馭鮫記後編:月に愛を誓う 第16話 あらすじ/ネタバレ

林昊青(りんこうせい)は体内の寒霜に苦しめられながらも、長意(ちょうい)と紀雲禾(きうんか)の計画、上古の凶獣?朱厭(しゅえん)の残魂との戦いを気にかけている。朱厭(しゅえん)の強さを知る林昊青(りんこうせい)は、長意(ちょうい)に慎重に行動するよう忠告する。

長意(ちょうい)は重い気持ちで林昊青(りんこうせい)を紀雲禾(きうんか)のもとへ連れて行く。紀雲禾(きうんか)は眠り続け、まるで枯れた花のように春を待っている。

林昊青(りんこうせい)は懐から割れた桂花糕を取り出す。それはかつて紀雲禾(きうんか)が好んでいたもので、彼は大切に持ち歩いていたが、完全に守ることはできなかった。桂花糕の破片は、彼の心の中の未練が一緒に砕けたことを闇示しているかのようだ。

林昊青(りんこうせい)は紀雲禾(きうんか)の心が長意(ちょうい)にあることを知り、身を引くことを決意する。彼はただ彼女の幸せを願うばかりだ。別れ際、彼は長意(ちょうい)に紀雲禾(きうんか)を大切にするよう頼み、鹿台山の仙師府へ向かう。朱厭(しゅえん)の残魂と寧清(ねいせい) を倒し、紀雲禾(きうんか)を危険から守るためだ。

青姫(せいき)は偶然、林昊青(りんこうせい)と思語(しご)の会話を耳にし、過去の因縁について疑問を抱く。真実を知った彼女は、林昊青(りんこうせい)と共に仙師府に乗り込むことを決意する。寧若初(ねいじゃくしょ)の仇を討ち、林昊青(りんこうせい)を助けるためだ。

一方、長意(ちょうい)は紀雲禾(きうんか)を湖心島の小屋に安置し、洛錦桑(らくさんそう)と空明(こうめい)が外で見守る。長意(ちょうい)は全ての霊力を使い、紀雲禾(きうんか)を目覚めさせようとする。夢の中で、紀雲禾(きうんか)は寧悉語(ねいしつぎょ)と再会する。寧悉語(ねいしつぎょ)は、紀雲禾(きうんか)と長意(ちょうい)の再会が幸せなものになるようにと優しい言葉をかける。

紀雲禾(きうんか)が目を覚ますと、長意(ちょうい)の喜びは言葉にならないほどだった。彼は空明(こうめい)を呼んで診察させようとするが、紀雲禾(きうんか)に引き止められる。

洛錦桑(らくさんそう)は紀雲禾(きうんか)が目を覚ましたことを知り、空明(こうめい)が真実を隠していたことに不満を持つが、空明(こうめい)の謝罪で許す。二人は咲顔で和解する。

紀雲禾(きうんか)が回復すると、北淵(ほくえん)の景色を見たいと言い出す。長意(ちょうい)は彼女を山頂に連れて行き、美しい景色に紀雲禾(きうんか)は酔いしれる。長意(ちょうい)は彼女に本当の自由を与えると約束するが、紀雲禾(きうんか)は本当の幸せは長意(ちょうい)のそばにいることだと感じる。二人は深く抱き合い、過去の誤解や過ちが消えていく。

姬寧(きねい)は紀雲禾(きうんか)の安否を心配し、空明(こうめい)に情報を聞き出す。そして、姫成羽(せいゆう)が苦境に陥っていることを明かす。空明(こうめい)は同情するものの、姫成羽(せいゆう)は自分で解決すべきだと考える。

青姫(せいき)と寧清(ねいせい) の因縁は激化し、激しい戦いで青姫(せいき)は重傷を負い、從棘所に幽閉される。

林昊青(りんこうせい)は仙師府の密室で朱厭(しゅえん)の残魂と戦い、重傷を負うが、完全に倒すことはできない。姫成羽(せいゆう)の助けでなんとか脱出する。絶望に陥った青姫(せいき)は、朱厭(しゅえん)の残魂と融合し、生死をかけた戦いを繰り広げる。

最終的に、青姫(せいき)は命を代償に朱厭(しゅえん)の残魂に重傷を負わせ、臨終の際に朱厭(しゅえん)の隠れ場所を明かす。これは紀雲禾(きうんか)たちに貴重な手がかりを残すことになる。

目を覚ました紀雲禾(きうんか)は、長意(ちょうい)に青姫(せいき)の勇気ある行動を伝え、朱厭(しゅえん)の残魂が寧清(ねいせい) の指輪に隠されていることを発見する。彼女は隙を見て奴心術を使い、寧清(ねいせい) の心を直接攻撃することを決意する。愛と正義をかけた戦いが幕を開けようとしている。

第16話の感想

第16話は、愛と犠牲、そして希望に満ちた感動的なエピソードでした。林昊青(りんこうせい)の切ない片思い、青姫(せいき)の勇敢な自己犠牲、そして長意(ちょうい)と紀雲禾(きうんか)の再会と愛の誓いなど、見どころ満載でした。

特に印象に残ったのは、青姫(せいき)の決断です。彼女は自分の命を犠牲にして、朱厭(しゅえん)の残魂に重傷を負わせ、紀雲禾(きうんか)たちに貴重な手がかりを残しました。この自己犠牲は、彼女の強さと愛の深さを物語っています。

また、長意(ちょうい)と紀雲禾(きうんか)の再会も感動的でした。二人は過去の誤解や過ちを乗り越え、改めて愛を誓い合いました。このシーンは、視聴者に希望と勇気を与えてくれるでしょう。

つづく