斛珠夫人~真珠の涙~ 第14話 あらすじ/ネタバレ

鞠典衣は暗卫営の頭領として、水井屯への急襲を命じられる。しかし、方卓英(ほうたくえい)は事前に何の警告もなく、海市(かいし)が黄泉営に着任したばかりで大量の人員交代をすることに不安を感じ、師匠に抗議する。しかし、帝旭(ていそく)の命令であるため、師匠は方卓英(ほうたくえい)に綾錦司周辺の異変に注意するよう指示する。

方卓英(ほうたくえい)は師命を受けて綾錦司へ向かうが、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)に会うことを恐れてしまう。幸い、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)は外出しており、方卓英(ほうたくえい)は安堵して綾錦司に入り、鞠典衣に密函を渡す。

方鑑明(ほうかんめい)が一方的に婚約を破棄したことで、鞠典衣は方卓英(ほうたくえい)に当たり散らし、方鑑明(ほうかんめい)が体調不良を理由に面会を拒否したことに対して軽蔑する。

帝旭(ていそく)の寝宮に泊まったテイ蘭の噂が広まり、宮女たちは霜平湖に灯籠を流して幸運を祈るが、不注意で火事が発生してしまう。帝旭(ていそく)は激怒し、宮女たちを杖刑に処し、霜平湖への立ち入りを禁止する。

八百里加急の戦報によると、尼華羅と吐火魯は海賊を装って海岸を襲撃し、船を海上に隠していたことが判明する。帝旭(ていそく)は激怒し、彼らの野心を露呈させたとして、方鑑明(ほうかんめい)に西平港への即時出兵を命じる。方鑑明(ほうかんめい)は方卓英(ほうたくえい)に帝旭(ていそく)の安全を守るよう指示し、瀚州の細作網に注意するよう命じる。

海市(かいし)は、以前に逃走した2,000人の鵠庫兵が黄泉関から忽然と姿を消したことに気づき、水井屯での戦いが鵠庫の策略であることを懸念し、湯乾自(とうかんじ)に相談して呉恙と肖武と共に關外を調査することにする。

関外に出た夜はちょうど大雪で、朔風が吹き荒れていた。一行は凍えながら進んでいると、宋典が追いかけてきて防寒着を届けてくれる。しかし、海市(かいし)は彼を疑い、宋典が破綻を露呈したところで、誰が彼を差し向けたのかと問い詰めるが、宋典は自害してしまう。

宋典が東へ向かわせようとしたことから、海市(かいし)は逆方向に進むことを決意し、鵠庫の主力部隊が黄泉営に向かっていることを発見する。鵠庫は奇襲を計画していると考え、海市(かいし)は呉恙と肖武に湯乾自(とうかんじ)に知らせに行くよう指示し、麒麟営に援軍を求めることにする。

湯乾自(とうかんじ)は防衛を命じるが、鵠庫軍は迦満の難民を盾にして攻め込んできて、黄泉営の兵士たちは迦満人を傷つけないように注意しながら戦わなければならない。黄泉関は陥落寸前まで追い込まれるが、危急の事態に海市(かいし)が援軍を率いて到着する。

麒麟営は猛攻を仕掛け、白光が北に広がっていくにつれて、山道には鵠庫の兵士の死体が積み重なっていく。半刻も経たないうちに、ほとんどの鵠庫騎兵は踏み潰されてしまう。迦満人は四散し、海市(かいし)は楚楚可怜な迦満の少女を見かけて同情し、他の兵士たちに難民の保護を指示する。

懸楼は関門の北に位置しており、鵠庫の前鋒兵士の背後と城上の弓弩で挟撃する位置にある。海市(かいし)は身軽に懸楼の洞口に登り、弓を射って鵠庫左部の菩敦王を射殺するが、相手からも矢が飛んできて、互角の戦いを繰り広げる。

鵠庫軍は撤退命令を受け、海市(かいし)は相手の方向を見て驚愕する。その人物は髪の色以外は、師匠の方卓英(ほうたくえい)と瓜二つだった。鵠庫の青年は海市(かいし)を冷たく見据え、兵士たちに掩護を指示して馬を走らせ、北の山道の曲がり角に消えていく。

湯乾自(とうかんじ)は海市(かいし)を称賛し、鵠庫の陰謀を見破って通信を遮断し、麒麟営の援軍を借りて左菩敦王を射殺したことを評価する。しかし、海市(かいし)は宋典のことを思い出し、黄泉営にはまだ他の細作がいるのではないかと推測し、迦満難民の処遇についても問題視する。

迦満人は自由奔放な生活を好み、団結させるのは難しい。しかも、ここ数日は大雪で道路が封鎖されており、食料の輸送は困難を極めている。もし、彼らを営内に留め置けば、多くの物資を消費することになる。

方鑑明(ほうかんめい)は西平港に到着すると、すぐに軍務に就き、陳赫然は副将の修風を方鑑明(ほうかんめい)の側に侍らせて共に戦わせる。

方鑑明(ほうかんめい)は左菩敦王が死んだことを知り、その情報を広め、鵠庫の左右両部の動向に注意し、黄泉関を守り、海市(かいし)の安全を確保するよう命じる。その夜、方鑑明(ほうかんめい)は扳指を手に取って出征の日を思い出し、海市(かいし)も師匠のことを思い出す。海市(かいし)は師匠が鞠典衣と結婚したのかどうか気になり、国事を優先して結婚後すぐに西平港に向かわなければならなかったことを感慨深く思う。

昨日から夜になると、迦満人は黄泉関を離れて紅薬原のランズ城に集まり始める。張承謙は、鵠庫の右部が紅薬原に出没したことを思い出し、事態を不妙に感じ、海市(かいし)は湯乾自(とうかんじ)に相談する。湯乾自(とうかんじ)は、鵠庫がランズ城を完全に占領したものの、今のところ黄泉関を攻撃する動きはないことを知る。

海市(かいし)は湯乾自(とうかんじ)に迦満難民を救出したいと申し出る。難民が捕虜になれば、黄泉関を攻撃する可能性があるからだ。

第14話の感想

戦闘シーンの迫力

第14話では、黄泉関での戦闘シーンが非常に迫力がありました。麒麟営の猛攻、迦満難民を盾にした鵠庫軍の戦術、そして海市(かいし)の活躍が描かれており、手に汗握る展開となりました。

海市(かいし)の成長

海市(かいし)は、鵠庫の陰謀を見破り、麒麟営の援軍を借りて左菩敦王を射殺するなど、大きく成長した姿を見せてくれました。また、迦満難民の保護を指示するなど、リーダーとしての責任感も感じられました。

謎の鵠庫の青年

鵠庫軍を率いていた青年の正体は謎に包まれています。その姿は、方卓英(ほうたくえい)と瓜二つであり、今後の展開が気になります。

今後の展開

黄泉関での戦いは、鵠庫軍の撤退で一応の決着となりましたが、鵠庫の真の目的はまだ明らかになっていません。また、迦満難民の処遇や方卓英(ほうたくえい)の正体など、今後の展開が気になります。

その他

  • 帝旭(ていそく)の怒りが爆発するシーンは圧巻でした。
  • テイ蘭の噂が広まるシーンはコミカルでした。
  • 宋典の自害は衝撃的でした。
  • 方鑑明(ほうかんめい)と海市(かいし)のそれぞれの思いが描かれていて、感動しました。

総合的に、第14話は非常に内容の濃い回でした。戦闘シーンの迫力、海市(かいし)の成長、謎の鵠庫の青年など、見どころ満載でした。今後の展開がますます楽しみです。

つづく