斛珠夫人~真珠の涙~ 第8話 あらすじ/ネタバレ

科挙試験当日

海市(かいし)は「策問」という問題で、真珠に関する論文を書き、朝廷の腐敗を糾弾し、苛政が怒涛よりも民衆を苦しめていると主張しました。蘇鳴(そめい)観は激怒し、海市(かいし)が妖言惑衆をしているか、あるいは他人の意向に従っているのではないかと疑い、帝旭(ていそく)に霽風館を陥れようとしました。

しかし、帝旭(ていそく)は海市(かいし)を罰するどころか、彼女の文章の才気と鋭さを褒め称え、一甲の称号を与えました。

一方、帝旭(ていそく)は朝臣たちを震え上がらせるほど激怒しました。儀(ぎ)王の乱が鎮圧された後、帝旭(ていそく)は民生と国力を回復させるために真珠税の増税を命じましたが、表面上は課税でありながら、実際には物々交換でした。

しかし、真珠税が課せられた今、各地の酷吏たちは帝旭(ていそく)の命令に従うどころか、帝旭(ていそく)の名を騙って十倍、百倍もの真珠税を徴収し、民衆を苦しめていました。このような横暴な行為は許されるべきではなく、民衆の怒りを鎮めるために厳罰に処する必要があります。

そこで、帝旭(ていそく)は廷尉姚杰に越州へ向かい、東南沿海の真珠被害事件を徹底的に調査するよう命じました。また、職務を怠り、君主に虚偽の報告をした役人たちは、すべて昭獄に投獄して罪を償わせることにしました。

文試験の結果発表

文試験の結果が発表され、海市(かいし)は首席合格を果たしました。彼女の真珠に関する論文は朝野に大きな波紋を呼び、帝旭(ていそく)は彼女を高く評価しました。

方鑑明(ほうかんめい)は詔勅を受けて宮殿に入りました。彼は、数年前から各地の役人が不作為であることを知っていたことを認め、密かに調査を行い、証拠を集めていたことを明かしました。

当初、帝旭(ていそく)は方鑑明(ほうかんめい)に姚杰と一緒に越州に向かうように命じましたが、方鑑明(ほうかんめい)はそれを拒否しました。彼は、現在が科挙の最中で、天啓城内は複雑な状況にあるため、帝旭(ていそく)を守るために残らなければならないと主張し、方卓英(ほうたくえい)を監督官として派遣しました。

多くの出来事を経験した帝旭(ていそく)は、方鑑明(ほうかんめい)以外に信頼できる人物がいないことに気づき、感慨にふけりました。

そのとき、帝旭(ていそく)は方鑑明(ほうかんめい)の腰に、服装とは不釣り合いな巾着がぶら下がっていることに気づきました。特に、その刺繍はまるでムカデが這っているように見え、彼は思わず「醜いし、奇妙だ」と文句を言いました。

海市(かいし)が手作りしたものであるため、方鑑明(ほうかんめい)は逆に長く見ているうちに愛着が湧いてきたと答えます。

初試験終了後

初試験が終了し、海市(かいし)は休暇を利用して霽風館に戻り、師匠に報告し、兄に愚痴をこぼしました。科挙試験の会場は騒々しく、男たちは泥沼の臭い豚のようであり、師匠のような風流で優雅な人物とはまったく違うと訴えます。

方卓英(ほうたくえい)は真珠被害の調査のために越州に向かうことになったため、海市(かいし)は彼に母親への土産を託し、師匠が常に民衆のことを考えていることを知りました。

方鑑明(ほうかんめい)は海市(かいし)の真珠に関する論文を読み、その内容に満足しました。数日後に弓馬騎射の試験があることを考慮して、彼は自分の私物の中から上等な扳指を選び、海市(かいし)に贈り、激励しました。

その夜、海市(かいし)は再び師匠と馬に乗っている夢を見て、恥ずかしがりました。

武試験当日

すぐに武試験の日がやってきました。最初は受験生全員が順調に試験を受けていましたが、海市(かいし)の番になると、突然馬が驚いて暴れ出し、会場にいた受験生たちを驚かせました。

海市(かいし)は異変に気づきますが、緊急事態であるため、師匠の教えを思い出し、冷静さを保ち、常人離れした成績で試験を完了させました。彼女は再び一甲一名を獲得し、多くのファンを獲得しました。

二つの試験が終了し、次は最も重要な殿選です。帝旭(ていそく)が親臨し、首席に官職を授与します。方鑑明(ほうかんめい)は誰かが毒を盛るのではないかと予想し、特に注意を払っていました。幸いなことに、今回の殿選には彼も同席しており、海市(かいし)の安全を確保し、悪党たちがどんな手を使ってくるのかを見守ることができます。

殿選前夜

海市(かいし)は、テイ蘭の龍尾神のお守りが壊れていることを聞き、自ら寺に行って平安珠を買って贈りました。また、方卓英(ほうたくえい)に頼んでウサギを買ってテイ蘭に渡してもらい、彼女の気を紛らわせようとしました。

方卓英(ほうたくえい)は、女の子はウサギが好きだろうと思って、もう一匹買って柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)にこっそりプレゼントし、屋根の上に隠れて彼女の喜ぶ様子を見てから安心した様子で立ち去りました。

方卓英(ほうたくえい)が宮殿から出てきたとき、満面の笑みを浮かべていて、体中から甘い香りが漂っていました。海市(かいし)はそれを不思議に思い、彼が柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)餅を大切に懐から取り出すのを見て、すぐに奪って食べてしまいました。方卓英(ほうたくえい)はそれを残念そうに眺めていました。

海市(かいし)は、方卓英(ほうたくえい)の様子を見て、彼が恋人がいるのではないかと推測しました。そして、話をしているうちに、兄の顔が赤くなっていることに気づきました。

殿選当日

寝宮にウサギを飼って以来、テイ蘭は以前のような憂鬱な表情ではなくなり、笑顔を見せるようになりました。本来は海市(かいし)にお返しをしたいと考えていましたが、宮中の規則で私的な授受が禁止されているため、侍女の提案に従い、科挙の後にお祝いの品として贈ることにしました。

帝旭(ていそく)はそれを知り、再びテイ蘭を問い詰め、真珠のネックレスとウサギを贈ったことを正直に白状させようとしました。テイ蘭は口を閉ざしていましたが、帝旭(ていそく)は彼女の表情から、その人物が海市(かいし)であると察しました。

ちょうど翌日には殿選が行われるため、帝旭(ていそく)は思い付きでテイ蘭に付き添わせることにしました。そして、海市(かいし)が首席にならなければ、命を奪う必要があるとまで言い放ちました。

一方、何冲は蘇鳴(そめい)观に雇われており、蘇鳴(そめい)观は彼に殿選の際に海市(かいし)を殺害するよう命じていました。

第8話の感想

第8話は、海市(かいし)の活躍と帝旭(ていそく)の苦悩が描かれた見応えのある回でした。

海市(かいし)は、科挙試験で首席合格を果たし、帝旭(ていそく)からも高く評価されました。彼女の真珠に関する論文は、朝廷の腐敗を糾弾し、民衆の苦しみを訴えるものであり、大きな反響を呼びました。

一方、帝旭(ていそく)は真珠税の増税によって民衆が苦しんでいることを知り、激怒しました。彼は廷尉姚杰に越州へ向かい、真珠被害事件を徹底的に調査するよう命じました。また、職務を怠り、君主に虚偽の報告をした役人たちは、すべて昭獄に投獄して罪を償わせることにしました。

帝旭(ていそく)は、海市(かいし)以外に信頼できる人物がいないことに気づき、感慨にふけりました。彼は、海市(かいし)が朝廷の腐敗を正し、民衆を救うことができる人物であると期待しているようです。

しかし、海市(かいし)は殿選で命を狙われることになります。蘇鳴(そめい)观は、何冲に海市(かいし)を殺害するよう命じました。帝旭(ていそく)は、海市(かいし)を救うことができるのでしょうか?

第9話では、殿選の行方と、海市(かいし)と帝旭(ていそく)の運命が明らかになるでしょう。

その他の感想

  • 海市(かいし)と方鑑明(ほうかんめい)の師弟愛が感動的でした。
  • 帝旭(ていそく)の苦悩が伝わってきました。
  • テイ蘭の笑顔が可愛かったです。
  • 何冲の正体が明らかになり、今後の展開が気になりました。

視聴者の反応

第8話は、視聴者からも好評でした。

  • 「海市(かいし)が首席合格してよかった!」
  • 「帝旭(ていそく)の怒りが怖かったけど、民衆のことを考えているのはわかった。」
  • 「テイ蘭が笑顔になってよかった。」
  • 「何冲の正体が明らかになって、今後の展開が楽しみ。」

つづく