花令嬢の華麗なる計画 第23話 あらすじ/ネタバレ
夜が更けていく中、杜琇莹(としゅうえい)は朱唇を軽く開き、美しい玉の笛の音色が静寂を破る。その音に呼応するかのように、雲寒(うんかん)の姿が幽霊のように素早く彼女の前に現れた。涙を浮かべながら、杜琇莹(としゅうえい)は雲寒(うんかん)に杜太師(とたいし)の近況の不安を打ち明ける。順安公主は国の行く末を案じ、心を焦がしていたが、田尚書(でん しょうしょ)と田嘉敏(でんかびん)の温かい言葉に慰められ、少しだけ心が落ち著く。
太平宴の日、花琉璃(かりゅうり)は急いで食事を済ませると、太子姬元溯 (きげんそ)を守るために席を立つ決意をした。彼女は鸢尾(えんび)と協力して密道を通り、誰にも気づかれずに宴を抜け出すことに成功する。一方、賀遠亭(がえんてい)に連れられて縉国に来た女性は、縉国の風土に触れて郷愁を感じ、賀遠亭(がえんてい)に金珀に戻らないように懇願する。賀遠亭(がえんてい)は彼女の願いを聞き入れることにした。
花家が変故に見舞われたことを知った楽陽(らく よう)長公主は、謝瑶(しゃ よう)に圧力をかけ、機を見て太子姬元溯 (きげんそ)の寵愛を得るように命じる。一方、謝臨川(しゃりんせん)は、姬元溯 (きげんそ)が重要な助けを失った今こそ、自分が行動を起こす絶好の機会だと考えていた。
姬元弘(ひのもと こう)は昏睡状態が続き、母である林妃(りん ひ)も体調不良を理由に太平宴を欠席した。宴では、花琉璃(かりゅうり)と鸢尾(えんび)が城外に出ようとしたところを阻まれ、急遽裴済懐(はいせいかい)の助けを求めることにする。裴済懐(はいせいかい)は宴で敵が何らかの行動を起こすのではないかと予想しており、花琉璃(かりゅうり)も心配していた。彼女は花家が城外に精兵を隠していることを明かし、裴済懐(はいせいかい)と協力して彼らを城内に入れることで万全を期すことを提案する。
姬元溯 (きげんそ)は、残された手紙から、杯が割れる音が敵の合図であることを知り、それを利用して罠を仕掛けることにした。案の定、杯が床に落ちると、黒装束の刺客たちが一斉に矢を放ち、宴は一瞬にして混乱に陥る。姬元溯 (きげんそ)は護衛に守られていたが、彼は侍衛たちに賓客を守るように命じ、自分一人で押し寄せてくる刺客たちと対峙する。謝臨川(しゃりんせん)の仕掛けた爆弾が混乱に拍車をかけ、そこに雲寒(うんかん)が現れ、姬元溯 (きげんそ)に緻命傷を負わせようとする刺客を身を挺して防いだ。
追っ手を引きつけるため、姬元溯 (きげんそ)は単身で後山へと逃げる。黒装束の刺客たちが後を追ってくる。それを目撃した花琉璃(かりゅうり)は、すぐに鸢尾(えんび)と裴済懐(はいせいかい)に宋光(そうこう)を探しに行き、花家の精兵を援軍として呼び寄せるように命じ、自分自身は馬を駆って姬元溯 (きげんそ)を救出に向かう。鸢尾(えんび)は裴済懐(はいせいかい)に城門を守るように言い、自分一人で援軍を呼ぶという花家軍校尉としての責任を果たす。
未央殿では、雲寒(うんかん)が奮闘して黒装束の刺客たちを全員斬り倒したが、林妃(りん ひ)が兵を率いて現れる。なんと、彼女は宮中に潜んでいた奸細だったのだ。後山では、姬元溯 (きげんそ)が力尽きかけているところに花琉璃(かりゅうり)が駆けつけ、二人は肩を並べて敵と戦う。賢妃(けん ひ)は林妃(りん ひ)の裏切りに驚き、林妃(りん ひ)の言い訳は空虚に響く。その時、皇帝が現れ、林妃(りん ひ)は自分が罠にはめられたことに気づく。
花応庭(はな おうてい)と衛明月(えい めいげつ)が駆けつけて皇帝を守り、宋光(そうこう)も援軍を率いて駆けつけるが、黒装束の刺客たちは数が多く、姬元溯 (きげんそ)は負傷してしまう。宋光(そうこう)は命を落とし、臨終の際に姬元溯 (きげんそ)を花琉璃(かりゅうり)に託す。花琉璃(かりゅうり)が姬元溯 (きげんそ)を連れて撤退しようとしたその時、突然賀遠亭(がえんてい)が現れ、矢を放つ。姬元溯 (きげんそ)は花琉璃(かりゅうり)を庇い、自身に矢を受け、二人は崖から落ちてしまう。
林妃は捕らえられ、姬元弘(ひのもと こう)を裏切りの口実にしようとするが、姬元弘(ひのもと こう)本人に偽善を暴かれてしまう。姬元灏(きげんこう)は自ら出陣して姬元溯 (きげんそ)の行方を捜索することを願い出て、皇帝はそれを許可する。杜琇莹(としゅうえい)は雲寒(うんかん)の安否を気遣い、安全な未央殿を後にし、一人捜索の旅に出る。雲寒は絶望の中、杜琇莹(としゅうえい)の呼びかけと玉の笛の音を聞き、命の光が差し込むように感じ、姿を現して罪己書を杜琇莹(としゅうえい)に託し、姬元溯 (きげんそ)に渡してくれるよう頼む。この場面は、二人の深い絆と信頼を物語っている。
第23話感想
第23話は、緊張感と感動が溢れる素晴らしいエピソードでした。花琉璃(かりゅうり)と姬元溯 (きげんそ)の絆が深まり、雲寒の献身的な姿が印象的でした。
特に印象に残ったシーンは、雲寒が姬元溯 (きげんそ)を庇って緻命傷を負う場面です。雲寒の自己犠牲の精神は、視聴者の心を揺さぶりました。また、花琉璃(かりゅうり)が姬元溯 (きげんそ)を救うために崖から飛び降りる場面も、二人の強い絆を感じさせる感動的なシーンでした。
つづく