美人骨~前編:周生如故~ 第10話 ネタバレ

時宜(シーイー)は書院の書を整理し、西州の蔵書楼に移す準備をしていた。一方、周生辰(ジョウション・チェン)は蕭晏(シャオ・イエン)と酒を酌み交わし、時宜(シーイー)が西州に戻ることを聞いて喜んでいた。漼风(スイ・フォン)は国事のため寿陽に向かわなければならず、時宜(シーイー)を送ることができず、時宜(シーイー)にくれぐれも気をつけるように告げた。時宜(シーイー)は日増しにやつれていく漼风(スイ・フォン)を見て心を痛めた。太后は幸華公主に子供を産むように催促していたが、幸華公主はそれを拒否し、漼风(スイ・フォン)に戚家の女を妾に迎えて子供を産むようにと騒いでいたのだ。西州では、周生辰(ジョウション・チェン)は劉長善(リウ・チョウゼン)と会った。劉長善(リウ・チョウゼン)は周生辰(ジョウション・チェン)に敗れたため、周生辰(ジョウション・チェン)は劉長善(リウ・チョウゼン)を宮中に送り、劉徽(リウ・キ)に処分を任せた。

時宜(シーイー)は西州に戻るため青龍寺に宿泊した。夜中に眠れず、仏像の前で周生辰(ジョウション・チェン)の無事を祈り、早日凱旋することを願った。その時、一人の兵士が時宜(シーイー)に会いに来た。彼は時宜(シーイー)が周生辰(ジョウション・チェン)の弟子であることを知っており、雍城を救ってほしいと懇願した。雍城は包囲されており、北海王は援軍を送ろうとせず、周生辰(ジョウション・チェン)も領地にはいなかった。時宜(シーイー)は三千の兵を連れて雍城に向かい、喜陽を寺に残して周生辰(ジョウション・チェン)を待つように指示した。

時宜(シーイー)と将軍が雍城に到著すると、意外にも雍城は救われていた。救ったのは甘(カン)将軍という人物だった。甘(カン)将軍と時宜(シーイー)は城壁に登ると、敵軍が押し寄せてきた。時宜(シーイー)と甘(カン)将軍の兵は敵軍に圧倒され、血みどろの戦いが始まった。一方、周生辰(ジョウション・チェン)は雍城が包囲されていること、時宜もそこにいることを知り、急いで援軍を送るとともに騎兵を率いて先に出発した。雍城では、時宜の三師兄が援軍として駆けつけたが、敵軍に苦戦を強いられた。彼は戦いで足を負傷し、甘(カン)将軍も戦死した。城壁に立っていた時宜は甘(カン)将軍の戦死を目の当たりにし、涙を流した。幸いなことに、周生辰(ジョウション・チェン)が騎兵を率いて駆けつけ、周生辰(ジョウション・チェン)は一人で敵軍を倒し、雍城を救った。

雍城が救われ、時宜は周生辰(ジョウション・チェン)と2年ぶりに再会した。時宜は周生辰(ジョウション・チェン)の腕の中に泣き崩れ、甘(カン)将軍の死を悲しんだ。周生辰(ジョウション・チェン)は時宜の背を撫で、時宜はよくやった、自分が遅かったのだと慰めた。周生辰(ジョウション・チェン)は2年間、時宜のために降軍用の印鑑を用意していた。時宜は今日までその印鑑がどれほど大変な思いで手に入れたものなのか知らなかった。雍城が救われたため、周生辰(ジョウション・チェン)は2万の兵をここに残して楊邵(ヨウ・ショウ)を支援するつもりだったが、楊邵(ヨウ・ショウ)は北陳に失望し、ここを去る決意をした。王軍が守ってくれるので、このままで大丈夫だと。周生辰(ジョウション・チェン)は楊邵(ヨウ・ショウ)を警戒し、彼が誰につくのか監視するように命じた。

謝雲(シエ・ユン)は戦場で生き延びたものの、再び馬に乗ることができなくなってしまった。時宜は謝雲(シエ・ユン)に食事を届けに行った。謝雲(シエ・ユン)は周生辰(ジョウション・チェン)のそばにいる蕭晏(シャオ・イエン)のことを話し、彼はまだ蕭晏(シャオ・イエン)を信用していないと打ち明けた。蕭晏(シャオ・イエン)を信じるかどうかは周生辰(ジョウション・チェン)の決断であり、時宜はそれ以上何も言わず、今日城門を開けなかったことを少し申し訳なく思った。謝雲(シエ・ユン)は、今日時宜がしたことは正しかった、城門を開ければ城は陥落しただろうと言った。その後、周生辰(ジョウション・チェン)が謝雲(シエ・ユン)に会いに行った。彼は時宜を避けて、謝雲(シエ・ユン)がもう馬に乗れないことを伝えた。二人はともに重い気持ちだった。

周生辰(ジョウション・チェン)が3日間城を守っていた間、謝雲(シエ・ユン)の姿も見当たらなかった。時宜は二人のことを心配していた。しかし、一波乱平定すればまた一波乱が起きる。楊邵(ヨウ・ショウ)は凤俏(フォン・チャオ)を人質に取り、時宜は楊邵(ヨウ・ショウ)を助けたことを後悔し、逆に人質にされてしまった。楊邵(ヨウ・ショウ)は凤俏(フォン・チャオ)一行に劉長善(リウ・チョウゼン)を引き渡すように要求し、楊邵(ヨウ・ショウ)のために馬車を用意させた。

第10話の感想

第10話は、雍城の攻防を中心に、周生辰(ジョウション・チェン)と時宜の再会、そして楊邵(ヨウ・ショウ)の裏切りなど、見どころ満載のエピソードでした。

まず、雍城の攻防は非常に緊迫感のある展開でした。敵軍の圧倒的な攻勢に、時宜と甘(カン)将軍の兵は苦戦を強いられます。甘(カン)将軍の戦死は、時宜にとって大きなショックだったでしょう。しかし、周生辰(ジョウション・チェン)の登場によって形勢は逆転し、雍城は救われました。周生辰(ジョウション・チェン)と時宜の再会シーンは、感動的で涙を誘うものでした。

また、楊邵(ヨウ・ショウ)の裏切りは、衝撃的な展開でした。彼は周生辰に救われたにもかかわらず、凤俏(フォン・チャオ)を人質に取って劉長善(リウ・チョウゼン)の解放を要求します。楊邵(ヨウ・ショウ)の真意は不明ですが、今後の展開が気になります。

つづく