斛珠夫人~真珠の涙~ 第36話 あらすじ/ネタバレ

東御馬場で娘として姿を現した方小公子

東御馬場で娘の姿を明かした方小公子。その衝撃は朝野を揺るがし、帝旭(ていそく)も方鑑明(ほうかんめい)が差し出したこの厄介な問題にどう対処すべきか頭を悩ませていた。

宮女に導かれ海市(かいし)は方鑑明(ほうかんめい)のもとへ

宮女?玉苒に導かれ、海市(かいし)は方鑑明(ほうかんめい)のもとへやって来た。女装に着替た彼女は、師匠の状況を気にかけていたが、これからさらに大きな不幸が訪れることを知る。

方鑑明(ほうかんめい)の衝撃的な提案

方鑑明(ほうかんめい)は海市(かいし)に、妃になることを提案する。そうすれば民衆の怒りを鎮め、命を守ることができ、帝旭(ていそく)の側で彼を護ることもできる。まさに一石二鳥の策であった。しかし、海市(かいし)は師匠の提案を受け入れることができず、彼が何かを企んでいるのではないかと疑う。方鑑明(ほうかんめい)はそれを否定し、海市(かいし)を「不世の才」と称えるが、その言葉は彼女を絶望させる。

海市(かいし)の絶望と自害未遂

方鑑明(ほうかんめい)にとって、海市(かいし)は鷹の雛のような存在であり、最初から皇権に縛られ、苦しみ続ける運命にある。彼は海市(かいし)が血肉になるまで利用し尽くそうとしているのだ。それを悟った海市(かいし)は簪を抜いて自害しようとするが、方鑑明(ほうかんめい)は咄嗟に手を出し、簪を貫かれてしまう。

方鑑明(ほうかんめい)の帝旭(ていそく)への願い

方鑑明(ほうかんめい)は帝旭(ていそく)に、海市(かいし)を妃に迎えるよう懇願していた。彼は自分の死期が近いこと、そして多くの敵がいることを理由に、海市(かいし)が一人になると危険であると訴えた。帝旭(ていそく)は方鑑明(ほうかんめい)の願いを受け入れ、海市(かいし)を必ず守ると約束する。

大雪と海市(かいし)の怒り

大雪が降りしきる中、方鑑明(ほうかんめい)は帝旭(ていそく)を欺き、国を混乱に陥れたとして、数十人の官僚が紫宸殿の外に跪き、処罰を要求する。帝旭(ていそく)は彼らの言葉を無視し、海市(かいし)の寝宮へ向かうが、彼女は剣を向けていた。帝旭(ていそく)は周囲の人々を退かせ、海市(かいし)に自害を思いとどまるように懇願する。

方鑑明(ほうかんめい)の傷とテイ蘭の反応

一方、方鑑明(ほうかんめい)は婚房に座っていたが、右頬に血痕が浮かび上がり、腕には噛み跡が残っていた。彼は海市(かいし)の仕業だと悟る。テイ蘭は海市(かいし)の娘としての身分が明らかになったことを聞き、心配するが、帝旭(ていそく)が彼女を妃に迎えるという噂を聞いて安堵する。

海市(かいし)の妃冊封と鲛珠の贈り物

翌日、帝旭(ていそく)は海市(かいし)を淳容妃(じゅんようひ)に冊封し、玉苒に沐浴と着替えを命じる。方鑑明(ほうかんめい)は帝旭(ていそく)に会い、鲛珠を贈り物として献上する。彼は海市(かいし)が幼い頃に仙人に会い、鲛人から授かったものだと説明する。

海市(かいし)の入水自殺未遂と方鑑明(ほうかんめい)の告白

帝旭(ていそく)は鲛珠を吉兆として喜び、海市(かいし)に「斛珠夫人」という別名を授ける。しかし、海市(かいし)はそれを受け入れず、隙を見て入水自殺を図る。玉苒の叫び声に駆けつけた方鑑明(ほうかんめい)は、ためらうことなく海市(かいし)を水から救い出す。

海市(かいし)は方鑑明(ほうかんめい)の顔の傷を見て、昨夜の帝旭(ていそく)との戦いを思い出す。帝旭(ていそく)が怪我をしていないのは、傷が方鑑明(ほうかんめい)に移ったからだと悟る。そして、彼が近年衰弱している理由も理解する。

帝旭(ていそく)は海市(かいし)に、流觴方氏当主と歴代の皇帝との因縁を明かす。初代清海(せいかい)公から数百年続くその因縁の中で、方氏は常に皇帝の柏溪となり、栄華と苦難を同時に背負ってきたという。

真実を知った海市(かいし)は、方鑑明(ほうかんめい)の境遇を哀れみ、彼を護るために自分ができることを探す。帝旭(ていそく)が去った後、海市(かいし)は玉苒に宮妃の衣装を着せるよう命じる。

紫宸殿での攻防

紫宸殿では、方鑑明(ほうかんめい)の処罰を求める声が上がる。海市(かいし)が祥瑞であるという帝旭(ていそく)の主張も受け入れられない。方鑑明(ほうかんめい)は当年龍尾神から海市(かいし)に贈られた鲛珠を披露するが、季昶は臣下を扇動し、鲛珠の真偽を疑い、罪を逃れるための偽装だと主張する。

果たして、海市(かいし)と方鑑明(ほうかんめい)は窮地を脱することができるのか? 次回へ続く。

第36話 感想

  • 方鑑明(ほうかんめい)の衝撃的な提案: 方鑑明(ほうかんめい)が海市(かいし)に妃になることを提案したシーンは、とても衝撃的でした。海市(かいし)は師匠の提案を受け入れることができず、絶望に陥ります。方鑑明(ほうかんめい)の真意がどこにあるのか、今後の展開が気になります。
  • 海市(かいし)の絶望と自害未遂: 海市(かいし)が自害しようとするシーンは、見ていて心が痛みました。方鑑明(ほうかんめい)が咄嗟に手を出し、簪を貫かれた瞬間は、思わず息を呑んでしまいました。海市(かいし)の苦しみが伝わってくるシーンでした。
  • 方鑑明(ほうかんめい)の帝旭(ていそく)への願い: 方鑑明(ほうかんめい)が帝旭(ていそく)に海市(かいし)を妃に迎えるよう懇願するシーンは、感動的でした。方鑑明(ほうかんめい)の海市(かいし)に対する深い愛情が伝わってきました。帝旭(ていそく)が方鑑明(ほうかんめい)の願いを受け入れ、海市(かいし)を必ず守ると約束したシーンは、希望を感じました。
  • 海市(かいし)の入水自殺未遂: 海市(かいし)が入水自殺を図るシーンは、ハラハラしました。方鑑明(ほうかんめい)が海市(かいし)を救い出すシーンは、とても感動的でした。方鑑明(ほうかんめい)と海市(かいし)の強い絆が伝わってきました。
  • 方鑑明(ほうかんめい)の告白: 方鑑明(ほうかんめい)が海市(かいし)に流觴方氏当主と歴代の皇帝との因縁を明かすシーンは、衝撃的でした。方鑑明(ほうかんめい)が背負っている重荷を知り、同情を禁じ得ませんでした。海市(かいし)は方鑑明(ほうかんめい)を護るために、どのような決断をするのか、今後の展開が気になります。

第36話は、見どころ満載の回でした。次の展開が楽しみです。

つづく