美人骨 前編:周生如故 第17話 ネタバレ

時宜(シーイー)は中州へ帰るため出発します。凤俏(フォン・チャオ)が見送りに来ると、周生辰(ジョウション・チェン)は城壁から一人寂しく見送っていました。周生辰(ジョウション・チェン)は、南辰王府が常に時宜(シーイー)の後ろ盾であり、永遠に彼女の帰る場所であることを示すために、南辰王府の兵士を派遣して時宜(シーイー)を護送します。

道中の宿場で、時宜(シーイー)は初雪を眺めながら周生辰(ジョウション・チェン)のことを思い出します。周生辰(ジョウション・チェン)が半年ぶりに屋敷に戻ってきた除夜のことを、そして一緒に花椒酒を飲んで過ごしたことを。思い出が蘇り、眠れなくなった時宜(シーイー)は凤俏(フォン・チャオ)の部屋を訪ねます。すると、そこには周生辰(ジョウション・チェン)の姿が。実は、周生辰(ジョウション・チェン)は密かに時宜(シーイー)を守っていたのです。

周生辰(ジョウション・チェン)と時宜(シーイー)は部屋で再会します。部屋は闇く、時宜(シーイー)は少し大胆になります。彼女は、ずっと西州に残り、周生辰(ジョウション・チェン)のそばにいたいと願っていたことを打ち明けます。しかし、宮中からの賜婚の聖旨が彼女の夢を打ち砕き、二人の未来を断ち切ってしまいました。悲しむ時宜(シーイー)を見て、周生辰(ジョウション・チェン)は胸を痛めます。そして、これからも捷報を待ち、城を守り、必ず再会すると告げます。時宜(シーイー)は周生辰(ジョウション・チェン)に抱きつき、泣きじゃくります。

やがて、時宜(シーイー)は周生辰(ジョウション・チェン)に別れを告げます。出嫁の際には、周生辰(ジョウション・チェン)には来てほしくないと言います。

翌日、時宜(シーイー)は中州の領地に戻ります。周生辰(ジョウション・チェン)は兵士たちと共に時宜を見送ります。そのとき、周天行が謝崇(シエ・チョン)の遺体を携えて城から出てきます。時宜は軍師に別れを告げ、南辰王府の兵士たち、そして周生辰(ジョウション・チェン)に別れを告げて、中州城に入ります。

時宜が中州に戻ったという知らせは劉子行(リウ・ズーシン)の耳にも届きます。劉子行(リウ・ズーシン)は喜び、時宜に会いに行こうとしますが、金嬪(キンヒン)が厚い贈り物を持って現れます。金氏は、劉子行(リウ・ズーシン)が自分たちとの約束を忘れないようにと、劉子行(リウ・ズーシン)への忠誠を誓います。そして、皇后の座は金氏に譲るべきだと主張します。劉子行(リウ・ズーシン)は約束を忘れたわけではないと言い、金氏を安心させるために時宜に会うのをやめます。

宮中では、時宜は母と共に太后に謁見します。太后は、漼三娘(スイ・サンニャン)と幸華公主をわざと部屋から追い出し、劉子行(リウ・ズーシン)と時宜を二人きりにしてしまいます。久しぶりの再会ですが、時宜は劉子行(リウ・ズーシン)を冷たくあしらい、敬意は示しながらも言葉には淡々と接します。

一方、幸華公主は転びそうになりますが、漼三娘(スイ・サンニャン)が助け起こします。幸華公主が妊娠を装っていたことを知った漼三娘(スイ・サンニャン)は激怒します。幸華公主の妊娠を漼风(スイ・フォン)も知らないと知ると、時宜に手紙を書いて漼风(スイ・フォン)を呼び戻すように命じます。

謝崇(シエ・チョン)の死で京中の勢力バランスが崩れ、周生辰(ジョウション・チェン)は2ヶ月以内に何かが起こると予測します。彼は寿陽に滞在し、京中の動きを注視することにします。

手紙を受け取った漼风(スイ・フォン)は屋敷に戻ります。時宜は幸華公主の件を漼风(スイ・フォン)に打ち明けます。漼风(スイ・フォン)はそれを聞いて、むしろ安心した様子を見せます。漼风(スイ・フォン)と幸華公主はすでに心は離れており、時宜は漼风(スイ・フォン)の苦しみを見かねて、漼三娘(スイ・サンニャン)に二人の離縁を認めてほしいと懇願します。時宜の言葉に、漼三娘(スイ・サンニャン)は承諾し、漼风(スイ・フォン)と幸華公主を円満に離縁させる方法を探すと約束します。

一方、太后は皇太孫を早く産ませようと、太医に催産の薬を処方させます。新しい傀儡皇帝にするためです。劉徽(リウ・キ)は太後の冷酷さを悟り、太后に殺される前に最後の手段に出ようと決意します。謝崇(シエ・チョン)が用意してくれた退路を思い出し、太后との最後の勝負に挑みます。劉徽(リウ・キ)は太后に会い、退位したいと懇願しますが、太后は信じません。そこで、太后と一緒に食事をし、太后の酒に毒を盛ります。その毒は、謝崇(シエ・チョン)が劉徽(リウ・キ)のために用意していた最後の手段でした。

第17話の感想

第17話は、切なくも美しいシーンが満載でした。周生辰(ジョウション・チェン)と時宜の再会は、闇闇の中だからこそ、お互いの想いがより強く伝わってくるようでした。時宜が周生辰(ジョウション・チェン)に抱きついて泣くシーンは、見ているこちらも胸が締め付けられる思いでした。

また、漼风(スイ・フォン)と幸華公主の夫婦関係にも大きな進展がありました。幸華公主が妊娠を装っていたことが発覚し、漼三娘(スイ・サンニャン)は激怒。しかし、漼风(スイ・フォン)は幸華公主との離縁を望んでおり、時宜もそれを後押しします。漼三娘(スイ・サンニャン)は時宜の願いを聞き入れ、二人の円満な離縁を約束しました。

一方、宮中では劉徽(リウ・キ)と太后的な展開が待っていました。劉徽(リウ・キ)は太后の冷酷さを悟り、最後の手段として毒を盛ります。果たして、劉徽(リウ・キ)の運命はいかに?

つづく