マリアージュ・ブラン~嘘つき弁護士の愛の法則~ 第37話 あらすじ/ネタバレ

天航並購案の終息と新たな挑戦

多忙な天航並購案が一段落し、陶俊輝(タオ・ジュンフイ)は一時的に仕事を休んで出張することに。唐伊慧(タン・イーフイ)は不安を隠せないが、金社長は理解を示し、天航の労務紛争案件を別の弁護士に引き継ぐことを提案する。唐伊慧(タン・イーフイ)は秦施(チン・シー)に白羽の矢を立て、当初は資方の“代言人”になることに躊躇していた秦施(チン・シー)も、唐伊慧(タン・イーフイ)の説得により挑戦することを決意。十一階への復帰も約束される。

陽華(ヤン・ホワ)の新たな仕事と秦施(チン・シー)の困惑

一方、蔡亮(ツァイ・リャン)は陽華(ヤン・ホワ)が胡平(フー・ピン)から首席理財顧問に就任するよう誘われたことを知り、友人として受け入れるよう説得する。しかし、蔡亮(ツァイ・リャン)は陽華(ヤン・ホワ)と秦施(チン・シー)が離婚していたことに驚きを隠せない。秦施(チン・シー)は冷清な自宅に戻り、陽華(ヤン・ホワ)が残した数字の羅列されたメモを見つける。

天航との裁判前交渉と李黛(リー・ダイ)の不満

李黛(リー・ダイ)は姚遥(ヤオ・ヤオ)と共に秦施(チン・シー)のもとを訪れ、裁判前交渉を行う。天航は姚遥(ヤオ・ヤオ)の退職を違約とし、200万元の賠償金を要求する一方、姚遥(ヤオ・ヤオ)は秦施(チン・シー)が天航に買収され、尹誌強の悪行を見過ごしていると非難する。秦施(チン・シー)は、賠償金を支払わない場合、10年間同業界への就業禁止と高額の研修費を支払う必要があると告げる。李黛(リー・ダイ)は秦施(チン・シー)の行動に不満を表明し、陽華(ヤン・ホワ)に相談する。陽華(ヤン・ホワ)は弁護士の立場を理解しつつも、秦施(チン・シー)が直面する倫理的なジレンマを意識し、介入すべきか検討する。

姚遥(ヤオ・ヤオ)の苦悩と陶俊輝(タオ・ジュンフイ)の行動

姚遥(ヤオ・ヤオ)は帰国した息子サニーを空港で迎え、母子の咲顔が一時的に彼女の憂鬱を吹き飛ばす。陶俊輝(タオ・ジュンフイ)は秦施(チン・シー)が天航の案件を担当したことを知り、彼女の代理人として辞退を申し出るが、唐伊慧(タン・イーフイ)に断られてしまう。秦施(チン・シー)に直接連絡できない陶俊輝(タオ・ジュンフイ)は、メッセージで連絡を取るように促す。

陽華(ヤン・ホワ)の洞察と李黛(リー・ダイ)の調査

陽華(ヤン・ホワ)は案件を調査する中で、単なる労務紛争ではない可能性を感じ、李黛(リー・ダイ)に労務以外の角度から調査を進めるよう助言する。李黛(リー・ダイ)は姚遥(ヤオ・ヤオ)に尹誌強との個人的な確執について質問し、姚遥(ヤオ・ヤオ)は尹誌強から恩を受けたものの、その後セクハラ行為により関係が悪化したことを告白する。秦施(チン・シー)も個人的な確執の解決の重要性を認識し、姚遥(ヤオ・ヤオ)に電話をかけて尹誌強の不適切な行為を確認する。

陽華(ヤン・ホワ)の誤解と姚遥(ヤオ・ヤオ)との再会

偶然、陽華(ヤン・ホワ)は子供の“攻撃者”と誤解され、サニーが勇敢に証言し、監視カメラを確認することで潔白を証明する。姚遥(ヤオ・ヤオ)は息子の安全を心配して現場に駆けつけ、陽華(ヤン・ホワ)と再会を果たす。律所では、唐伊慧(タン・イーフイ)が秦施(チン・シー)の調査行動を批判し、律所は倫理的な模範ではなく専門能力を求めていると強調する。

秦施(チン・シー)の家庭の喜びと新たな展開

一方、秦施(チン・シー)の家庭では喜ばしいニュースが舞い込む。任梅梅(メイメイ)が妊娠し、秦文宇(ウェンユー)は父親になることを喜びでいっぱいになる。複雑な案件に直面した陽華(ヤン・ホワ)は関連する法律を徹底的に研究し、姚遥(ヤオ・ヤオ)が法律の枠組みの中で勝利するのは難しいと判断する。そこで、李黛(リー・ダイ)と相談し、尹誌強の個人的な行動から突破口を見つけることを決意する。しかし、姚遥(ヤオ・ヤオ)は被害を受けた女性職員が様々な理由で証言を拒否する可能性があると指摘する。案件は膠著状態に陥るが、秦施(チン・シー)、陽華(ヤン・ホワ)、李黛(リー・ダイ)、姚遥は諦めず、姚遥のために公正な結果を得られるよう新しい戦略を模索する。

第37話 感想

第37話は、複雑な人間関係と葛藤が描かれた、見応えのある回だった。特に印象に残ったのは、以下の3点である。

  1. 秦施(チン・シー)の葛藤:秦施(チン・シー)は、弁護士としての立場と自身の倫理観の間で葛藤する。天航の労務紛争案件を引き受けたことで、彼女は資方の“代言人”となり、正義と向き合うことになる。この葛藤は、弁護士という職業の難しさを浮き彫りにしている。
  2. 陽華(ヤン・ホワ)の成長:陽華(ヤン・ホワ)は、弁護士としてだけでなく、一人の人間としても成長していく。彼は、李黛(リー・ダイ)と共に事件の真相を追求し、姚遥を助けるために奔走する。また、秦施(チン・シー)との関係にも変化が見られる。
  3. それぞれのキャラクターの苦悩:第37話では、それぞれのキャラクターが苦悩を抱えていることが描かれる。秦施(チン・シー)は離婚の傷、陽華(ヤン・ホワ)は失恋の痛み、姚遥はセクハラのトラウマ、陶俊輝(タオ・ジュンフイ)は秦施(チン・シー)への想いを抱えている。これらの苦悩は、物語に深みを与えている。

つづく