感想·評価一覧
期待以上の面白さ!
このドラマは、中国の小説を原作としたファンタジー時代劇です。
まず、映像美に圧倒されました!海のシーンや戦闘シーンなど、スケールの大きな映像が圧巻です。 特に、鲛人と女主の出会いのシーンは、幻想的でとても美しかったです。
次に、ストーリー展開がスピーディーで飽きさせません。謎多き鲛人、陰謀渦巻く宮廷、そして禁断の恋。 次々と起こる事件に目が離せません。
そして、登場人物の魅力もこのドラマの見どころです。
女主の海市(かいし)は、芯が強く勇敢な女性です。鲛人と出会い、運命に翻弄されながらも、自分の信念を貫こうとする姿に心を打たれます。
男主の方諸は、冷酷なようでいて実は情に厚い人物です。海市(かいし)を陰ながら守り、時には身を挺して助ける姿にキュンキュンします。
その他にも、個性的なキャラクターが多数登場し、ドラマを盛り上げています。
もちろん、ツッコミどころがないわけではありません。少し強引な展開や、説明不足な部分も多少あります。
しかし、それらを差し引いても、十分に楽しめるドラマだと思います。
特に、ファンタジー要素が好きな方、恋愛ドラマが好きな方、映像美にこだわりたい方におすすめです。
斛珠夫人~真珠の涙~: 時代劇に蘇る壮大な物語
時代劇の衰退の中で生まれた一筋の光
近年、制作精巧な時代劇は減少傾向にあり、ストーリーテリングの重要性が軽視されているように感じます。しかし、最近話題となっている『斛珠夫人~真珠の涙~』は、八話まで視聴した段階で、久しく見られなかった壮大な物語を垣間見ることができました。抑制された感情の下に、愛憎の深い葛藤が潜んでいます。このドラマの真の主軸は、家国への思いにあるのではないでしょうか。
逆境に立ち向かう女性:海市(かいし)
物語の始まりで、海市(かいし)は天真爛漫な漁村の少女に過ぎません。帝旭(ていそく)の真珠税徴収によって、一夜にして父と故郷を失い、方諸に救われます。彼女は、責任か安逸かを選択する際に、迷うことなく責任を選び、方諸を師と仰ぎます。
>>続きを読む…運命に翻弄される愛と涙の物語
このドラマは、一気見してしまいました。ウィリアム・チャンさんがインタビューで語っていたように、登場人物の設定とストーリー展開が「斬新」であると感じました。原作は読んでいませんが、最初から「虐恋」の匂いが漂っていました。
最初の6話では、海市(かいし)と方鑑明(ほうかんめい)の関係が、物語の導入として描かれています。
2人の関係は、常に変化しています。最初の出会いは、運命の導きのように感じられます。海市(かいし)は家族が滅ぼされた際に方鑑明(ほうかんめい)に救われ、正確には救済と恩返しの関係です。
初対面の海市(かいし)の目は、とても印象的でした。彼女は警戒心を解くことができず、それでもこの人と一緒に行かなければならないのです。
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まず、楊冪(ヤン・ミー)の古装は本当に美しい。中国女優の中でもトップクラスだと思います。しかし、正直に言うと、セリフまわしが少し残念でした。以前はよくアフレコを使っていた楊冪(ヤン・ミー)ですが、今回は時代劇ということで、本人の声で演じています。
努力しているのはわかるのですが、お金持ちの楊冪(ヤン・ミー)がわざわざアフレコをしないのは、少し理解に苦しみます。制作費の節約なのかもしれませんが、セリフが作品の質を下げているのは否めません。
特に印象に残ったのは、予告編で楊冪(ヤン・ミー)が朗読する「山之高、月出小。月之小、何皎皎、我有所思在远道、一日不见兮、我心悄悄……」という詩。まるで教科書を読んでいるような棒読みで、聞いていてゾッとしてしまいました。
ファンの方は颜值を褒めるのは理解できますが、演技についてはもっと率直な意見を言うべきだと思います。楊冪(ヤン・ミー)は演技指導を受けて、もっとセリフを磨くべきです。
一方、造型は美しかったです。特に女性の衣装は華やかで、楊冪(ヤン・ミー)の美しさを際立たせていました。
残念だったのは、師弟関係を恋愛に発展させたことです。中国では古くから「一日为师终身为父」という考えがあり、師弟関係を恋愛に発展させるのは、倫理的に少し問題があるように感じます。
とはいえ、時代と共に価値観も変化しているのは事実です。このドラマが多くの視聴者に支持されているのも事実なので、一概に否定はできません。
総合的に見て、『斛珠夫人』は美しさも惜しさも感じさせる作品でした。楊冪(ヤン・ミー)の演技がもっと良ければ、もっと楽しめる作品になったと思います。