斛珠夫人~真珠の涙~ 第43話 あらすじ/ネタバレ

尼華羅の副使が謎の死を遂げる

尼華羅の副使が突然死亡した。調査の結果、彼は死前に猛毒を盛られ、意識不明だったことが判明。これは他殺の可能性が高い。帝旭(ていそく)はすぐに情報を封鎖したが、情報が漏洩すれば尼華羅の攻撃を招くのではないかと懸念する。大徵国は現在、苦境にあり、これ以上の戦乱は耐えられない。

方鑑明(ほうかんめい)、越州へ

鮫珠粉が底を尽きようとしていたため、方鑑明(ほうかんめい)は越州で琅嬛を探すことにした。彼はこの旅から戻れないかもしれないことを悟り、出発前に長年の諜報資料と雷州各部の弱点をまとめた冊子を帝旭(ていそく)に託した。帝旭(ていそく)は何度も方鑑明(ほうかんめい)に考え直すように説得したが、方鑑明(ほうかんめい)は海市(かいし)に自分の二の舞を踏ませたくないと考え、行くことを決意した。

海市(かいし)、師匠と共に越州へ

方鑑明(ほうかんめい)が出発する時、屏風の後ろに隠れていた海市(かいし)は涙を流しながら、師匠と一緒に越州に行くことを決意した。師匠のために救命薬を手に入れたいと考えたのだ。帝旭(ていそく)は密かに方鑑明(ほうかんめい)を眠らせ、琅嬛を迎え入れるための馬車と海市(かいし)が暗衛を動かすための密書を用意した。

帝旭(ていそく)、テイ蘭を金城宮へ移す

出発前に海市(かいし)は体調を崩している師匠を見舞い、感謝と別れを告げた。そして、師匠にキスをして、男装に着替えて夜通しで都を出発した。一方、季昶は屋敷で西南諸部と海市(かいし)の動向を気をもんでおり、黄泉関の湯乾自は命令を受けて兵を率いて天啓に帰還した。

毒入りの安胎薬で花草が枯れる

その頃、侍女が誤って毒入りの安胎薬をこぼしてしまい、花草が枯れてしまった。帝旭(ていそく)は激怒し、テイ蘭を金城宮に移して保護した。心労を感じた帝旭(ていそく)は、方鑑明(ほうかんめい)の寝床を訪れて胸の内を明かした。彼は琅嬛の安全と方鑑明(ほうかんめい)が目を覚ました後の反応を心配していた。

海市(かいし)、琅嬛を連れて帰還

海市(かいし)は長い旅路の末、越州の海に到着し、掌の印で琅嬛を呼び出した。彼女は琅嬛に自分の記憶と経験を語り、琅嬛の心を動かした。琅嬛は海市(かいし)と一緒に天啓に戻って戦乱を鎮めることを約束した。

索蘭、大徵に謝罪に訪れる

索蘭は注輦の使臣として大徵に謝罪に訪れ、態度を表明した。彼はテイ蘭に会いたいと希望したが、帝旭(ていそく)は彼が天啓に到着したばかりであることを理由に、まずは観光してから訪問することを提案した。夜、帝旭(ていそく)はテイ蘭に索蘭に会いたいと思うか尋ねたが、テイ蘭は状況が違うことを理由に断った。

叶大娘が連れ去られる

ある集団が葉大娘を訪ねてきて、帝旭(ていそく)の命令で都に連れて帰り、余生を穏やかに過ごさせるという。暗衛の小郭は不審に思い、霽風館に知らせた。その頃、方鑑明(ほうかんめい)は夢から覚めて海市(かいし)が琅嬛を連れてきたこと、そして叶大娘の窮地を知ると、すぐに帝旭(ていそく)のもとに駆け寄り、叶大娘の命を盾に海市(かいし)を脅迫したのかと問い詰めた。しかし、帝旭(ていそく)はそんなことは知らないと答え、方鑑明(ほうかんめい)は誰かが偽の聖旨を出したことに気づく。

第43話は、緊迫感と感動が入り混じった展開で、見応えのある内容でした。

特に印象に残ったのは、方鑑明(ほうかんめい)の決意と海市(かいし)の行動です。方鑑明(ほうかんめい)は、自分の命を顧みず、海市(かいし)のために越州へ向かう決意をしました。彼の自己犠牲の精神には心を打たれました。一方、海市(かいし)は師匠を救うため、男装して危険な旅に出発しました。彼女の勇気と行動力には感銘を受けました。

また、帝旭(ていそく)の葛藤も描かれていました。彼は、大徵国の未来とテイ蘭の安全を考え、苦渋の決断を迫られます。彼の複雑な心情が伝わってきました。

その他にも、尼華羅の副使の謎の死や、索蘭の謝罪など、気になる展開が目白押しでした。今後のストーリーの行方が楽しみです。

つづく