美人骨~前編:周生如故~ 第12話 ネタバレ

周生辰(ジョウション・チェン)と時宜(シーイー)の距離が縮まる

周生辰(ジョウション・チェン)は、時宜(シーイー)の傷を自ら手当てし、二人はいつの間にか距離が縮まっていた。時宜(シーイー)は、周生辰(ジョウション・チェン)の細やかな気遣いに感謝し、咲顔を浮かべる。

桓癒(カン・ユウ)の愛妻への想い

二人は、桓癒(カン・ユウ)を訪ねるために湖畔へ向かう。桓癒(カン・ユウ)は亭で誰かと話しているように見え、時宜(シーイー)はそれが彼の妻との会話だと思い込んでいた。しかし、亭に入ると、桓癒(カン・ユウ)の妻はすでに亡くなっていたことがわかる。しかし、妻が残した言葉は、桓癒(カン・ユウ)の心を照らし、妻が常にそばにいることを信じさせていた。桓癒(カン・ユウ)は、妻への深い愛情を胸に秘め、亡き妻を魂の伴侶として大切に思っていた。

南蕭皇帝の来訪

そのとき、高貴な老人が書院を訪ねてきた。桓癒(カン・ユウ)と周生辰(ジョウション・チェン)は、それが南蕭皇帝であることに気づく。直接対面を避けるため、二人は弟子に簾を下ろさせ、皇帝と会話をする。

皇帝は、周生辰(ジョウション・チェン)が江陵に誤って入ったことを話し、蕭晏(シャオ・イエン)を南蕭に帰国させるよう強く求める。しかし、蕭晏(シャオ・イエン)は皇帝の意図を察し、単身で江を渡り、周生辰(ジョウション・チェン)を救出することを決意していた。凤俏(フォン・チャオ)は、蕭晏(シャオ・イエン)の身を案じて、彼に同行することを決意する。

周生辰(ジョウション・チェン)の決意

皇帝の要求に対し、周生辰(ジョウション・チェン)は蕭晏(シャオ・イエン)を引き渡すことを拒否する。皇帝の側近は、北陳の軍隊が江のほとりに駐屯しており、街では噂が広まっているため、不必要な誤解や混乱を招く恐れがあると指摘する。周生辰(ジョウション・チェン)は、北陳に帰国すれば事態が収拾できると考えるが、周生辰(ジョウション・チェン)は動じない。

時宜(シーイー)は、この状況を打開するため、漼氏の蔵書を南蕭に寄贈することを提案する。桓癒(カン・ユウ)は、蔵書が手に入れば、太子を補佐すると約束する。皇帝は、時宜(シーイー)の誠意を受け入れ、要求を撤回する。

蕭晏(シャオ・イエン)の決断

皇帝は、蕭晏(シャオ・イエン)の居場所を知り、急いで駆けつける。しかし、蕭晏(シャオ・イエン)はすでに剃髪して出家していた。皇帝は、蕭晏(シャオ・イエン)を無理やり連れ戻すことはできないことを悟る。蕭晏(シャオ・イエン)は、皇帝の説得にも応じず、南蕭への帰国を拒否する。皇帝は、蕭晏(シャオ・イエン)の自由を認める。

蕭晏(シャオ・イエン)は、北陳に戻り、南辰王府の兵士たちが江のほとりで待っていた。凤俏(フォン・チャオ)は、自身の経験を語り、蕭晏(シャオ・イエン)を励ます。

周生辰(ジョウション・チェン)と時宜(シーイー)のひととき

翌日、周生辰(ジョウション・チェン)と時宜(シーイー)は、北陳への帰国を準備する。時宜(シーイー)が南蕭を離れる寂しさを紛らわせるため、周生辰(ジョウション・チェン)は彼女を山に連れて行き、桓癒(カン・ユウ)も同行する。三人は、琴を聴きながら湖を巡る。

南蕭では、周生辰(ジョウション・チェン)は、時宜(シーイー)が聞くべきではない曲を察知し、すぐに別の曲に替えさせる。酒楼では、侯莫陳公子が時宜(シーイー)に一目惚れし、彼女が未婚であることを知ると、話しかけようとする。周生辰(ジョウション・チェン)は、時宜(シーイー)が西州の南辰王府出身であることを明かし、侯莫陳公子を遠ざける。周生辰(ジョウション・チェン)の嫉妬と時宜への愛情に、桓癒(カン・ユウ)は思わず咲ってしまう。

湖を巡る時、周生辰(ジョウション・チェン)と時宜は、舟に乗って静かな時間を過ごす。周生辰(ジョウション・チェン)は、船頭で景色を眺めていると、煙尘女からの誘いを受ける。時宜は、それを聞いて少し気分を害し、周生辰(ジョウション・チェン)の腕にそっと寄り添う。周生辰(ジョウション・チェン)は、時宜の気持ちを受け入れ、彼女を優しく抱きしめる。その後、二人は街を散策し、菊の花酒を一緒に飲む。周生辰(ジョウション・チェン)は、自分が飲んだ酒の袋を時宜に渡す。その親密さは、時宜の心を甘く満たす。

時宜の決意

帰路、時宜は、書童から、周生辰(ジョウション・チェン)が聞かせたくなかった曲は艶曲であることを知る。周生辰(ジョウション・チェン)の気遣いに、さらに感謝の気持ちが高まる。書院では、侯莫陳月が時宜の正体を知り、謝罪と告白をする。時宜は、周生辰(ジョウション・チェン)への揺るぎない愛と決意を表明し、彼の告白をやんわりと断る。

第12話の感想

第12話は、周生辰と時宜の距離が縮まり、二人の関係に大きな進展が見られた回でした。周生辰の細やかな気遣いや、時宜への愛情が随所に表れていて、見ていて心が温まりました。

特に印象に残ったのは、周生辰が時宜の傷を自ら手当てするシーンです。周生辰の真剣な眼差しや、時宜への優しい言葉に、二人の強い絆を感じました。また、湖畔で琴を聴きながら過ごすシーンも、とてもロマンチックで美しかったです。

つづく