斛珠夫人~真珠の涙~ 第6話 あらすじ/ネタバレ

趙叔(ちょうしゅく)の死

趙叔(ちょうしゅく)の死は海市(かいし)に大きな影響を与えた。彼女は善悪の区別がつかず、因果関係も理解できなくなっていた。彼女の父親は鲛珠を手に入れようとして鮫に殺されたが、もし帝旭(ていそく)が苛酷な税を課していなければ、このような悲劇は起こらなかっただろう。海市(かいし)は、たとえ世の中がどんなに変わっても、皇帝の一声で人々は蟻のように扱われるのだと考えるようになった。

方卓英(ほうたくえい)の理解

方卓英(ほうたくえい)は海市(かいし)の苦しみを理解しているが、霽風館にいる限りは命令に従わなければならないと諭す。彼は海市(かいし)を励まし、师父に真相を尋ねることを提案する。

海市(かいし)の疑問

海市(かいし)は幼い頃から霽風館で育ち、人を殺した経験はない。ましてや長年一緒にいた仲間を殺すなど考えられない。彼女は师父が自分を鍛えるために他の任務を与えればよかったのに、なぜ趙叔(ちょうしゅく)を殺さなければならなかったのかと疑問を抱き、师父への尊敬の念が揺らぎ始める。

方鉴明からの試練

方鉴明は10年前、海市(かいし)と初めて出会った時に、安逸な生活を送る女性になるか、権力を手に入れる男性になるかの2つの選択肢を与えた。海市(かいし)は今、自分の選択の結果を受け入れている。これは誰にとっても避けられない試練である。

瀚州への旅立ち

翌日、海市(かいし)は霽風館を後にし、瀚州の巡店に向かう。师父には直接挨拶しなかったが、彼の部屋に向かって頭を下げ、手紙を残した。哨子は海市(かいし)の旅立ちを心配するが、瀚州は厳しい土地であり、時間が足りないため、途中でトラブルに巻き込まれるのではないかと懸念する。

客栈での襲撃

哨子の予想通り、海市(かいし)は客栈で襲撃を受ける。老板娘と伙计が夜に襲いかかってきたが、海市(かいし)は彼らの企みに気づいていた。しかし、客栈の掌柜が海市(かいし)を強盗と共謀していると偽り、官兵が捕まえに来たため、彼女は窮地に陥る。

师父の登場

海市(かいし)が外に出て戦おうとした瞬間、师父が現れて彼女を救い出す。师父は襲撃者たちの卑怯な行為を叱責し、二度とこのようなことをすれば、同じ目に遭わせると警告する。霽風館に戻った後、海市(かいし)は昨夜の官兵が北府兵であったことに気づく。北府兵を私的に動かすことができる人物は、並大抵の人物ではない。

师父の弁明

方鉴明は海市(かいし)の疑いを否定し、襲撃者はかつての友人であり、個人的な恨みがあると説明する。一方、海市(かいし)の武術は未熟であり、巡店はまだ急ぐ必要はない。刺殺の企ては諦め、霽風館で修行を続けるように命じる。

柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)と方卓英(ほうたくえい)

柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)と绣娘が河辺で皂紗を洗っていると、突如風が吹き、皂紗が飛んで行ってしまった。偶然にも方卓英(ほうたくえい)が皂紗を見つけ、上元灯節で一目惚れした女性が柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)であることに気づく。

皂紗が見つからず落胆して帰ってきた柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)と绣娘だったが、石卓の上にきれいに畳まれた皂紗が置かれていた。柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)は風の神が自分の願いを聞いてくれたと思い、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)の花の形をした餅を作って供える。彼女の行動はすべて方卓英(ほうたくえい)に見られていた。その後、方卓英(ほうたくえい)は頻繁に綾錦司の屋根に上り、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)の姿を眺め、彼女が作ったお菓子を食べ、彼女の話を聞いていた。

誤解の解明

哨子から师父が趙叔(ちょうしゅく)を冤枉していないことを知った海市(かいし)は、趙叔(ちょうしゅく)が鵠庫のスパイに脅迫されて情報を渡していたことを知る。しかし、家には家のルールがあり、国には国の法律があるため、趙叔(ちょうしゅく)を厳罰に処することで、彼の唯一の甥を救うことができたのだ。誤解が解けた海市(かいし)は、师父に焼鴨を持って謝罪する。

师父の優しさ

方鉴明は亭で琴を奏でていた。海市(かいし)は過去の出来事を思い出し、师父が本当は優しい人であることに気づく。方鉴明は表面上は冷酷に見えるが、実際には海市(かいし)のことを許しており、彼女の怪我を常に気にかけている。海市(かいし)の刀傷は力が入りにくく、弓を引くのが難しいことがある。方鉴明は手取り足取り教えてあげるが、距離が近すぎて気まずくなり、そそくさと立ち去ってしまう。

科挙の受験

早朝、群臣が帝旭(ていそく)に奏上する中、季昶だけが政治に興味がなく、居眠りをしている間に鷹の卵を落として割ってしまう。帝旭(ていそく)は退朝を宣言し、方鉴明に海市(かいし)のことを尋ねる。彼は方卓英(ほうたくえい)のように海市(かいし)も科挙で優勝してほしいと期待している。

科挙への参加

科挙の知らせが海市(かいし)の耳に届く。帝旭(ていそく)が推薦してくれたことを知り、彼女は参加したい気持ちと身份上の問題で躊躇する。しかし、方鉴明は反対せず、帝旭(ていそく)を刺殺しないことを条件に受験を許可する。科挙は重要な試験であるため、好成績を収めるために、海市(かいし)は方卓英(ほうたくえい)に武術の向上方法や注意すべき点について質問する。

第6話の感想

第6話は、海市(かいし)の葛藤と成長が描かれた回でした。趙叔(ちょうしゅく)の死は彼女に大きな影響を与え、师父への信頼と疑問が入り混じった複雑な感情を抱いています。しかし、师父の真意を知り、誤解を解いたことで、彼女は一歩前に進むことができました。

一方、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)と方卓英(ほうたくえい)の恋模様もほほえましかったです。偶然の出会いから始まった二人の関係は、徐々に深まっていく様子が描かれていました。

また、帝旭(ていそく)と方鉴明のやり取りも興味深かったです。帝旭(ていそく)は海市(かいし)に期待を寄せており、方鉴明も彼女の成長を認めていることが伺えました。

第6話は、ストーリー展開がスピーディーで、見応えのある回でした。今後の展開にも期待が高まります。

つづく