中国ドラマ「美人骨～前編：周生如故～」最終回24話ネタバレと感想

美人骨～前編：周生如故～最終回結末第24話ネタバレ

漼三娘(スイ･サンニャン) の手紙を受け取った時宜(シーイー) は、絶望の淵に立たされます。涙が止まらず、何も食べられなくなります。

一方、漼风(スイ･フォン) は南辰王軍の名誉回復のため、決意を固めます。漼の姓を捨て、南辰王の名前に改め、寿陽で挙兵します。三娘は息子の決断を、胸の痛みを堪えつつも、黙って見守ります。

時宜(シーイー) は周生辰(ジョウション･チェン) を失った悲しみから抜け出せず、自傷行為に及んでしまいます。三娘は、杨氏と長孫氏の前例を挙げ、劉子行(リウ・ズーシン) を説得し、時宜(シーイー) を静養させることに成功します。

静養中の時宜(シーイー) は、周生辰(ジョウション･チェン) から届いた捷報や手紙をすべて焼き尽くし、彼への執著を断ち切ろうとします。

その頃、金嫔が時宜(シーイー) を訪れ、密かに塢水房の南遷が妨害されていることを伝えます。時宜(シーイー) はその意味を理解できませんでしたが、金嫔に感謝の意を表します。

冊封式が近づき、時宜(シーイー) は貴嬪に冊封されます。三娘は時宜(シーイー) に自分の過ちを認め、桓癒(カン・ユウ)が南蕭で待っていることを告げ、逃亡を促します。

涙ながらに三娘と別れを告げた時宜(シーイー) は、劉子行(リウ・ズーシン) の手配した馬車に乗り込みますが、王宮に向かうのではなく、別の計画を立てます。

その隙に楊邵(ヨウ・ショウ) が近づき、平秦 (ヘイシン)王が文官たちと共に逃亡を手助けする準備をしていることを伝えます。しかし、時宜(シーイー) は自分の行動が家族や多くの人の命に関わることを理解しており、これ以上犠牲者を出したくないと考えます。

そして、赤い嫁衣を身に纏い、宮門に立ちます。不公平な運命に抗うため、最後の決意を固めます。

宮門の上から降り注ぐ雪を見つめ、時宜(シーイー) は苦咲いします。周生辰(ジョウション･チェン) の姿が脳裏に浮かび、心の中でこう呟きます。「もし来世があるなら、先に私を迎えに来てください。」

そして、決然と飛び降り、赤い衣が蝶のように舞い、風に消えていきます。劉子行(リウ・ズーシン) は、時宜(シーイー) が自分の手から滑り落ちていくのをただ見守るしかできません。彼はすべてを失い、時宜の命までも奪ってしまいました。

三娘は悲しみに暮れ、漼风(スイ･フォン) は行軍の途中で涙を流します。謝雲(シエ･ユン) もまた、鹿苑で深い悲しみに沈みます。

月日は流れ、劉子行(リウ・ズーシン) は金嫔の息子を利用して金栄(ジン･エイ) を殺害し、病死します。彼の傍には幸華公主だけが残りました。幸華公主は南蕭の庇護を求め、南蕭に嫁ぎます。中州は孤立無援となり、各地で仮乱が勃発します。劉子行(リウ・ズーシン) には後継者がおらず、彼の治世は悲劇的な結末を迎えます。

3年後、長孫傑(チョウソン･ケツ) と楊邵(ヨウ・ショウ) は講和し、劉子貞(リウ･シテイ) を皇帝に擁立し、都を中州に定めます。西州では、凤俏(フォン･チャオ) 率いる南辰王軍が蕭晏(シャオ・イエン) を見送ります。彼はついに過去を乗り越え、南蕭に戻ります。

謝雲(シエ･ユン) は青龍寺を訪れますが、物事や人は移り変わっています。かつて南辰王が弟子たちと寺院の建設場所を決めていたことを思い出し、世の中の無常を感じます。英雄は去り、青龍寺だけが過去の栄光と変遷を見守り続けています。