美人骨~前編:周生如故~ 第21話 ネタバレ

病床の皇帝と寄り添う時宜(シーイー)

病に伏せる劉子行(リウ・ズーシン)は咳き込み、時宜(シーイー)は慌てて彼を静室へと連れて行く。劉子行(リウ・ズーシン)は時宜(シーイー)の手を握り、離れるのを拒み、そばにいてほしいと懇願する。時宜(シーイー)は仕方なく床のそばで付き添い、疲れ果てて眠り込んでしまう。朝になり、劉子行(リウ・ズーシン)の容態が少し落ち著いたので、時宜(シーイー)は礼儀正しく退室する。

漼(スイ)侍中の進言と周生辰(ジョウション・チェン)の動き

間もなく、漼(スイ)侍中が訪れ、劉子行(リウ・ズーシン)と国事について話し合う。劉子行(リウ・ズーシン)は3日以内に皇帝崩御の知らせを中州に伝え、朝野を安定させることを決意する。漼(スイ)侍中は、最大の脅威である周生辰(ジョウション・チェン)を排除する必要があると進言する。その頃、周生辰(ジョウション・チェン)は軍を率いて城外まで追撃していたが、劉子貞(リウ・シテイ)と太后が亡くなったと誤解し、宮中の状況が急変したことを知る。悲しみに暮れながらも冷静さを失わず、宏曉誉(ホン・シャオユー)に精鋭の斥候を率いて中州に潜入させ、実情を探るよう命じる。

金氏の圧力と時宜(シーイー)の直言

金嬪(キンヒン)も姿を現し、劉子行(リウ・ズーシン)に圧力をかける。金氏の軍勢が劉子行(リウ・ズーシン)の即位を全力で支援しているが、彼が一日でも皇帝にならなければ、金嬪(キンヒン)は皇后になることができず、劉子行(リウ・ズーシン)と時宜(シーイー)の婚儀も妨げられると主張する。家族からの重圧に耐えきれず、劉子行(リウ・ズーシン)はしぶしぶ承諾する。その後、劉子行(リウ・ズーシン)は時宜(シーイー)に劉子貞(リウ・シテイ)の死を伝え、即位について意見を求める。時宜(シーイー)は率直に、劉子行(リウ・ズーシン)は帝王の器ではないと述べ、劉子行(リウ・ズーシン)の怒りを買う。彼は時宜(シーイー)の心には周生辰(ジョウション・チェン)しかいないと誤解し、婚儀を延期することを決める。

戚氏の悲劇と幸華公主の苦悩

一方、戚氏一族は災難に見舞われ、漼三娘(スイ・サンニャン)と劉子行(リウ・ズーシン)は幸華公主を巻き込まないように尽力する。家族の災難を目の当たりにした幸華公主は心を痛め、劉子行(リウ・ズーシン)に情けをかけてほしいと懇願する。しかし、劉子行(リウ・ズーシン)は力不足で、幸華公主一人しか救うことができない。幸華公主は涙を流し、劉子行(リウ・ズーシン)が戚氏の血で即位の道を切り開こうとしていることを理解するが、親族との絆を断ち切れず、苦悩する。

周生辰(ジョウション・チェン)の勝利と凤俏(フォン・チャオ)の不安

その頃、周生辰(ジョウション・チェン)は太原郡の徴討に大勝利し、捷報が次々と届く。王軍は中州城外に駐屯し、士気は高揚している。凤俏(フォン・チャオ)は時宜(シーイー)を気遣い、謝辰(シャ・チェン)と時宜(シーイー)の縁談について話す。しかし、謝辰(シャ・チェン)は卦象が読み取れないと述べ、時宜の運命に変化があるかもしれないと示唆する。平秦 (ヘイシン)王は軍を率いて中州に到著し、わざと城門を迂回して禁軍を威圧する。その後、南辰王の軍営に向かう。彼は周生辰(ジョウション・チェン)が時宜を他人に嫁がせることに納得できず、皇族の身分を捨てた以上、皇室に累を及ぼすべきではないと考える。

周生辰(ジョウション・チェン)の決意と再会

周生辰(ジョウション・チェン)は綿密な計画を立て、平秦 (ヘイシン)王に中州を守らせ、各地の藩王の連合軍を集めて大計を謀ることを決意する。出徴前夜、平秦 (ヘイシン)王は周生辰(ジョウション・チェン)に時宜に会うように強く勧める。身分には縛られるものの、4人は同行し、短い時間ながら再会を果たす。時宜は周生辰(ジョウション・チェン)を見送り、西州で別れたときのように、彼と兵士たちが無事に帰ってくることを祈る。

時宜の祈り、金栄(ジン・エイ)の敗北、宏曉誉(ホン・シャオユー)の決断

周生辰(ジョウション・チェン)は民衆に見送られながら出徴し、時宜は白馬寺で戦勝を祈願する。金嬪(キンヒン)も現れ、時宜に戦況の見方を尋ねる。時宜は揺るぎない信念を持ち、南辰王軍は必ず勝利すると確信する。実際、金栄(ジン・エイ)が仮乱を起こして以来、南辰王軍は連戦連勝しており、周天行も意識を取り戻したが、漼风(スイ・フォン)の消息は不明で、心配が募る。

金栄(ジン・エイ)の敗北が決定的となり、劉子行(リウ・ズーシン)は金嬪(キンヒン)を太原に派遣して降伏を促そうとするが、金嬪(キンヒン)は父親の剛毅な性格を知っており、拒否する。太原郡では、金栄(ジン・エイ)は漼风(スイ・フォン)を餌にして周生辰(ジョウション・チェン)軍を撤退させようと企み、待ち伏せを仕掛ける。宏曉誉(ホン・シャオユー)はそれを知り、わずかな斥候を率いて救援に向かう。漼风(スイ・フォン)をめぐる知恵と勇気の戦いが静かに始まる。

第21話の感想

第21話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。劉子行(リウ・ズーシン)の病状が悪化し、漼(スイ)侍中は周生辰(ジョウション・チェン)の排除を主張するなど、宮廷内での権力闘争が激化しています。一方、周生辰(ジョウション・チェン)は太原郡の徴討に勝利し、その勢力を拡大しつつあります。

特に印象的だったのは、周生辰(ジョウション・チェン)と時宜の再会シーンです。二人は身分という壁に阻まれながらも、お互いへの想いを再確認し、強い絆で結ばれていることが伝わってきました。また、幸華公主の悲劇や、戚氏一族の運命など、登場人物たちの苦悩や葛藤が描かれており、物語に深みを与えています。

つづく