斛珠夫人 第9話 あらすじ/ネタバレ

殿選の戦い

殿選当日、帝旭(ていそく)は興味を増すため、台の上に届く高さの柱を設置し、頂に木の檻を吊るした。檻の中には帛書が入っており、これを獲得した者が今年の科挙の首席となる。

海市(かいし)は幼少期に溺れた経験があり、水に対して恐怖心を抱いていた。そのため、他の受験生が必死に柱を登り、争う中、彼女は苦戦を強いられる。しかし、なんとか落水せずに済んだ。

一方、海市(かいし)を気にかけていた帝旭(ていそく)は、彼女を執拗に狙うテイ蘭を見て不快感を覚える。

そんな中、何冲は海市(かいし)と手を組み、他の受験生を倒していく。しかし、彼は毒針を隠し持っていて、海市(かいし)を毒で倒し、水中に落とそうとした。

方鑑明(ほうかんめい)、海市(かいし)を救う

海市(かいし)が水に落ちた瞬間、仮面を被ったままの鑑明が飛び込み、彼女を救い出す。鑑明の正体は海市(かいし)以外には誰もわからなかったが、彼が死んだはずの戦死した小公子であることに皆が驚愕する。

鑑明は海市(かいし)を連れて宮殿を抜け出し、治療を施す。海市(かいし)は意識を失う直前に鑑明にキスをしたが、その瞬間、仮面が外れてしまう。

鞠典衣の疑惑

事件現場では血痕が見つかり、毒殺の疑いが浮上する。帝旭(ていそく)は犯人捜索を命じる。

鞠典衣は、柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)が海市(かいし)のために作った腰帯を見て、なぜ猛獣ではなく花柄にしたのかと尋ねる。柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)は、海市(かいし)は容姿が美しく、身軽で矯健であるため、猛獣よりも玉蘭の花が似合うと答える。

鞠典衣は、海市(かいし)と鑑明の関係を疑い、霽風館を訪れる。そこで、鑑明が海市(かいし)に毒を吸い出す様子を目撃し、ショックを受ける。

何冲の自殺

宮殿では、学士たちの外出が禁止される。何冲は罪を認め、自殺する。彼は遺書を残し、海市(かいし)を毒殺したことを認めたが、黒幕については何も書いていなかった。

帝旭(ていそく)は鑑明を呼び出し、殿選の件について尋ねる。鑑明は、海市(かいし)の毒は解毒され、自分には計画があると答える。そして、正体がバレたため、霽風館を昭明宮に移し、仮面を外して生活することを許可される。

鞠典衣の過去

帝旭(ていそく)は、鞠典衣との結婚を鑑明に促すが、彼は拒否する。鞠典衣は、夜中に庭で悲しみに暮れる。柘榴(しゃりゅう)(しゃりゅう)は、彼女に寄り添い、過去を語り始める。

鞠典衣と鑑明は、幼馴染であり、許婚の関係にあった。しかし、鑑明は鞠典衣に恋愛感情を抱いておらず、結婚を拒否していた。鞠典衣は、鑑明の心が変わることを期待していたが、結局彼は彼女を愛することはなかった。

処罰と昇進

翌日、帝旭(ていそく)は朝議を開き、何冲の事件について裁定を下す。また、科挙の試験官であった蘇鳴(そめい)を降格処分にする。

さらに、鑑明には爵位と領地が与えられ、昭明宮への入居が許可される。これは、帝旭(ていそく)が鑑明を高く評価していることを示している。

蘇鳴(そめい)は、鑑明が勢力を拡大したことに憤慨する。鑑明は蘇鳴(そめい)に警告し、二度と自分の人間に手を出すなと告げる。

海市(かいし)、意識を取り戻す

数日後、海市(かいし)は意識を取り戻す。彼女は、意識を失う直前に鑑明にキスをしたことを思い出す。

テイ蘭は、海市(かいし)の様子を心配し、侍女を宮殿の外に派遣する。侍女は帝旭(ていそく)と遭遇し、テイ蘭が海市(かいし)に命を救われたこと、海市(かいし)が帝旭(ていそく)を愛していることを伝える。

帝旭(ていそく)は、テイ蘭を侍寝に指名する。テイ蘭は嫌がるが、従うしかない。彼女は帝旭(ていそく)を怒らせ、南宮に幽閉される。

第9話の感想

第9話は、衝撃的な展開が続く回でした。特に、海市(かいし)が毒殺されそうになったり、方鑑明(ほうかんめい)の正体が明らかになったり、鞠典衣の過去が語られたりしたのは、大きな見どころでした。

海市(かいし)は、幼少期のトラウマから水に対して恐怖心を抱いており、殿選の戦いでは苦戦を強いられました。しかし、彼女を助けるために方鑑明(ほうかんめい)が仮面を被って飛び込んだシーンは、感動的で胸が熱くなりました。

また、方鑑明(ほうかんめい)の正体が明らかになったことで、帝旭(ていそく)との関係や今後の展開が気になるところです。鞠典衣との結婚を拒否した鑑明の真意や、帝旭(ていそく)が彼をどのように扱うのか、注目です。

鞠典衣の過去も明らかになりました。幼馴染の鑑明に想いを寄せていたものの、彼の気持ちは届かず、辛い思いをしていたことがわかりました。彼女が今後どのように行動していくのか、気になります。

つづく