『斛珠夫人~真珠の涙~』第3話のあらすじ/ネタバレです。

ある日、方鑑明(ほうかんめい)はいつの間にか家を出ていました。方卓英(ほうたくえい)は早起きして海市(かいし)を探しに行くと、彼女の部屋のドアが開いていて、本人が机に座って居眠りをしているところでした。思わず「兄弟」をからかおうとします。二人がふざけ合っていると、ちょうど方鑑明(ほうかんめい)が通りかかり、ちらっと見ます。方卓英(ほうたくえい)は師匠の言葉を思い出し、慌てて海市(かいし)から離れて、口実を作って立ち去ります。

方鑑明(ほうかんめい)は宮殿に召し出され、帝旭(ていそく)から季昶の帰国を準備するように命じられます。しかし、ティラン姫については、そもそも入城させるつもりはありませんでした。帝旭(ていそく)は祖先の盟約と紫簪(しさん)の情誼を重んじて、常に注輦に対しては忍耐してきました。しかし、注輦王は今やつけあがり、大徴の王室の結婚にまで口を出そうとしています。帝旭(ていそく)はついに我慢できなくなりました。

方鑑明(ほうかんめい)は暗衛営を率いていますが、頭が良く、これは二国間の平和に関わる問題であり、慎重に対処すべきであることを知っています。注輦は南疆の平定に協力し、ティラン姫は無実です。方鑑明(ほうかんめい)は結婚を破談にするべきではないと考えていますが、帝旭(ていそく)を怒らせてしまい、越権行為だと叱責されます。

帝旭(ていそく)の心には、紫簪(しさん)公主との因縁がずっと残っています。彼は紫簪(しさん)の死は方鑑明(ほうかんめい)と無関係ではないと考えていますが、彼を殺すこともできません。そこで、蛊を使って方鑑明(ほうかんめい)を自分の影とし、自分の代わりに罪を償わせるという極端な方法をとりました。

海市(かいし)は師匠がいない間に、黒ずくめの男二人を捕まえて、黒幕を突き止めようとしたのですが、方鑑明(ほうかんめい)が途中で現れて、男たちを逃がしてしまい、海市(かいし)には門則を書き写す罰を与えます。海市(かいし)は過ちを埋め合わせようと、自ら志願しますが、試合に負けてしまい、さらに写本の罰を受けます。

方卓英(ほうたくえい)は季昶とティランを迎えるために出発しますが、方鑑明(ほうかんめい)は彼に季昶の安全を守るように命じ、ティランについては自分なりの手配があると言います。帝旭(ていそく)は突然温泉に行くと言い出し、方鑑明(ほうかんめい)が護衛を務めます。海市(かいし)は同行したいと申し出ますが、断られてしまいます。一方、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)は綾錦司に入って、新しい生活を始めます。

出発の日、海市(かいし)は方卓英(ほうたくえい)に内緒でついていきます。方卓英(ほうたくえい)は彼女を説得できませんでしたが、結局、侍女に扮して同行させることにしました。西平港に到着すると、季昶は子供のように、何事にも好奇心旺盛で、慎重です。海市(かいし)は何かおかしいと感じ、誰かが婚姻を破綻させようとしているのではないかと考えます。

夜、海市(かいし)は兄に自分の疑念を打ち明けます。すると、師匠はすでに準備をしていたことがわかりました。鵠庫と周辺のいくつかの小部族は大徴と注輦に不満を抱いており、二国が手を組むことを望んでいません。海市(かいし)は兵を借りて、季昶とティランを守ることにしました。

兵力は限られているため、方卓英(ほうたくえい)は綿密な計画を立て、三手に分かれて行動することにします。しかし、途中でティランの部隊が襲撃を受けます。海市(かいし)は機転を利かせて、男装してティランのもとに駆けつけます。

感想

第3話は、方鑑明(ほうかんめい)と海市(かいし)の関係がより深まる回でした。方鑑明(ほうかんめい)は海市(かいし)を「兄弟」と呼び、海市(かいし)も方鑑明(ほうかんめい)を「兄上」と慕っています。二人は師匠である方諸の教えに従って、暗衛として力を合わせて任務を遂行していきます。

また、この回では帝旭(ていそく)の過去が明らかになりました。帝旭(ていそく)は紫簪(しさん)公主を愛していましたが、彼女は亡くなってしまいました。帝旭(ていそく)は紫簪(しさん)の死を方鑑明(ほうかんめい)のせいだと考えており、彼を憎んでいます。しかし、方鑑明(ほうかんめい)は紫簪(しさん)の死には関与していません。

帝旭(ていそく)は方鑑明(ほうかんめい)を自分の影とし、自分の代わりに罪を償わせるという極端な方法をとりました。これは、帝旭(ていそく)が紫簪(しさん)の死を乗り越えられず、苦しんでいることを示しています。

一方、海市(かいし)は方鑑明(ほうかんめい)のことが気になり始めます。彼女は方鑑明(ほうかんめい)の優しさに触れ、彼のことを「兄上」以上の存在として意識するようになります。

この回は、方鑑明(ほうかんめい)と海市(かいし)の関係、帝旭(ていそく)の過去、海市(かいし)の成長が描かれた重要な回でした。今後の展開が楽しみです。

つづく