斛珠夫人~真珠の涙~ 第四話 あらすじ/ネタバレ

郊外の戦い

郊外十里では、殺し屋たちが馬車に襲いかかり、通路は死体で塞がれていました。官兵たちは必死に抵抗し、テイ蘭公主とその侍女を逃がそうとします。その緊迫した状況の中、海市(かいし)が馬に乗って駆けつけ、公主を馬の背に乗せて救い出します。しかし、海市(かいし)が女性であることが敵にバレてしまいます。

海市(かいし)の決断

公主を救出したものの、海市(かいし)は霽風館への影響を心配し、落ち着きません。方卓英(ほうたくえい)は師匠の忠告に従い、海市(かいし)には真実を明かしません。突然哨子が訪れ、海市(かいし)がテイ蘭公主を救出したことを知っていると嘘をつき、館内の反逆者を処理する重要な任務を命じ、すぐに旅立つように促します。

帝旭(ていそく)の怒り

海市(かいし)は哨子の言葉を信じ、彼に従って営を後にします。しかし、都城では帝旭(ていそく)が公主の件で激怒し、責任を追及しようとします。方鑑明(ほうかんめい)は海市(かいし)を守るため、哨子に彼女を連れ去らせます。

季昶の帰還

大军が殿下と公主を天啓に送り届けた日、蘇鳴(そめい)は城門で出迎え、帝旭(ていそく)の口谕に従ってテイ蘭を館驿に案内します。季昶は蘇鳴(そめい)と共に宮殿に向かい、帝旭(ていそく)に謁見します。朝堂では、若い季昶が多くの視線を集めながら正殿へと歩を進めます。

兄弟の絆

帝旭(ていそく)は季昶に昶王の称号を与え、外臣を退席させます。そして、季昶が大切に育ててきた鷹の卵を取り出し、孵化して鷹を飼い慣らすことで、鷹は飼い主を母のように認識し、心を理解するようになると話します。そして、季昶は世界で最高の鷹を孵化させて帝旭(ていそく)に贈ろうとします。

方鑑明(ほうかんめい)と方卓英(ほうたくえい)の罰

方鑑明(ほうかんめい)と方卓英(ほうたくえい)は、帝旭(ていそく)の怒りを覚悟して偏殿で待機します。帝旭(ていそく)は海市(かいし)の行方を問い、方鑑明(ほうかんめい)は居北鎮で私的に行動したため追及を恐れて逃亡したと説明し、霽風館で捕らえてから処罰すると約束します。

帝旭(ていそく)は方鑑明(ほうかんめい)が海市(かいし)を庇っていると知り、方卓英(ほうたくえい)を罰することで戒めようとします。方鑑明(ほうかんめい)は弟子を救うため、自分と一緒に罰を受けることを決意します。二人はそれぞれ杖刑を受け、方卓英(ほうたくえい)は意識を失ってしまいます。医官もこれ以上続けると命が危ないと判断し、方鑑明(ほうかんめい)は残りの刑を自分が代わりに受けることを帝旭(ていそく)に願い出ます。帝旭(ていそく)は人命を奪うことを望んでおらず、それを許可します。

テイ蘭の怒り

テイ蘭公主は館驿に滞在することになり、朝臣からの進言もあり、帝旭(ていそく)は彼女を淑容妃(しゅくようひ)に冊封します。テイ蘭は激怒し、大徵の皇帝が自分たち注辇を見下していると感じます。湯乾はテイ蘭に落ち着くように忠告し、注辇王室の重責を担っていることを思い出させます。

海市(かいし)の決意

海市(かいし)は哨子の企みに気づき、事態が悪化することを予想して霽風館に戻ります。そこには、方鑑明(ほうかんめい)が昏倒した方卓英(ほうたくえい)を連れて帰ってくる姿がありました。海市(かいし)は師匠の命令を無視して行動したため、方鑑明(ほうかんめい)は彼女を門から追い出そうとします。

海市(かいし)は慌てて謝罪し、今夜だけでも方卓英(ほうたくえい)の世話をさせてほしいと懇願します。方鑑明(ほうかんめい)は何も言わず、薬を塗るために部屋に戻ります。哨子は方鑑明(ほうかんめい)に事情を説明し、方鑑明(ほうかんめい)は二人が幼い頃から深い絆で結ばれていることを理解し、海市(かいし)が方卓英(ほうたくえい)の世話を続けることを許可します。

帝旭(ていそく)の悲しみ

帝旭(ていそく)は紫簪(しさん)の位牌を抱いて悲しみに暮れます。宦官が淑容妃(しゅくようひ)が半日も外で待っていると伝え、帝旭(ていそく)は彼女を謁見します。テイ蘭は顔にベールをかぶせており、帝旭(ていそく)の前でようやくベールを外すと、紫簪(しさん)に瓜二つの顔が現れます。そして、彼女の首には注辇王室の龍尾神墜子が下がっていました。

帝旭(ていそく)は目の前の女性が誰なのかわからず、すぐに怒りを爆発させます。彼はテイ蘭を偽物だと罵り、愈安宮から一歩も出ることを禁じます。その後、帝旭(ていそく)は方鑑明(ほうかんめい)に淑容妃(しゅくようひ)の肖像画を送り、跪いて受け取るように命じます。

方鑑明(ほうかんめい)の苦悩

方鑑明(ほうかんめい)は負傷がひどく、起き上がることもできませんでしたが、それでも肖像画を受け取るために出向きます。そして、画の中の姿を見て驚愕します。その夜、大雨が降り、方鑑明(ほうかんめい)は過去の悔恨に苛まれます。もしあの時、早く出兵して包囲していれば、このような事態にはならなかったでしょう。そして、妊娠していた皇后紫簪(しさん)が敵に殺されることもなかったでしょう。海市(かいし)は師匠がなぜ跪いているのか理解できませんでしたが、そばに寄り添います。夜が明け、方鑑明(ほうかんめい)は意識を失ってしまいます。

斛珠夫人 第4話 感想

第4話は、緊迫感と衝撃が満載の回でした。郊外の戦いは手に汗握る展開で、海市(かいし)の活躍と正体がバレてしまうシーンはハラハラしました。帝旭(ていそく)の怒りと方鑑明(ほうかんめい)の苦悩も描かれ、それぞれのキャラクターの心情が伝わってきました。

特に印象に残ったのは、方鑑明(ほうかんめい)と方卓英(ほうたくえい)の師弟愛です。方鑑明(ほうかんめい)は海市(かいし)を守るために、自分と一緒に罰を受けることを決意し、方卓英(ほうたくえい)も師匠を庇うために杖刑を受けます。二人が命をかけて守り合う姿は感動的でした。

また、テイ蘭の怒りと悲しみも胸に迫るものがありました。彼女は注辇の王女としてプライドを持っており、帝旭(ていそく)の態度に屈辱を感じています。しかし、湯乾の言葉に心を落ち着かせ、復讐を果たすために耐えることを決意します。

つづく