斛珠夫人 第11話 あらすじ/ネタバレ

帝旭(ていそく)の訪問

前回の帝旭(ていそく)の南宮訪問後、空いていた場所はテイ蘭が彫刻した龍尾神后の傑作で埋め尽くされ、一つ一つが封印されています。帝旭(ていそく)の何気ない一言をテイ蘭は重く受け止め、夜以継日に作業を続け、指先には傷跡が絶えません。

穆德慶の報告

穆德慶が小乖の容態を報告しても、帝旭(ていそく)は最初は気にも留めませんでしたが、数日後に医官院を訪れ、医官たちを慌てさせます。カルテを眺めていると、外から騒ぎ声が聞こえてきます。それは、癒安宮の侍女が小乖を連れて診察を求めてきたのでした。テイ蘭が小乖を可愛がっていることを知っていた帝旭(ていそく)は、内心では南宮を気にかけていながらも、表面上は冷たく振舞い、穆德慶に適切な処置をするよう命じるだけです。

殿中郎に昇進した海市(かいし)

一方、海市(かいし)は殿中郎に昇進し、師匠と共に昭陽宮に移ることになり、师兄と共に綾錦司で官服を選びます。方卓英(ほうたくえい)は同行を避けますが、海市(かいし)は一人で向かいます。採寸をしていると、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)の手首に真珠のブレスレットが見え、方卓英(ほうたくえい)から贈られたのではないかと疑念を抱きます。

施内宮との出会い

施内宮で偶然海市(かいし)と出会った施内宮は、方(ほう)家と鞠家の古い約束について語ります。もし乱世がなければ、既に良い話になっていたかもしれないと。海市(かいし)は、師匠が長年独身なのは鞠典衣のせいだと誤解し、複雑な気持ちになります。

夜の雨

夜、雨が降る中、海市(かいし)は帰らず、方鑑明(ほうかんめい)は街角まで探しに行きます。雨の中で一人座っている海市(かいし)を見つけ、急いで昭明宮に連れて行き、体を拭いてあげながら、体を大切にしないことを叱ります。海市(かいし)は、師匠は自分と同じ年なのに、いつも老成していて、もし自分と师兄のことがなければ、もう子供に囲まれていたかもしれないと寂しそうに言います。方鑑明(ほうかんめい)は意味が分からず、生姜湯を飲ませて寒さを追い払うように促すだけです。

海市(かいし)の決意

方鑑明(ほうかんめい)は海市(かいし)を宮中に泊まらせ、卓英に薬を届けさせようとしますが、海市(かいし)はすでにそっと出て行ってしまっていました。翌日、卓英は海市(かいし)の安否を気にして交代後に霽風館に行くと、海市(かいし)は重苦しい様子で、何か悩みを抱えているようでした。

海市(かいし)の悩みを解くために

海市(かいし)の悩みを解消するために、卓英は柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)の花びら餅を差し出します。海市(かいし)は师兄の気持ちを知りながらも、帝旭(ていそく)に会ってから行動を起こすことを決意します。小乖が回復したことを聞いた帝旭(ていそく)は機嫌が良く、穆德慶の顔に落書きをした後、海市(かいし)を呼び出し、師匠と鞠典衣の結婚を後押ししてほしいと頼みます。海市(かいし)は心を痛め、黄泉関への出征を志願し、大徴の領土を守ることを誓います。

帝旭(ていそく)の許可

帝旭(ていそく)は海市(かいし)の志を称え、すぐに許可します。しかし、すぐに小乖が重病になったと太監が報告し、医官たちは手を尽くしても回復しません。帝旭(ていそく)は柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)もウサギを飼っていることを思い出し、宮廷に呼び寄せて相談し、2匹のウサギを一緒に飼うことを提案します。

黄泉関への出征

海市(かいし)は霽風館に戻り、師匠に別れを告げます。方鑑明(ほうかんめい)は驚いて、なぜ突然変わったのか理解できません。海市(かいし)は黄泉関で修行したいと率直に話し、方鑑明(ほうかんめい)は複雑な気持ちになります。しかし、この旅が海市(かいし)のキャリアに役立つと考え、最終的に許可します。海市(かいし)は出発前に声を詰まらせ、師匠の結婚式に出席できないと言い、方鑑明(ほうかんめい)はようやく海市(かいし)の気持ちに気づきます。

卓英の誤解

卓英は海市(かいし)が辺境に行くことを聞き、帝旭(ていそく)の命令だと思い込んで、取り消しを嘆願しようとします。海市(かいし)は決意が固く、卓英は仕方なく師匠に相談しますが、逆に説得されてしまいます。仕方なく、綾錦司の屋上に一人座り、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)を眺めるしかありません。

出発

翌日、夜明けに海市(かいし)は馬に乗って街を出て、新兵のキャンプ地へ向かいます。キャンプには、張将軍、符将軍、そしてかつての同級生4人がおり、皆海市(かいし)を尊敬しており、黄泉関に同行し、国を守ることを誓います。

斛珠夫人 第11話 感想

第11話は、登場人物たちの複雑な感情が交錯する回でした。特に印象に残ったのは、海市(かいし)と方鑑明(ほうかんめい)、海市(かいし)と卓英の関係です。

海市(かいし)は、師匠である方鑑明(ほうかんめい)への複雑な感情を抱えています。方鑑明(ほうかんめい)は海市(かいし)を娘のように可愛がっていますが、海市(かいし)は師匠への尊敬の気持ちと、女性としての恋心を同時に抱いています。この回では、海市(かいし)が方鑑明(ほうかんめい)に「もし自分と师兄のことがなければ、もう子供に囲まれていたかもしれない」と寂しそうに言うシーンが印象的でした。

また、海市(かいし)と卓英の関係も進展しました。卓英は海市(かいし)に想いを寄せていますが、海市(かいし)は帝旭(ていそく)への想いを断ち切ることができません。しかし、この回では海市(かいし)が卓英の気持ちを受け入れようとする様子が描かれていました。柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)の花びら餅を差し出す卓英と、それを受け取る海市(かいし)の姿は、二人の関係に変化が訪れていることを暗示しています。

この回は、登場人物たちの感情が複雑に絡み合い、今後の展開が気になる終わり方でした。海市(かいし)は黄泉関への出征を決意し、方鑑明(ほうかんめい)と卓英は海市(かいし)の決断を尊重するしかありません。果たして、海市(かいし)と方鑑明(ほうかんめい)、海市(かいし)と卓英の関係はどのように変化していくのでしょうか。今後の展開が楽しみです。

つづく