗟に嘘を重ねて対応します。毒薬に関する質問に対して、花琉璃(かりゅうり)は咄嗟に気を失ったふりをしてその場を逃れます。姬元溯は真相を見抜いているものの、すぐに暴くことはせず、花琉璃(かりゅうり)が逃げ場を失う日が必ず来ると信じています。
花琉璃(かりゅうり)と鸢尾(えんび)が屋敷に戻る途中、かつての花家兵士である宋光(そうこう)と遭遇します。彼の落魄した姿に、花琉璃(かりゅうり)は憐憫と悲しみを感じます。宋光(そうこう)は負傷のため退役し、故郷に戻って困窮した生活を送っていました。花琉璃(かりゅうり)は屋敷の仕事を増やすため、より多くの人手を雇うことを決意し、これもすべて姬元溯の予想通りでした。
夜が訪れると、花府の週りには危機が潜み、刺客が蠢き始めます。幸いなことに、宋光(そうこう)が警備兵を呼び寄せ、花家の闇号を使って警報を伝えたため、花琉璃(かりゅうり)は無事でした。翌日、花琉璃(かりゅうり)は宋光(そうこう)を正式に屋敷に招き、自分のニーズと信頼を誠実に表明します。宋光(そうこう)はすでに花家軍から離脱していましたが、花家への忠誠と責任は骨の髄まで刻み込まれていました。
第2話の感想
第2話は、誤解から始まる花琉璃(かりゅうり)と姬元溯の複雑な関係が描かれており、今後の展開が気になる内容でした。花琉璃(かりゅうり)の機転の良さや姬元溯の思惑が垣間見え、2人の駆け引きが面白かったです。また、宋光の登場により、花家の過去や今後の展開にも期待が持てます。
特に印象に残ったのは、花琉璃(かりゅうり)が順安公主を利用して田尚書(でん しょうしょ)府に潜入するシーンです。彼女の頭の回転の速さと行動力には感心させられました。また、姬元溯が花琉璃(かりゅうり)に下馬威を与えるために食料を断つなど、2人の関係が徐々に険悪になっていく様子も興味深かったです。
つづく