斛珠夫人~真珠の涙~ 第21話 あらすじ/ネタバレ

接风宴が終わり、海市(かいし)と湯乾自(とうかんじ)は帝旭(ていそく)と共に昭明宮へ戻ります。長廊下を歩きながら、海市(かいし)は月を眺め故郷を思い、思わず口に出した言葉が方鑑明(ほうかんめい)に深く刻まれます。

穆德慶は帝旭(ていそく)に嫡子がいなかったため、宮中の慣習に従い妃が先に子供を産むことができないことを伝え、テイ蘭に涼薬を飲ませます。テイ蘭はためらいなく飲みますが、帝旭(ていそく)はそれを嘲笑します。

帝旭(ていそく)は注輦に多くの物資を贈り、夜にはテイ蘭を金城宮に呼び寄せます。帝旭(ていそく)は自らテイ蘭の髪を整えますが、その言葉は彼女を傷つけます。紫簪(しさん)に扮したテイ蘭に、紫簪(しさん)の身代わりとして仕えることを命じ、天啓城内を自由に歩き回っても良いと言います。

方卓英(ほうたくえい)は海市(かいし)を連れて綾錦司に行き、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)と釣りをします。会話の中で、海市(かいし)は柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)の真珠のブレスレットに気づきます。柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)は、会ったことのない友人からの贈り物だと説明します。

帰り道、海市(かいし)は湯乾自(とうかんじ)が侍衛に扮して人混みに紛れているのを見つけ、後を追います。湯乾自(とうかんじ)は愈安宮の脇門まで行き、そこで立ち止まります。テイ蘭は涼薬の副作用で苦しんでおり、侍女たちが看病していますが、湯乾自(とうかんじ)の姿には気づいていません。

海市(かいし)は湯乾自(とうかんじ)のテイ蘭への想いに気づき、何も言わずに昭明宮に戻ります。翌日、海市(かいし)は师父に捕夢鈴を作り、テイ蘭にも届けようとします。方卓英(ほうたくえい)が興味津々で近づいてきますが、海市(かいし)は彼から糕点を取り上げ、师父とぶつかってしまいます。

休沐の日、方鑑明(ほうかんめい)は海市(かいし)を連れて越州に向かいます。海市(かいし)は喜び、湯乾自(とうかんじ)に故郷への帰省を願い出ます。方卓英(ほうたくえい)に捕夢鈴をテイ蘭に渡すよう頼みます。

馬車は城外へ向かい、海市(かいし)は师父の横顔を見ながら眠りに落ちます。方鑑明(ほうかんめい)は海市(かいし)が頭を打たないように支えますが、その手を離すことができません。

その夜、大雨が天啓城に降り注ぎます。柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)は庭で刺繍をしていましたが、方卓英(ほうたくえい)が傘を差し出してくれます。二人は柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)の部屋まで走り、そこで話をします。方卓英(ほうたくえい)は次回の虹を見に行こうと約束しますが、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)の失明を悲しみます。柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)はそれを受け入れ、かつて見た美しい景色は今でも心に残っていると答えます。

テイ蘭の体調が悪化したため、侍女たちは小乖を綾錦司に連れて行き、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)のウサギと一緒にします。帝旭(ていそく)は穆德慶にテイ蘭を呼び寄せますが、彼女は現れません。碧紅(へきこう)が謝罪に来たことで帝旭(ていそく)は激怒し、愈安宮へ向かいます。

帝旭(ていそく)が愈安宮に来ることを知ったテイ蘭は、無理をして起きて出迎えます。帝旭(ていそく)はテイ蘭を叱責し、侍女たちの懇願を無視して2時間跪くように命じます。しかし、テイ蘭は立ち上がろうとした瞬間に倒れてしまいます。

事態の深刻さを悟った帝旭(ていそく)は慌てて医官を呼びます。テイ蘭は毎日涼薬を飲んでいたため、体が冷えて腹痛を起こしており、ゆっくりと調養する必要があると診断されます。テイ蘭の蒼白な顔を見て、帝旭(ていそく)は後悔の念に駆られます。

一方、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)は鞠典衣の部屋に引っ越し、綾錦司に毒を盛った犯人を見つけようと決意します。そして、ベッドの下で細作のメモを見つけ、姑が敵国と通じていたことに衝撃を受けます。

正午から日暮れまで、漁村の人々は家路を急ぎます。海市(かいし)は霽風館に入ってから母と会っていませんでしたが、再会を果たし、涙を流します。母と簡單な挨拶を交わした後、海市(かいし)は师父を幼馴染として紹介します。母は方鑑明(ほうかんめい)を気に入り、娘が高嶺の花を手に入れたと喜びます。

第21話の感想

海市(かいし)と方鑑明(ほうかんめい)

海市(かいし)と方鑑明(ほうかんめい)の師弟関係は、徐々に深まっていくように感じます。海市(かいし)は师父を尊敬し、师父は海市(かいし)を大切に思っていることが伝わってきます。海市(かいし)が师父の横顔を見ながら眠りに落ちるシーンは、二人の絆の深さを象徴しているように思います。

テイ蘭と帝旭(ていそく)

テイ蘭と帝旭(ていそく)の関係は、複雑です。帝旭(ていそく)はテイ蘭を愛している一方で、彼女を傷つけるような言動も繰り返します。テイ蘭は帝旭(ていそく)を愛しているものの、彼の愛情に疑問を抱いているように感じます。二人の関係が今後どのように変化していくのか、気になるところです。

柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)と方卓英(ほうたくえい)

柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)と方卓英(ほうたくえい)の関係も、少しずつ進展しているように思います。方卓英(ほうたくえい)は柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)のことを気にかけており、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)も方卓英(ほうたくえい)に心を開き始めているように感じます。柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)の失明を悲しむ方卓英(ほうたくえい)の姿は、切ないです。

その他の感想

  • 柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)が姑の通敵を知ったシーンは、衝撃的でした。今後の展開が気になります。
  • 海市(かいし)が母と再会を果たしたシーンは、感動的でした。
  • 湯乾自(とうかんじ)のテイ蘭への想いが切ないです。

つづく