花令嬢の華麗なる計画 第5話 あらすじ/ネタバレ

最近、賢妃娘娘の梅花宴が京の話題をさらっている。彼女は花府に使いを送り、花琉璃(かりゅうり)を宴に招いた。花琉璃(かりゅうり)は快諾したが、侍女である鸢尾(えんび)は困惑していた。花琉璃(かりゅうり)は咲みを浮かべて、巧みに計画を立てれば、英王との婚約を破棄し、ちょっかいを出してくる姬元溯 (きげんそ)を黙らせることができると告げた。

一方、田嘉敏(でんかびん)も梅花宴に招待されたことを知り、内心で喜び、宴で花琉璃(かりゅうり)を出し抜き、過去の恨を晴らすことを誓った。しかし、鸢尾(えんび)が戻ってきたとき、彼女は愁い顔をしていた。京の布市場は田尚書(でん しょうしょ)の家が牛耳っており、田嘉敏(でんかびん)は妨害工作をして、何も手に入れることができなかったのだ。花琉璃(かりゅうり)は閃光を浮かべて、計を思いついた。彼女は前日に持ち帰った品々に目をつけ、ある考えを巡らせた。

梅花宴当日、花琉璃(かりゅうり)は厚い外套を身に纏い、一見質素な装いだったが、髪に飾られた装飾品は非常に独特で、人々の想像をかき立てた。田嘉敏(でんかびん)は期待通りのパフォーマンスを見せ、剣舞で観客を魅瞭し、一時的に花琉璃(かりゅうり)の注目を奪った。花琉璃(かりゅうり)の番になると、彼女はゆっくりと外套を脱ぎ捨て、赤い長衣が一瞬にして視線を独占した。彼女の舞は優雅で美しく、遠くから見ていた姬元溯 (きげんそ)も思わず見惚れてしまった。

賢妃は宴を利用して花琉璃(かりゅうり)に下馬威を食らわせようとしたが、逆に彼女の才能を披露する舞台となってしまった。花琉璃(かりゅうり)は機転を利かせて賢妃の質問に鋭く答え、賢妃は感心した。宴の最中、賢妃は姬元灏(きげんこう)に花琉璃(かりゅうり)に謝罪させることで、彼女を困らせようとした。しかし、花琉璃(かりゅうり)は巧みに切り返し、場は一時的に気まずい雰囲気に包まれた。

緊張が走る中、花琉璃(かりゅうり)は誰かが企んでいることに気づき、差し出された毒酒と下剤をすり替えた。姬元溯 (きげんそ)の登場が彼女の思考を中断させた。彼は花琉璃(かりゅうり)の手に持っている酒に興味を持ち、花琉璃(かりゅうり)は彼が毒に侵されるのを防ぐため、迷わず酒を飲み幹し、彼の腕の中で倒れた。賢妃は慌てふためき、現場で発見された毒薬「三息散」は事態を急転直下させた。

しかし、花琉璃(かりゅうり)は事前に準備をしていた。彼女は目が覚めた後、何度もトイレに駆け込んだが、狼狽した様子を見せながらも、危機を回避していた。人々は彼女が特殊体質で劇毒を解毒できると勘違いしたが、姬元溯 (きげんそ)だけは不審に思った。三息散の瓶が満タンだったことと、彼女の症状は下剤を飲んだ時の様子と酷価していたのだ。姬元溯 (きげんそ)は花琉璃(かりゅうり)を屋敷に送り届け、距離を縮めようとしたが、花琉璃(かりゅうり)は警戒心を解いていなかった。

花府に戻ると、花琉璃(かりゅうり)は口から血を吐いた。彼女は確かに毒に侵されていたが、耐え忍んでいたのだ。鸢尾(えんび)は慌てて花応庭(はな おうてい)の解毒剤を取り出し、このことを外部に漏らさないように厳命した。皇帝はこれを聞いて激怒し、賢妃を叱責し、婚約は一時保留となった。同時に、姬元溯 (きげんそ)に刺客と毒殺事件の調査を命じた。

花応庭(はな おうてい)の解毒剤のおかげで、花琉璃(かりゅうり)は徐々に回復したが、両親への想いは募るばかりだった。姬元溯 (きげんそ)は裴済懐(はいせいかい)から英王が怪我から回復した直後に花府に向かったことを知り、警戒心を強め、急いで馬を準備させた。新たな戦いが静かに幕を開けようとしていた。

第5話の感想

第5話は、花琉璃(かりゅうり)の機転と賢さが光る回でした。賢妃の策略に巧みに対応し、宴の場を自分の才能を披露する舞台に変えてしまう姿は、まさに華麗な令嬢でした。また、毒を飲んで姬元溯 (きげんそ)を救うシーンは、彼女の勇敢さと優しさが伝わってきました。

一方で、花琉璃(かりゅうり)の苦悩も描かれていました。両親への想いと、英王との婚約、そして姬元溯 (きげんそ)との関係。様々な問題を抱えながらも、彼女は強く生きていく決意を固めます。

つづく